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Automation Anywhere A2019のリリースの差分を追いかける

Last updated at Posted at 2020-06-21

Automation Anywhere A2019は、2020年10月現在、約1カ月ごとに新しいリリースが行われ、バグ修正や新機能の追加が行われています。2021年4月18日現在、最新バージョンは先週リリースされたA2019.20 (ビルド8815)です。そして、一回のリリースで行われるアップデートの数も数十にわたり、中には使い勝手を大きく向上させる目玉機能の追加なども含まれています。これらのアップデートについていくにはどうすればいいか、いくつかの方法を見てみましょう。

#1. ドキュメントから読み解く
公式ホームページにある製品ドキュメントの最初のところに各リリースのリリースノートがあります。

Enterprise A2019 リリースノート
image.png

このページに出てくる各リリースノートへのリンク一覧から、リリースごとの詳細な情報が手に入ります。ただし、日本語のページでは、2021年4月18日現在、A2019.16までしかなかったり、時々日本語で意味が解らない部分が出てくるため、そのような場合は、画面ショットのように右上の言語メニュー🌐から**「日本語⇒ENGLISH」**を選択してみると英語で最新情報が得られます。

image.png

以下にこれまでのリリース内容を簡単にまとめました。

リリース 日付 更新数
(RPAのみ)
主な内容
A2019.20
(build 8815)
Enterprise Edition Sandbox,
Community Edition
2021/4/14 新機能22
変更4
修正48
新UI、IPv6サポート、デバイスの複数Control Roomサポート、SAP BAPI強化、出力変数の既定名、Active Directoryパッケージの新アクション、レコーダーのアンカー、子ボット呼出時の検索機能、TaskBotsのバージョン履歴、Ifパッケージのウィンドウ名に関する新条件など
このバージョンからCloud Sandbox機能が始まりました
A2019.19
(build 8098)
Enterprise Edition,
Community Edition
2021/2/11, 2021/2/5 新機能16
変更8
修正29
自動ログイン設定、新しいCPU使用率とデバイスメモリ設定、管理者権限無デバイスへのBot Agentインストール、Bot Agent診断ユーティリティ、データテーブルの列データ型変更新アクション、アプリ統合のスクロール可能なテキストキャプチャ新アクション、Active Directory新アクション、改行文字システム変数、レコーダーでFirefoxサポート、Citrix上のWindows 10 Enterpriseのマルチユーザーデバイスサポート、Citrix VDIの自動ログインサポートなど
このバージョンではその後何回か修正ビルドが出ています
A2019.18
(build 7554)
Enterprise Edition,
Community Edition
2021/1/11, 2021/1/5 新機能13
変更6
修正33
Discovery BotがCommunity Editionで利用可能、AISenseレコーダーの機能強化、非永続VDIのサポート、親子ボットの間で入力/変数クイックマップ、プライベートワークスペースのチェックアウトオプション、プライベート・パブリックワークスペースからボット、ファイル、フォルダーをAPIで削除、PDFパッケージ新アクション、ブラウザ パッケージ新アクション、ターミナルエミュレータ パッケージのファンクションキーのサポート、ウィンドウタイトルに正規表現の大文字と小文字を区別しないフラグなど
A2019.18新機能 (PDF) by AutomationAnywhere
A2019.17
(build 7096)
Enterprise Edition,
Community Edition
2020/11/13, 2020/12/2 新機能23
変更6
修正34
OAuthを使ったEWSヘの接続、オンプレのGoogle Cloud Platformサポート、LDAPチャネルバインドのサポート、AWS WorkSpacesでのBot Agent実行サポート、VT220ターミナルサポート、チェックインのキャンセル、ユニバーサルレコーダーへのAISenseの統合、Excel/ターミナルセッションの共有、Run Taskの新しいオプション、正規表現、DLL関数のオーバーロードサポート、SAPキャプチャオブジェクトの新しいアクション、フォームビルダの拡張、11.xボットのA2019へのインポート、デバイスログイン資格情報のプログラムでの管理、文字列の複数行の文字型変数への格納、日本語変数名サポートなど
A2019.17新機能 (PDF) by AutomationAnywhere
A2019.16
(build 6439, 6448/6449)
2020/9/18, 2020/10/1 新機能31
変更5
修正43
CSV/TXTファイルをデータベースで開く、レコーダーのMicrosoft Silverlight 5標準コントロール対応、Bot Agentを複数デバイスにバルクインストール、Bot Agentインストールでプロキシ判別しNTLM認証対応、日本語変数名対応、Serviceパッケージ新登場、Excel高度な操作のセル読み取りで値読取に対応、環境変数取得、など
A2019.16新機能 (PDF) by AutomationAnywhere
A2019.15
(build 5931/ 5933)
2020/8/11, 2020/8/14 新機能5
変更4
修正48
Oracle EBSテーブル。Discovery Bot、同種複数オブジェクトへの同時アクション (AISense Variable Anchor)、v11.x Botの実行、Interactive Forms更新。他にIQ Bot Community Editionの機能アップ
