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Dockerの基本操作 ~WEBサーバを起動する~

Last updated at Posted at 2021-03-07

はじめに

Docker の基本操作コマンドを使って、WEBサーバを起動してみます。

事前準備

ローカル環境で Docker を操作するため、Docker Desktop をインストール。

操作の流れ

  1. Docker Hub でイメージを探す
  2. イメージを取得する
  3. イメージからコンテナを起動する
  4. コンテナ内に入って操作する
  5. コンテナを停止・再開してみる
  6. コンテナを削除する
  7. イメージを削除する

1. Docker Hub でイメージを探す

まずはじめに、Docker Hub で、目的のイメージを探します。
WEBサーバなので、nginx のイメージを探したいと思います。

1-1. Docker Hub にアクセスし、 Explore をクリックします。
1-2.png

1-2. イメージの一覧が表示されるので、検索ボックスから、 nginx を検索します。
2.png

1-3. nginx をクリックします。
 (Docker Hubには、公式のイメージとサードパーティのイメージがあります。公式のイメージには、OFFICIAL IMAGE タグが付いています。)
3-2.png

1-4. イメージの詳細を確認する。

赤枠のコマンド( $ docker pull [イメージのリポジトリ名] )を実行するとイメージを取得できます。
4-2.png

Tags のページに行くと、nginx イメージのタグ一覧が確認できます。
タグを付けることで一意のイメージ名にし、バージョン管理をします。
$ docker pull [リポジトリ名]:[タグ名] と実行することで、指定したタグのイメージを取得できます。
タグ名を指定しなければ、最新( latest タグ)のイメージを取得します。
99.png

Description の下の方へスクロールすると、マニュアルが確認できます。
今回は、赤枠のコマンド実行し、WEBサーバを起動します。
5-2.png

2. イメージを取得する

Docker Hub で確認した nginx イメージの取得コマンドを実行します。
$ docker pull nginx
今回はタグは指定せず、最新のイメージを取得してみます。

$ docker pull nginx
Using default tag: latest
latest: Pulling from library/nginx
45b42c59be33: Pull complete
8acc495f1d91: Pull complete
ec3bd7de90d7: Pull complete
19e2441aeeab: Pull complete
f5a38c5f8d4e: Pull complete
83500d851118: Pull complete
Digest: sha256:f3693fe50d5b1df1ecd315d54813a77afd56b0245a404055a946574deb6b34fc
Status: Downloaded newer image for nginx:latest
docker.io/library/nginx:latest

イメージが取得できているか、以下のコマンドを実行して確認します。
$ docker images

$ docker images
REPOSITORY                    TAG                 IMAGE ID       CREATED         SIZE
nginx                         latest              35c43ace9216   2 weeks ago     133MB

$ docker images コマンドを実行することで、イメージの一覧を表示できます。
latest タグの nginx イメージを取得できていることが確認できました。

~ 備考 ~

※ Docker Hub からの pull の回数には制限が設けられているので、ご注意ください。

制限内容はユーザーの種別により異なります。

  • Docker Hubに未登録のユーザー: 6時間あたり100回まで
  • Docker Hubに登録済みのユーザー: 6時間あたり200回まで
  • 有料のProプランまたはTeamプランのユーザー: 無制限

3. イメージからコンテナを起動する

イメージが取得できたので、イメージを元にコンテナを起動します。
コンテナを起動には、以下のコマンドを実行します。
$ docker run --name [任意のコンテナ名] -d -p [ホストのポート:コンテナのポート] [リポジトリ名 もしくは IMAGE ID]

$ docker run --name my-container -d -p 8080:80 nginx
7d1d101ba0d7794e0b7bd81e3da5a49dd09dc523057e1b6ceb8287bd52b35cce
  • $ docker run コマンド実行時のオプションについて

|オプション|省略形|説明|補足|
|---|---|---|---|---|
|--detach|-d|Run container in background and print container ID|バックグラウンドで実行するオプション|
|--publish|-p|Publish a container's port(s) to the host|ポートフォワーディング|

次に、コンテナが起動できたか確認してみます。
$ docker container ls もしくは $ docker ps コマンドで起動中のコンテナ一覧が確認できます。

$ docker ps
CONTAINER ID   IMAGE     COMMAND                  CREATED              STATUS              PORTS                  NAMES
7d1d101ba0d7   nginx     "/docker-entrypoint.…"   About a minute ago   Up About a minute   0.0.0.0:8080->80/tcp   my-container

STATUS が Up (起動中)であることが確認できました。

この状態で http://localhost:8080/ にアクセスしてみてください。
88.png

nginxが起動していることを確認できました。

  • $ docker ps コマンドの実行結果の見方
項目 意味
CONTAINER ID コンテナID。ランダムな64文字で構成されているが、表示されるのは先頭の12文字
IMAGE コンテナ作成元のイメージ名
COMMAND コンテナ起動時に与えられたコマンド
CREATED コンテナが作成されてから経過した時間
STATUS コンテナのステータス。起動時は「Up」、停止時は「Exited」となる
PORTS バインドしているポート番号
NAMES 任意でつけたコンテナ名

