情報
著:渡辺幸三
日本実業出版社
読もうと思った動機
・業務で関わったDBのデータ構造の理解を深めたいため。
・積本だったが、知りあいが読んでいたので勢いで
印象に残った部分
はじめに(ページ数無し)
・データモデリングとは、データの複雑な形を捉えて図面化する技術
・現状DB設計できるITの技術者が足りない
・描かれた的確なデータモデルを理解することは難しくない
・データモデリングの考え方は、複雑な形をとるデータに係るすべての職業人が身につけておきたい現代的な教養。
p90 91 データ指向とオブジェクト指向
・データストア技術としてRDBの完成度が高い
・RDBとオブジェクト指向との齟齬はある。インピーダンスミスマッチと呼ばれる。
・ORM(データベースとオブジェクト指向プログラミング言語の間でデータを変換するプログラミング技法)は、すべてのテーブルを「ID」の単独主キーに統一している。
関数従属性や、更新不可制約が見落とされるようになった。
p148
・簿記三級は簡単で社会常識といっていいほど重要なので、資格をとれるかどうかに関係なく学ぶ意義があります。
・仕分け~決算までプロセス指向だと手順が7個必要なのに対して、データ指向だと手順は2個で済みます。(解法が違うから手順数が変化する???)
実践できること or 感想
感想
・ざっと読みました。手を動かして進める読み方は今回はしなかったです。
・勉強方法の筋道がわかったです。データ構造の設計の入門者向けの本だと思います。
・SQLはDDLあたりの知識があれば読むのに問題なさそうです。
・プログラム側の担当者としてもデータモデルを読み解く力は必要だと感じました。
そうでないと、仮に適切なデータモデルに対して意図を汲むことができず活用できなくなる問題が発生すると思います。
・著者の渡辺 幸三さんが2001年に出した本「業務別データベース設計のためのデータモデリング入門」と見比べた所、興味深いと思いました。
大まかな構成、主張はこの20年間で大きく変化していないように感じました。
データモデルの技術は成熟しており、経年劣化しにくい領域分野なのかなと思いました。
実践できること
・X-TEA Modelerを試してみる。
http://dbc.in.coocan.jp/
・X-TEA Modelerを使って8章のシステム構成管理、工程を実際に検証してみる。
理由:前職は製造業だったので業務が想像しやすい
・X-TEA Modelerを使って8章の売掛残高と請求、回収を実際に検証してみる。
理由:関わったことが有る業務システムのため
・簿記三級をとる(なるべく早く)