概要
Automation Anywhere ではパソコン内で特定のイベントが発生したときにタスクを起動するトリガーという機能が利用できます。これはAutomation Anywhere Client の中のタスクリストの画面で設定できます。7種類のイベントに対応しており、使い込むととても便利な機能で、人気があるようです。
対象
- Automation Anywhere Enterprise 11.3.2
- Automation Anywhere Community Edition
トリガーの種類
トリガーには以下のような種類があります。
種類 | 説明 |
---|---|
ウィンドウ | 特定の文字列をタイトルに持つウィンドウが開くとき/閉じるときにトリガーされます。 |
ファイル | 指定したファイルが削除/作成/名前変更/修正されるときにトリガーされます。 |
フォルダー | 指定したフォルダーが削除/作成/名前変更される、もしくはフォルダー内でいずれかのファイルが削除/作成/名前変更されるときにトリガーされます。サブフォルダーを監視するオプションもあります。 |
パフォーマンス | CPU使用量/ディスク空き容量/プロセス数が特定の値/割合を上回る/下回るときにトリガーされます。 |
プロセス | 指定した名前のプロセスが開始/停止したときにトリガーされます。 |
サービス | 指定した名前のサービスが開始/停止/再開/一時停止したときにトリガーされます。 |
電子メールメッセージ | 指定したアカウントで新規メールを受信したときにトリガーされます。 |
また、システム変数に$Trigger Value$
というものがあり、これにはトリガーとして設定されているファイル/フォルダー/ウィンドウの名称が代入されています。
トリガーを使ってみる
いくつかのトリガーを使ってみましょう。"MessageBox" という名前で以下の1行のアクションが入ったタスクを作成します。
そして、保存したタスクをEnterprise Client上で選択して、トリガータブの「トリガーの種類」を選んでいきます。
ファイルトリガー
「トリガーの種類」に「ファイル」を選択、「ファイル名」に「d:\bot\input.csv」というファイルを指定します。「操作」は「ファイルを作成するとき」を選択します。ここに入力ファイルが入ってきたらBotの処理を開始する、という想定です。「保存」ボタンをクリックします。
実際に「d:\bot\input.csv」の位置にファイルを作成してみると、Botが起動してダイアログボックスが表示されました。
トリガーを使うことのライセンス的な観点での意味
「トリガー」はプログラマーの観点からすると、パソコン上のある特定のイベントを監視するためにプログラムのループを組めば実現できるので、どのRPAソフトウェアであっても技術的に実現することはそう難しくありません。ただし、そのようなループを組んでロボットに監視させていると、ロボットのライセンスと実行環境を1つそのために消費してしまいます。ロボットのライセンスや実行環境は高価ですから、そのために消費してしまうのは勿体ないのです。トリガー機能があると、ロボットライセンスや実行環境を占有されなくなります (別のレイヤーで監視が行われるため)。そのため、トリガーが使えるかどうかというのはRPAソフトウェアで費用対効果を考える上で結構重要な要素となります。