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Azure MarketplaceでAutomation Anywhere Enterprise Control Room v11本番環境のためのリソースをデプロイしてみる (未完)

Last updated at Posted at 2020-07-18

概要

Automation Anywhere はサーバー型の RPA ですので、UiPathやWinActorと違いデスクトップPCだけで動かすことはできず、必ずサーバーが必要になります。Clientは動作に必ずControl Roomにつなぐ必要があるので、野良ボットが発生しないなど管理性が高いのが特徴です。

また、最小構成価格は120万円前後からで、サーバー型が前提となるならば、実は UiPath (390万円前後から) 、WinActor (320万円前後から)、BizRobo (720万円前後から) よりも安価です。サーバーのインストールも、流れを把握していれば最小構成は意外と簡単にインストール可能です。

今回は、サーバーを物理的に手元に持たずに、クラウドプラットフォームである Microsoft Azure にインストールする手順を解説します。

インストールできるバージョン

  • Control Room version 11.3.1
  • Control Room version 11.3.2

事前知識

以下の関連ドキュメントを見て前提条件を確認しておきましょう。

Microsoft Azure での Enterprise Control Room のインストール (v11.3.2)
Enterprise Control Room の前提条件 (v11.3.2)

  • プロセッサー= 8 コア Intel Xeon プロセッサー
  • RAM=16GB
  • ストレージ=500GB
  • ネットワーク=10GbE
  • Windows Server=バージョン 2016 32/64-bit
  • SQL Server= Microsoft Azureインストールの場合は、バージョン 2014 (12.0.2000.8 (RTM)) 以降 (Oracle DB, PostgreSQLもサポートされている)

今回作成しようとしているのは、各サーバーロールが別のVMになっており、かつControl Roomが冗長構成になっている本番環境の構成である。
image.png

Azure Marketplace から必要なリソースと構成を簡単インストール!

Microsoft AzureのMarketplaceにはこの本番環境の構成がARMテンプレートとして登録されています。これを使うことで、必要なリソースをひとつひとつ手動でインストールする手間が省けます。

Automation Anywhere EnterpriseのエントリをMarketplaceで探す

Azureポータル ( https://portal.azure.com/ )からAzure Marketplaceに移動します。
image.png

Marketplaceの検索で「Automation Anywhere」のキーワードを入れてみましょう。
image.png

「Automation Anywhere Enterprise」が見つかるので、クリックします。
image.png

「Automation Anywhere Enterprise」のページに移動したら、「作成」ボタンをクリックします。
image.png

メモ: もしくは、Azureポータルにサインインした状態で以下のURLに移動して「いますぐ入手する」ボタンをクリックすることでも、上の「Automation Anywhere Enterprise」のページにたどり着けますよ。
https://azuremarketplace.microsoft.com/ja-jp/marketplace/apps/automationanywhere.automationexpress?tab=Overview
image.png

「Automation Anywhere Enterpriseの作成」で構成の設定値を選択する

ARMテンプレートのパラメータ部分の設定をブレード上でウィザード形式で行っていきます。
image.png

1.「基本」画面

最初に「基本」画面で「サブスクリプション」「リソースグループ」「場所」を選択します。サブスクリプションには既存のAzureサブスクリプションのうちのひとつを指定してください。(※無料試用版だと後の方でクオータの制限に引っかかり完了できないようです。)リソースグループはリソースを整理して使うための仕組みで、新規に作成してください。場所は適切なデータセンター場所を選びましょう。場所によって使えるサービスの種類に制限があったり値段が違います。
image.png

新規リソースグループ名の指定が終わったら「OK」ボタンをクリックして、ブレードの「OK」ボタンを押して先に進みます。

2.「Control Room Settings」画面

次に「Control Room Settings」画面で「Control Room Version」、「Control Room Deployment Size」などを設定します。この2つは以下の太字のものを選んでみましょう。

