概要
Automation Anywhere A2019は変数についてインラインでの「型キャスト」が利用可能です。
このことは製品ドキュメントの「User-Defined Variables」の英語版記事を読んでいると気づきます。(2020年6月中旬に専用の記事「Type Casting」ができていました)
Type casting (converting variable values)
The values inside of a Boolean, DateTime, Number, or String variable can be converted from one type to another type. For example, use the String > To number action to convert the value of a String variable into a Number variable in order to perform mathematical operations.You can temporarily convert the value of a variable for use in just one action. In the text field, enter
$<variable name>.
. After you enter the period, the auto-fill suggests possible actions, such as toString.
「アクションの詳細」のフィールド内で$<変数名>.
とタイプすると、以下のようにアクションとして可能な候補が表示されます。
型キャストは例えば以下のような書式になります。
$prompt-assignment.String:length$
また、型キャストはネストして使うこともできます。
$n.Number:increment.Number:toString$
: nの値を1足した後に文字列にする。
型キャストは全部で21個利用できます。すべての型と互換性のある任意 (Any) 型では、すべての型キャストが利用できます。
文字列 (String) 型で使える型キャスト
型キャスト | 型キャスト後の型 | 説明 |
---|---|---|
LegacySupport:getDecrementedNumber | 数字 | 文字列を数字に変換して1を引きます。 |
LegacySupport:getInrementedNumber | 数字 | 文字列を数字に変換して1を足します。 |
String:length | 数字 | 文字列の長さを返します。 |
String:lowercase | 文字列 | 文字列を小文字に変換します。 |
LegacySupport:parseLegacyKeys | 文字列 | 10.x、11.xの旧来のキーストロークを最新の書式に変換します。 |
LegacySupport:parseVariableOperation | 文字列 | 10.x、11.xのVariable Operationコマンドと同様の式解析をします。新しく作成するBotでは使わないでください。 |
String:reverse | 文字列 | 文字列を反転させます。 |
String:toBoolean | Boolean | Booleanに変換します。 |
String:toNumber | 数字 | 文字列を数字に変換します。 |
String:trim | 文字列 | 文字列の空白をカットします。 |
String:uppercase | 文字列 | 文字列を大文字に変換します。 |
数字 (Number) 型で使える型キャスト
型キャスト | 型キャスト後の型 | 説明 |
---|---|---|
Number:decrement | 数字 | 数字から1を引きます。 |
Number:increment | 数字 | 数字に1を足します。 |
Number:toString | 文字列 | 数字を文字列に変換します。 |
日時 (Datetime) 型で使える型キャスト
ありません。
Boolean 型で使える型キャスト
型キャスト | 型キャスト後の型 | 説明 |
---|---|---|
Boolean:invert | Boolean | 変数値を反転します。 |
Boolean:toNumber | 数字 | Booleanを数値に変換します。 |
Boolean:toString | 文字列 | Booleanを文字列へ変換します。 |
任意 (Any) 型で使える型キャスト
型キャスト | 型キャスト後の型 | 説明 |
---|---|---|
DataTable:columnCount | 数字 | テーブル内の列の数を返します。 |
Number:decrement | 数字 | 数字から1を引きます。 |
LegacySupport:getDecrementedNumber | 数字 | 文字列を数字に変換して1を引きます。 |
LegacySupport:getInrementedNumber | 数字 | 文字列を数字に変換して1を足します。 |
Number:increment | 数字 | 数字に1を足します。 |
Boolean:invert | Boolean | 変数値を反転します。 |
String:length | 数字 | 文字列の長さを返します。 |
String:lowercase | 文字列 | 文字列を小文字に変換します。 |
LegacySupport:parseLegacyKeys | 文字列 | 10.x、11.xの旧来のキーストロークを最新の書式に変換します。 |
LegacySupport:parseVariableOperation | 文字列 | 10.x、11.xのVariable Operationコマンドを探します。新しく作成するBotでは使わないでください。 |
String:reverse | 文字列 | 文字列を反転させます。 |
DataTable:rowCount | 数字 | テーブル内の行の数を返します。 |
Dictionary:size | 数字 | 辞書内のエントリー数を返します。 |
List:size | 数字 | リストの項目数を返します。 |
String:toBoolean | Boolean | Booleanに変換します。 |
Boolean:toNumber | 数字 | Booleanを数値に変換します。 |
String:toNumber | 数字 | 文字列を数字に変換します。 |
Boolean:toString | 文字列 | Booleanを文字列へ変換します。 |
Number:toString | 文字列 | 数字を文字列に変換します。 |
String:trim | 文字列 | 文字列の空白をカットします。 |
String:uppercase | 文字列 | 文字列を大文字に変換します。 |
レコード (Record) 型で使える型キャスト
ありません。
リスト (List) 型で使える型キャスト
型キャスト | 型キャスト後の型 | 説明 |
---|---|---|
List:size | 数字 | リストの項目数を返します。 |
ディクショナリ (Dictionary) 型で使える型キャスト
型キャスト | 型キャスト後の型 | 説明 |
---|---|---|
Dictionary:size | 数字 | 辞書内のエントリー数を返します。 |
テーブル (DataTable)型で使える型キャスト
型キャスト | 型キャスト後の型 | 説明 |
---|---|---|
DataTable:columnCount | 数字 | テーブル内の列の数を返します。 |
DataTable:rowCount | 数字 | テーブル内の行の数を返します。 |
ファイル (File)型で使える型キャスト
ありません。
ウィンドウ (Window)型で使える型キャスト
ありません。
参考記事
Automation Anywhere A2019の変数についての一般的な記事は以下を参照してください。