永い言い訳
2019年10月にイーシーキューブに入社した僕が、2020年に育休を取得する際に書いたイーシーキューブメンバー向けのラブレターです。
当時は、なんだかんだあって、結局のところ勇気が足りずこの文章を公開するに至らなかったのですが、今回 アドベントカレンダーの記事作成が間に合わず 勇気をもって公開してみようと思います。
非エンジニアの僕が、なぜイーシーキューブに魅力を感じ、入社に至ったかについて記載させていただきました。
社内向けの文書につき、さむい文体が続きますがご容赦ください。
以下当時(2020年)の文章
おつかれさまです。
まずは、みなさま、今回は、わたくしめの事情を汲んでくださり約1.5ヵ月に渡る育休 について快く送り出してくれて本当にありがとうございます。
今回で3人目(3姉妹!!)となる中、僕と妻それぞれの兄弟のベビーラッシュと重なり親リソースも難しい状況だったので大変ありがたいです。
そして、今回二つ返事で快諾してくれたことの何が会社としてすごいかというと...
うちって9月決算で...
10月から新年度です...よね?
ただでさえ忙しくやることの多いこの2ヵ月。
そんな中、本当に申し訳ないです&その100倍のありがとうございます!
たった1.5ヵ月されど大事な1.5ヵ月をお休みするにあたり、ちょっと私が常々思っていることをお伝えさせてもらいたいです。
こんなテーマです。
EC-CUBEのビジネスモデルの何がすごいか
<おさらい>
1年しかいないお前に言われたかねぇよ。とヤジを投げる人は幸いこの会社にはいなさそうなので、今更ながら簡単に。
僕たちの現行のビジネスモデルは
フリーミアム × 成果報酬
です。
EC-CUBEという無料のEC構築オープンソースがあり、自由にダウンロードでき、イーシーキューブとの契約なく利用可能で、ネットショップがつくることができます。
なんとここまでの流れで、イーシーキューブに入るお金は、驚愕の 0円 です! [フリーミアムモデル]
ネットショップのほとんどは、決済サービスを導入します。クレジットカードで買い物できるようにしたりするアレです。
ネットショップは、どこの決済サービスを選んでも問題ありません。(さらっと言ってるけどココすごい!)
そして、決済サービスが導入され、その決済サービス経由の売上が発生したときはじめて、幾分かのマネタイズができます。
つまり、ネットショップ様は自社の成果(売上)に応じた対価を我々にお支払いただくということになります [成果報酬モデル](※1)
※1)正確にはネットショップ様から直接対価をいただくのではなく、ネットショップ様が決済サービス事業者様に支払った更に何%かがイーシーキューブに入る(そのため、ネットショップ様が余分に支払っていただいている訳ではない)
おさらいするだけで、こんなに時間かかっちゃいました。。
< 本題 >
では、EC-CUBEの何がすごいかというと、メインサービスを無料化している点 です。
多くのフリーミアムモデルを採用した企業から提供されるサービスは、機能だったり利用期限だったりなんらかの制限がかかってることが多いです。
ですが、EC-CUBEは違います。
本丸商品を無料提供しております。
#最初のビール1杯無料なんて生温い
#うちは蟹が無料だよ
#その代わり自分で切って焼いて剥いて食べてね
EC-CUBEが生まれた2006年、そして現在に至るまで、EC構築システム業界においてこのモデルは未だ珍しいですが、
僕はこの「メインサービスを無料化する」流れって確実にビジネスのデファクトスタンダードになっていくと考えています。
その背景はこんなかんじです。
- 今は情報が誰でも簡単に入手でき、新しいサービスを世に出してもキャッチアップされ模倣されるまでの期間が短くなった。
- この環境下では、なかなかサービスの質そのもので他社を圧倒するのは難しい。
- また、テクノロジーの進化により生産コストは格段に下がり、低価格サービスが生まれやすくなり更には、限界費用ゼロ社会 なんてことも言われ始めた。(知らんけど)
- いくらサービスの質を高めようとすぐ追いつかれる。低価格合戦はヒートアップ。。
- その延長線で考えたらメインサービスであっても「よし!無料で配ろう」って考える人が増えても当然。
- というか広告費等を考えたら「よし!お金あげてでも配ろう」って企業も出現します。(お金配りおじさんいましたね)
そんな市場状況になったとき・・・
あれ?EC-CUBE、強くない??(ニヤリ)
とはいえ、これから業界がどうなっていくか、
EC-CUBEというプロダクトがどうなっているか、
そんなことは誰にも分かりません。
しかし、我々は何事にも代えられない、このモデルで黒字経営を続けたという 実績 と、
このモデルを支えてくれている パートナー様 がいます。
これだけはいくらテクノロジーが進化しても、一朝一夕で模倣できるものではありません。
だから僕たちは、踏ん張り続ける価値があります。
長い目でみて、いつかくる最高の戦況に備えて。
パートナーさんもネットショップさんもみんな儲かってしゃーない日々になるように。
そのために、このビジネスモデルにおけるセールススキームを確立するという今の目標を達成しなければいけません。
そんな風に考えています。
・・・
アツくなりました。。これまでで1番の長文です。。
最後にまとめます!!
イーシーキューブ(EC-CUBE)は、EC業界における稀有なビジネスモデルで事業を継続できているこの事実に圧倒的差別化があり、これからもっと競争優位性が出てくると思っています。
だから、みなさん!FY21も引き続き誇りをもって一緒に頑張りましょーーーーーっ!!