Control Room Version

  • Control Room version 11.3.1
  • Control Room version 11.3.2

Control Room Deployment Size

  • Small Size
  • Medium Size
  • Large Size

その他の選択肢はデフォルトのままにしておいてOKです。
image.png

終わったら「OK」ボタンを押して先に進みます。

3.「Control Room Database Settings」画面

次に「Control Room Database Settings」画面でSQL Serverの設定を行います。大抵はSQL Server on Azureを新規でデプロイすると思いますので、「Create New」を選びます。
image.png

切り替わった画面で出てくる以下のエリアをクリックします。すると、新しいタブが開き、SQL Serverの設定画面が現れます。
image.png

SQL Serverを作成する際の「サブスクリプション」(先ほどと同じものを選択)「リソースグループ」(新規作成するのが無難)を選択します。
image.png

リソースグループは、たとえば「AASQL」のような名前にしておきます。
image.png

残りの設定項目、「サーバー名」、「場所」 (Control Roomと同じ場所が無難)、および管理者アカウントのログイン名とパスワードを設定します。
設定が終わったら「確認及び作成」ボタンを押します。
image.png

設定項目が正しければ「作成」ボタンを押します。
image.png

デプロイが開始されますのでしばらく待ちます。
image.png

しばらくしてデプロイが完了したら、「リソースへ移動」ボタンを押して詳細を見ましょう。
image.png

設定の内容が表示されます。ここで設定した内容は後で使いますので記録しておいてください。
image.png
これでSQL Serverの設定は終わりです。

元のタブに戻って今作成したSQL Serverのサーバー名、アカウント情報を入力して「OK」ボタンを押します。
image.png

4.「Virtual Machine Settings」画面

次に「Virtual Machine Settings」画面で、3つの仮想マシンに名前、アカウント情報を設定します。Control Room Server Size、Active Directory Server Sizeは既定のもので進めます。

以上で設定項目はすべて終了です。「OK」ボタンを押して進めます。
image.png

5.「概要」画面

いままでの設定項目でリソースの作成ができるかどうかをAzureが検証します。
image.png

しばらくすると結果が出ます。以下の通り「検証に成功しました」と出れば問題ありません。
image.png

注意: 無料試用版だとクオータの制限により検証に失敗します。今回は、無料試用版を従量課金版にアップグレードして試しています。

「OK」ボタンを押して先に進みます。

6.「購入」画面

最後の画面で「購入」ボタンを押すと、デプロイが開始されます。
image.png

デプロイ開始!

さて、いよいよデプロイが開始されました。画面右上に以下のようなウィンドウが表示されます。
image.png

デプロイがすべて完了するまでは1時間くらいかかります。
デプロイが完了すると、以下の画面が表示されます。
image.png

今回のデプロイで作成されるリソースの一覧は以下の通りです。VMのセットアップに1~3分、ADDSのセットアップに12分、各CR VMの設定に25分くらいずつかかっています。
image.png

さて、ここまででControl Roomの準備がすべて完了しているはずです!
それでは、実際に準備ができているかどうかを確かめてみましょう。

さっそくVMの中身を見てみるが...

Control RoomのノードVMのひとつにリモートデスクトップ接続でサインインしてみると...
デスクトップにControl Roomのアイコンがありません!(インストールされていればデスクトップにアイコンが作成されているハズ)

マシンをいろいろと調べてみると、Control Roomが通常インストールされているC:\Program Files\Automation Anywhereのフォルダーも存在しません...

C:\binaryフォルダーには、Control Room 11.3.1/11.3.2のインストーラがあるようですが...まさかここから自分でインストーラーを開始するわけではないですよね。
image.png

また、C:\scriptフォルダーには、Control RoomをインストールしてくれるPowerShellスクリプトもあるようですが...これがなぜか動かなかったのでしょうか。
image.png

先ほどの4.「Virtual Machine Settings」画面で、Control Room用のVM「D4s_v3」のvCPU数が4と、要件の8に満たないのも気になります。ただ、ここでvCPUを8にしてしまうと、検証画面でクオータの上限に引っかかってしまいセットアップができません。AzureのVMも頻繁に種類がかわるので、設定が古くなってしまったのでしょうか...
image.png

原因はわかりませんが、今回はここで断念です。本来であればこのステップでControl Roomが正しくデプロイできるはずなのですがね... AAさん、教えてください!

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