A2019.14
(build 5322)
2020/7/9 新機能25
変更4
修正25
Bot Agentの自動更新、ユニバーサルレコーダー/AISenseレコーダーの新機能、Active Directoryパッケージ、Excelパッケージ拡張、プロキシサポート、フォーム拡張、ロシア語UI、if/Loopパッケージの条件拡張、CSV/TXT/Log To Fileのエンコード拡張(UTF-16LE)、Botを公開ワークスペースにもインポート可能
A2019.13
(build 4695)
2020/6/15 新機能17
変更6
修正19
ハイブリッドクラウド・IPV6対応、SAP最適化、トリガー(Eメール、UI)強化、Interactive Forms強化、アップデート時の設定引継ぎ、125%,150%の表示倍率に対応、日本語のBot 名がランタイムウィンドウで表示されるように修正、マイグレーションアシスタント追加、Bot Insight (ダッシュボードの比較機能追加、日付単位の集計に「時間」を追加)、IQ Bot (全ての操作の高速化、同時実行ユーザー数増加、インスタンス毎のOCR選択画面追加、python実行が可能に、磁気インキ文字対応)
A2019.12
(build 4111)
2020/5/18 新機能21
変更5
修正26
Bot 間アクションコピー機能追加、Gitリポジトリの統合、Interactive Forms 強化、Eメールトリガーの追加、Bot Storeの統合、Secure Recoding の追加、App Integrationアクションの追加、パッケージの事前ロード機能を追加、ループアクションの条件追加、レコーディング後にBot エディターにフォーカスが戻るように修正、CSVアクションにおける日本語列名の利用ができない問題を修正、Bot Insightウィジェット単位のダッシュボード フィルター、など
A2019.11
(build 3337)
2020/3/30 新機能17
変更3
修正14
マイグレーション機能を強化(V10,V11対応パッケージ)、グローバル変数の追加、Bot のクローン機能追加、Interactive Form Phase1追加、Ifの条件を複数指定可能に、ウィンドウの選択肢の増加(アクティブウィンドウ/デスクトップ/タスクバー)、Excel Plugin Ver2.0.1、Google Sheets アドオン v1、Bot Insight (ダッシュボード フィルター、複数セッションによる分析)、IQ Bot (Cloud版統合)
A2019.10
(build 2545)
2020/2/25 新機能7
変更2
修正1
Linux対応、Office 365アクション、OracleEBS対応、AI Sense 2.0 – Beta、ワークロードマネジメント、EWS対応、暗号化アクション追加、システム変数追加、If/While 機能追加、DataTableアクション 機能追加、Bot Insight (グラフ種類追加、運用ダッシュボード追加(Audit/ Bots)、ウィジェットごとのデータエクスポート)
A2019.09
(build 2094)
2020/1/24 新機能9
変更1
修正3
11.3.x TaskBot から A2019 への移行強化、SAML 2.0、Bot Deploy API、Geo Presence、Exchange Web Services のサポート、インデックスまたはキー値の代わりとなる変数、Bot をコピー、レコーダーの強化
A2019.08
(build 1598/1610)
2019/12/13 新機能7
変更0
修正0
オンプレミス のプレ移行ユーティリティ、オンプレミス Windows インストーラー、Azure Cloud 上の Bot Creator および Bot Runner、アクションのローカライゼーション、更新されたアクション パッケージ、Control Room から SAML ベースによる SSO 認証済み Control Room への切り替え、E メール メッセージを別のフォルダーに移行
A2019.07
(build 1082/1089)
2019/11/1 新機能8
変更1
修正0
SAP 用のユニバーサル レコーダー サポート、Citrix サポート、コード編集の機能強化、Bot のインポートとエクスポート、バックグラウンド処理、REST パッケージ、OCR アクション、Active Directory 用のオンプレミス 統合
A2019.06 2019/10/4 - 最初の正式リリース

これらのドキュメントがマスターの情報になるわけですが、情報を見ていてもどれがインパクトが大きいのかわからなかったり、日本語の意味が通らなかったり、英語での情報提供のみになっていることもあるため、なかなかハードルが高い場合があるのが注意点です。

#2. ディベロッパーイベントに出席する
2つ目の方法としてAutomation Anywhere社やそのパートナーが行っているディベロッパーコミュニティイベントに参加して情報を得る手もあります。当然日本語での解説になりますし、より詳細な解説を中の人がしてくれるようです。後日資料がアップされているものもあるので後からも勉強できます。最近はコロナもあってオンライン開催のようなので、気軽に参加できます。

#3. ウェビナーを受ける
Automation Anywhere日本法人の中の人によるオンラインセミナーによる最新リリースの解説も定期的に行われているようです。ただしこれはパートナー限定ということなので、ふつうは見られませんね...

最後に

以上、最新リリースの情報を得るための手段をまとめてみました。まだまだアップデートが多くて目が離せないA2019、これからもウォッチしていきたいと思います。

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