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2021年RPA業界この1年を振り返る

こんにちは。久しぶりの投稿です。2021年RPA アドベントカレンダー第6日目です。今年も2021年のRPA業界を振り返りたいと思います。

去年の記事

概観

2021年は、2020年秋にガートナーが「幻滅期の底を打って本格的な普及」に向かっていると言っている通り、市場としては割と粛々と成長しているものの比較的静かであり、テクノロジーとしてはあまり大きなニュースが無かったように思います。RPAに関する重要なテクノロジーの統廃合は2020年までで行われ2021年はRPAベンダー自体の身の振り先の整理が行われました。

Googleトレンドで見ても「RPA」というキーワード自体は2021年は割と落ち着いてきているように見えます。

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それでは、2021年にRPA業界に起こった主な出来事を振り返ります。

1. UiPathのIPO達成とその後

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まず、RPAベンダーのジャイアントであるUiPathが2021年4月にIPOを果たしました。ただし、株価は初値69ドルに対して最高で90ドルまでいったものの、現在は44ドル前後に下落しています。決算について第1四半期の収益は前年比65%アップということでしたが、通年では前年比47%ということで成長速度が遅くなっていると取られて市場の期待値を下回っていることが原因のようです。年成長率47%というと、他の市場ではなかなかないくらいすごい伸びなのですが!市場の期待値がもっと高いとは、恐ろしいですね😥 次の決算発表は今月8日なので、結果によって値段が上下する可能性があります。
製品リリースについては、2021.4 (4月/FTS)、2021.10 (10月/LTS)という2つのリリースが行われ、それぞれ100以上の機能が追加されました。

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追加された機能の中で目を引くのは、Robot Self-Healing機能(ロボット自己修復)、Cross-Platform Robot機能 (Linuxおよび今後Mac OS上でロボットが動作)、ユニバーサルプラットフォーム(クラウドとオンプレミスの融合)等です。

2. Power Automate for desktopのWindows 11へのプリインストール

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一方、言わずとしれたソフトウェア業界のテックジャイアントであるマイクロソフトが買収してPower Automateに組み込んだRPA「Power Automate for desktop」ですが、10月に名称が「Power Automate Desktop」から「Power Automate for desktop」にマイナーアップデートされました。

また、OSやクラウドで大きなシェアを持つマイクロソフトならではの "奇襲作戦" で、他のRPAベンダーとは一味違った戦い方を仕掛けてきています。一番大きなものがWindows 10以上のユーザーであれば無料で最低限の機能を利用できるというライセンス形態です。Windows 10ユーザーはダウンロードが必要な場合があるものの、最新のWindows 11では完全にプリインストールになり、OSとマイクロソフトアカウントさえあれば、ユーザーはPowerShellと同じ感覚でRPAを自動化ツールとして利用できます。

調査会社によっては、まだ実績の浅いマイクロソフトの評価は分かれていますが、今後は「市場の破壊者」として確実に頭角を現してくるものと思われます。

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3. 導入社数6,500社を超える国産RPA WinActorのPower Automate for desktopとの共存戦略!?

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導入社数を公開しているRPAツールの中では一番導入数が多い、NTTグループが提供する国産RPA「WinActor」は、大きなリリースこそ無かったものの、グローバルRPAツールとはまた一味違った路線での機能追加が目立ちました。まず、シナリオエディタは標準、プログラマ向けに続いてノーコード開発環境がv7.2で用意されました。また、狙っている市場がPower Automate for desktopと被るからか、Power Automate for desktopと連携して動作する仕組みをいち早く実装しています。

v7になってから英語版も開発して海外市場にも攻勢をかけ始めている国産RPAツールの今後に注目したいところです。

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4. Automation AnywhereのGoogleとの提携とAutomation 360へのブランド変更

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グローバルで2位にランクされているオートメーション・エニウェアは、年初にいままでのバージョン A2019をAutomation 360という新しいブランドに変更し、かつGoogleとの提携を発表しました。また、かねてから発表されていたCogent Labs社とのTegaki連携が正式リリース、と2021年前半は様々なニュースがありました。
製品リリースは.18から.22までの5つのリリースが行われましたが、年初は毎月のリリースだったのが、.20あたりからは約3ヶ月毎のリリースに変更になりました。機能アップデートが安定してきたという印なのでしょうか。

また、IPOも噂がされています。

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5. Blue PrismのTibcoへの買収/統合

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2021年に行われたRPAベンダーの買収の中でも驚きを持って迎えられたのが、グローバル3大RPAベンダーの一つBlue PrismのVistaファンド傘下のTibcoへの買収/統合です。今回のケースは3大RPAベンダーのうちの1社が初めて買収されたケースであり、今後のRPA業界の行く末を占う上でとても興味深い買収となりました。

製品リリースについては、メジャーバージョンアップとなるVersion 7がリリースされました。

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6. BizRobo! Version 11.1の提供開始

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RPAテクノロジーズが提供するRPAツール「BizRobo!」も、Version 11.1のリリースが行われました。Node.jsやPythonなどのプログラミング言語で開発したプログラムをステップとして組み込めるようになりました。

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まとめ

いかがだったでしょうか。2021年はRPA業界は技術的にはあまり大きな躍進はなかったように見えましたが、IPO、買収、統合といったビジネス面での動きは活発に行われました。

また、2021年5月にマイクロソフトからInternet Explore 11のサポート終了が発表されたことで、技術面では、RPAツールのChromeやEdgeへの対応が促進されました。

一方、2022年も引き続きRPA市場は急成長を続けると予測されています。2022年がRPA業界にとってどういう年になるか、まだまだ目が離せません!

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