みなさん、こんにちは!
突然ですが、LookerStudioには関数がたくさんあります。
大きく分けると、集計、算術、条件付き、日付、地域、テキスト、その他の7種類に分けることができます。
その中でも、私が業務でよく使用しているのがCONCAT関数です。
通常、このCONCAT関数は項目の結合に使用されていることが多いですが、表内の複数の項目の並び替えを行いたいときにも使用できたので紹介したいと思います。
CONCAT関数とは?
最初にCONCAT関数に関してとても簡単に説明します。
CONCAT関数とは2つ以上の文字列を結合することができる関数です(構文:CONCAT(X, Y [,Z, ...]))。
もう少し詳しく関数について知りたい方はこちらをご覧ください!
https://support.google.com/looker-studio/answer/7583443?hl=ja
普段の使用方法
最初にご説明したように、このCONCAT関数は普段項目の結合に使用されることが多いです。
項目の結合というのは、別々になっている項目をまとめるイメージです。
通常、LookerStudioの表に項目を追加すると、表のように【氏名】【氏名(ひらがな)】【氏名(カタカナ)】のように項目が分かれてしまいます。
このそれぞれの項目を一つの項目として扱いたい場合があるかもしれません。
そのような時に利用するのがCONCAT関数です。
方法としてはとても簡単で、「ディメンション(または指標)を追加」をクリック→「計算フィールドを追加」から関数を入れるだけです!
今回は【氏名】【氏名(ひらがな)】【氏名(カタカナ)】を結合した【顧客】という項目を実際に右側に新しく作成してみたいと思います!
まず先程記載したように「ディメンション(または指標)を追加」をクリック→「計算フィールドを追加」をクリックします。
計算フィールドの設定画面で下記を入力し、適用をクリックします。
名前:顧客
データの種類:テキスト
計算式:CONCAT(【氏名】,":",【氏名(ひらがな)】,":",【氏名(カタカナ)】)
適用を押すと【氏名(カタカナ)】の列の右側に【氏名】【氏名(ひらがな)】【氏名(カタカナ)】を合わせた【顧客】という項目を追加することができました。
3項目以上の並び替え
上記で紹介したように、通常は複数の項目を一つにまとめることなどに使用されているCONCAT関数ですが、複数項目の並び替えの際にも使用することができます!
LookerStudioでは設定の「並び替え」から並び替えを行いたい項目を選択することで、表示する順番を変更できます。
しかし、この機能を使うと「並び替え+サブ」の2つの項目しか設定することができません。
今回、【年齢】【性別】【血液型】で並び替えを行いたいとします。
項目は2つまで設定できるので【年齢】【性別】は並び替えることができますが、血液型がバラバラになっています。
このように3項目以上で並び替えを行いたい時に、CONCAT関数を使うことで実現することができます!
実際に行ってみました!
今回、【年齢】【性別】以外に【血液型】を含めた3項目の並び替えを行います。
方法は、先程ディメンション(または指標)で項目を結合する方法とほぼ一緒で、「並び替え」をクリック→「計算フィールドを追加」から設定することで3項目以上の並び替えを行うことができます。
普通に設定を行うと、
「24歳の女性→24歳の男性」
までしか並び替えを行えませんでしたが、CONCAT関数を使用することで
「24歳女性B型→24歳女性O型→24歳男性B型→24歳男性O型」
というように血液型まで含めた並び替えを行うことができました!
まとめ
今回は、LookerStudioでよく使用される関数CONCAT関数の意外な使い方に関してご説明させていただきました!
LookerStudioは無料のサービスのため、できることが制限されていることもありますが指標やフィールドに関数を使用することによってできる幅を増やすことができます。
今後もLookerStudioを始めとしたBIツールのTipsについても投稿していこうと思いますのでご期待ください!