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【WPF】MVVMパターンについて理解する。

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🐇はじめに

こんにちは!Rabinosukeです!最近の出来事といえば、2月3日は節分でしたね!✨TVerで"池上彰のニュースそうだったのか!!"を見ていたら、節分は各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことらしく、節分 = 「季節を分ける」ということを初めて知りました!漠然と"豆まき!🫘"としか考えてこなかったので、ためになりました!🌱

今回は、開発でMVVMパターンを採用することになったため、学習したことをまとめていきます!間違っていることがあれば、優しく教えていただけると助かります。🙏

MVVMパターンとは??

MVVMパターンは、アプリケーションのUI(ユーザーインターフェース)開発に特化したデザインパターンです。データ(ロジック)とUI機能を分離することで開発やデバッグを効率的に行えるようになります。主にModel、View、ViewModelの3つのコンポーネントで構成されています。

構造

スクリーンショット 2024-02-12 4.09.34.png

View: ユーザーに表示されるUI部分です。ユーザーのアクションを受け取り、そのアクションに応じてViewModelに通知します。MVVMでは、Viewは可能な限りロジックを持たず、表示に集中します。

ViewModel: ViewとModelの間の橋渡しをする役割です。UIに必要なデータをModelから取得し、それをViewが表示できる形に加工します。また、Viewからのアクションに応じてModelを更新します。ViewModelは、Viewに対してデータバインディングを提供し、UIの状態を管理します。

Model: データアクセス層とビジネスロジックを担当します。アプリケーションのデータ構造やデータ操作のロジックを含む、再利用可能なコンポーネントです。

少しイメージが湧きにくいと思うので、レストランを例にMVVMパターンを簡単に説明します!

View: ダイニングエリア
これはお客様が食事をする場所で、レストランの「顔」です。お客様の注文は、この部分が受け取り、キッチン(Model)へ伝えます。主な目的は、お客様に快適な食事体験を提供することです。

ViewModel: ウェイター
ウェイターはお客様とキッチンの間を取り持ち、注文を伝え、完成した料理を提供します。この役割は、お客様のニーズを満たし、サービスの質を保つことです。

Model: キッチン
キッチンは、料理を作り、お客様の注文に応じてメニューを更新します。食材の管理から料理の準備まで、レストランの核となる部分です。主な目的は、要求された品質で料理を効率的に提供することです。

まとめるとダイニングエリア(View)はお客様に対するインターフェース、ウェイター(ViewModel)は情報の中継者、キッチン(Model)はデータと処理の中心です。

メリット

保守性の向上: MVVMパターンを採用することで、UIコードとビジネスロジックが分離されます。これにより、コードの見通しが良くなり、修正や機能追加が容易になります。

テスタビリティの向上: ビジネスロジックがViewModelに集約されるため、UIに依存しない単体テストが可能になります。これにより、より安定したアプリケーション開発が可能になります。

再利用性の向上: ModelやViewModelを別のViewで再利用することが可能になります。これにより、開発時間の短縮と効率化が図れます。

データバインディング: WPFの強力なデータバインディング機能を活用することで、コードビハインドを最小限に抑え、宣言的なUI記述が可能になります。これにより、UIとロジックの分離がさらに進みます。

デメリット

学習曲線: データバインディングやViewModelの概念は初学者には難解であり、理解と実装に時間がかかる場合があります。

実装の複雑さ: 大規模なプロジェクトでは、ViewModelが肥大化しやすく、管理が難しくなることがあります。

パフォーマンスの問題: データバインディングの不適切な使用は、特に大量のデータ更新が発生するアプリケーションでパフォーマンスの低下を引き起こす可能性があります。

MVVMとMVCの違い

MVC (Model-View-Controller):

Model: データとビジネスロジックを保持します。
View: ユーザーインターフェースを担当します。
Controller: モデルとビューの間の仲介役で、ユーザーからの入力に基づいてモデルを更新し、その変更をビューに反映させます。

MVVM (Model-View-ViewModel):

Model: データとビジネスロジックを保持します。
View: ユーザーインターフェースを担当します。
ViewModel: ビューとモデルの間の仲介役で、データバインディングを通じてビューの状態とデータの同期を自動化します。

主な違いは、MVCではControllerがアクティブにモデルとビューの間の通信を管理するのに対し、MVVMではViewModelがデータバインディングによりビューとモデルの同期をより宣言的に行う点です。これにより、MVVMはUIのテストや分離が容易になりますが、データバインディングによる複雑性が増す可能性があります。

MVVMが向いているプロジェクト

リッチクライアントアプリケーション: WPFやXamarin.Formsなど、リッチなUIと複雑なユーザーインタラクションが必要なクライアントアプリケーションに適しています。

テスト容易性を重視するプロジェクト: UIとビジネスロジックの分離が容易であるため、単体テストを重視する開発に向いています。

不向きなプロジェクト

シンプルなUIが必要なプロジェクト: UIがシンプルで、ビューとモデルの間のインタラクションが限られている場合、MVVMの導入は過剰な対応になる可能性があります。

学習時間や開発期間が限られているプロジェクト: MVVMの学習と適切な実装には時間がかかるため、短期間で開発を進める必要があるプロジェクトには不向きかもしれません。

最後に

MVVMについて学習したことをまとめてみました!
Viewがユーザーインターフェース、ViewModelがデータとビューの橋渡し、Modelがデータの保持とビジネスロジックを担うという役割分担は、開発プロセスをより整理し、より効率的にするのに役立つことがわかりました。しかし、MVVMパターンを採用する際には、学習曲線や実装の複雑さ、そして適切なプロジェクトの選択に留意する必要があると感じました。

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