4. コンテナ内に入って操作する

以下のように docker exec コマンドを実行することで、起動中のコンテナの中でコマンドを実行し操作ができます。

docker exec -it <コンテナ名> bash

$ docker exec -it fd5229760afd bash
root@fd5229760afd:/#
  • ターミナルからコンテナ内で操作するために、 -it オプションを付与しています。

|オプション|省略形|説明|補足|
|---|---|---|---|---|
|--interactive|-i|Keep STDIN open even if not attached|コンテナ内でコマンドを実行するオプション。標準入出力をコンテナに対して結びつける。つまり、入力した文字はコンテナに渡され、コンテナからの出力が画面に表示されるようになる。|
|--tty|-t|Allocate a pseudo-TTY|コンテナ内に入るオプション。疑似tty割り当て。|

試しにindex.htmlの内容を書き換えて、操作できることを確認してみます。

echo "Hello Docker!" > /usr/share/nginx/html/index.html

この状態で http://localhost:8080/ にアクセスすると、 Hello Docker! の文字が表示されているはずです。

5. コンテナを停止・再開してみる

5-1. 起動中のコンテナを停止・再開してみます。

停止するには以下のコマンドを実行します。
$ docker stop [コンテナ名 もしくは CONTAINER ID]

$ docker stop my-container
my-container

$ docker ps で状態を確認してみます。

$ docker ps
CONTAINER ID   IMAGE     COMMAND   CREATED   STATUS    PORTS     NAMES

起動中のコンテナがないことが確認できました。

$ docker ps-a オプションを指定して、停止中のコンテナも含めすべて表示してみます。

$ docker ps -a
CONTAINER ID   IMAGE     COMMAND                  CREATED          STATUS                      PORTS     NAMES
7d1d101ba0d7   nginx     "/docker-entrypoint.…"   30 minutes ago   Exited (0) 12 seconds ago             my-container

STATUS が Exited(停止状態)であることが確認できます。

この状態で http://localhost:8080/ にアクセスしてみてください。
nginx は動いていないので、アクセスできなくなります。
87.png

5-2. 続けて、コンテナを再開したいと思います。
コンテナの再開には以下のコマンドを実行します。
$ docker start [コンテナ名 もしくは CONTAINER ID]

$ docker start my-container
my-container

$ docker ps で状態を確認してみます。

$ docker ps
CONTAINER ID   IMAGE     COMMAND                  CREATED          STATUS         PORTS                  NAMES
7d1d101ba0d7   nginx     "/docker-entrypoint.…"   38 minutes ago   Up 4 seconds   0.0.0.0:8080->80/tcp   my-container

STATUS が Up (起動中)になりました。

ブラウザをリロードすれば、起動していることを確認できます。
68747470733a2f2f71696974612d696d6167652d73746f72652e73332e61702d6e6f727468656173742d312e616d617a6f6e6177732e636f6d2f302f3931373439392f31353236613462312d333438372d343232342d303665642d6638663065333864336230632e706e67.png

6. コンテナを削除する

WEBサーバの起動ができたので、コンテナを削除していきます。
コンテナを削除するには、まず起動中のコンテナを停止状態にする必要があります。

$ docker stop my-container
my-container

停止ができたら、以下のコマンドを実行してコンテナを削除します。
$ docker rm [コンテナ名 もしくは CONTAINER ID]

$ docker rm my-container
my-container

コンテナの削除が完了すると、$ docker ps -a で確認しても表示されなくなります。

$ docker ps -a
CONTAINER ID   IMAGE     COMMAND   CREATED   STATUS    PORTS     NAMES

$ docker rm-f オプションを付けると、コンテナが起動状態でも削除可能です。

$ docker ps
CONTAINER ID   IMAGE     COMMAND                  CREATED         STATUS         PORTS     NAMES
a7a816853a9d   nginx     "/docker-entrypoint.…"   7 seconds ago   Up 6 seconds   80/tcp    bold_khayyam

$ docker rm -f a7a816853a9d
a7a816853a9d

$ docker ps -a
CONTAINER ID   IMAGE     COMMAND   CREATED   STATUS    PORTS     NAMES

7. イメージを削除する

最後にイメージを削除していきます。
イメージの削除には、以下のコマンドを実行します。
$ docker rmi [IMAGE ID]

$ docker images
REPOSITORY                    TAG                 IMAGE ID       CREATED         SIZE
nginx                         latest              35c43ace9216   2 weeks ago     133MB

$ docker rmi 35c43ace9216
Untagged: nginx:latest
Untagged: nginx@sha256:f3693fe50d5b1df1ecd315d54813a77afd56b0245a404055a946574deb6b34fc
Deleted: sha256:35c43ace9216212c0f0e546a65eec93fa9fc8e96b25880ee222b7ed2ca1d2151
Deleted: sha256:61f2666cb67e4572a31412367fa44567e6ac238226385762ea65670ed39034a8
Deleted: sha256:622fb7fb6a35078e3a2d446bb0e74c6a0cd500e3a211fd17ecbbcea5377ded38
Deleted: sha256:69a8591f1aaa7d694fa79a187886f6690e6e51e8c2bc91727be01a9e87daacd2
Deleted: sha256:8a451c701633832102e10093db7545eada8e5639a1b35bb14afaf48601948802
Deleted: sha256:2edbde38832e9e0e07d113df74817dc736fd49ea2f9c0d7ce8e40e3446b49b82
Deleted: sha256:9eb82f04c782ef3f5ca25911e60d75e441ce0fe82e49f0dbf02c81a3161d1300

$ docker images
REPOSITORY                    TAG                 IMAGE ID       CREATED         SIZE

docker images でイメージが表示されなければ、削除完了です。

次回

  • Dockerfile の作成
  • 作成した Dockerfile からイメージ作成、コンテナ起動
  • 作成したイメージをリポジトリへプッシュ
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