書籍名「実践!プロジェクト管理入門」 ch1~2
著者:梅田裕之
翔泳社
読もうと思った動機
スケジュール管理に苦手意識があり改善したいと考えているため
印象に残った部分
p15 プロジェクト失敗に慣れっこになってはいけない
「決められた期間と予算内に狙いどおりの効果をもたらす品質の良いシステムを構築する」
ということは、「プロジェクト」という生き物を相手にするので、難しい側面があるのは確かだ。
業界内にも、納期遅延や予算オーバー、予算の発生などが「仕方のないこと」として暗黙的に認められるような甘い風潮がある。きちんとしたプロジェクト管理をやっていないのにそういうことを失敗の原因とするのは、単なる「言い訳」だと思われても仕方がない。
p14 プロジェクト管理の3要素
「スケジュール管理」、「コスト管理」、「品質管理」
p20 2つのプロセスモデル
ウォーターフォールモデル
プロジェクトをフェーズに区切り、段階的に開発を進めるというものだ。
プロジェクト全体を、基本設計、詳細設計、プログラム設計、プログラミング、単体テスト、結合テストの順で進めるプロセス。
メリットとしては、スケジュールを立てやすい
デメリット:手戻りがあることを想定していない。
スパイラルモデル
各ラウンド内の作業ステップはウォーターフォールモデルと同じ流れだが、100%完成してから、次のステップに進むのではなく ある程度の完成度で次のステップに進むプロセス。
p22 23 プロジェクト計画を立てる
・テンプレートを持つ
プロジェクトは計画を立てる城で、大切なことは「早く書く」ということだ
・できるだけ早くメンバー全員に目指すゴールを認識してもらうためには プロジェクトスタート時に書けるところでも書いて、追加 修正するという姿勢が大事なのだ
P30 プロジェクトの失敗に学ぼう
どうしても、失敗をゼロにすることはできない。
であれば、大切なのは失敗した後の対応対策と言えよう。
情けないのは同じ失敗を繰り返すことだ。
あるプロジェクトで納期遅延したのに次のプロジェクトで同じようにオーバ欄を繰り返してしまう。
p34 テンプレートを持ち、使用を義務付ける
エンジニアという職種は、職人気質で我流を好む。自己フォーマットは綿密すぎてメンテナンスが大変だと思われるものもあれば、シンプルすぎて「これで何を管理できるのか」と思わせるものもある。
組織として効率化を実現するには、スケジュール表のテンプレートを用意しすべてのプロジェクトで記述管理することである。
p34 スケジュール表の種類p34-36
総合スケジュール
プロジェクト全体のスケジュール。
できるだけ一覧性を重視してまとめることが大切
詳細スケジュール
サブシステム毎に作成する
作業内容の詳細設定と進捗管理に使うのは「詳細スケジュール」である。
機能別スケジュール
担当者毎の作業管理
プログラム単位の進捗管理に使う。
実践できること or 感想
感想
・20年以上前の本ですが、実践できる箇所が多く読見応えがありました。
・スケジュール表にも種類があることが勉強になりました。(今まで種類とか意識したことがなかった(汗)
・梅田さんの本は本当にお世話になりますね。販売管理、JSTQBの本も出してて本当に勉強になりますね。
実践すること
・過去担当したプロジェクトを思い出して以下資料を作成してみる。
p32 失敗リストチェックリスト
p85 プロジェクト計画書
・個人開発でスパイラルモデルを実践してみる。