2つの用途で使えるデータ可視化ツール/分析プラットフォーム
Bot InsightはRPAツールである『Automation Anywhere Enterprise』に付属するデータ可視化/分析プラットフォームです。RPAにまつわる様々なデータを、特別な専門知識がなくてもレポート形式でリアルタイムに可視化し、ダッシュボードから見ることができます。使い方は大まかに2パターンに分かれます。
- Bot稼働状況の可視化 (オペレーショナルアナリティクスと呼ばれています)
- ビジネスデータの可視化~指定した変数の内容を自動で可視化 (ビジネスアナリティクスと呼ばれています)
また、ダッシュボードには以下の3種類あります。
- オペレーショナルアナリティクスダッシュボード: Botの状態、実行時間、よく起こるエラー、稼働率を一覧
- ビジネスアナリティクスダッシュボード: Botひとつにつきひとつのダッシュボード、Botで扱うリアルタイムデータ (変数)の可視化
- CoEダッシュボード: 社員、部署ごとのパフォーマンスの可視化、節約できた金額/業務時間、ROIの可視化。(今のところv11にのみ実装されています)
※ Bot Insightのライセンスは、v11では別売り、A2019では標準で一定数RPA製品に含まれています(Community Editionを含む)。
また、各ダッシュボード/レポートにはRBAC (役割ベースアクセス制御)の考え方が用いられており、権限があるダッシュボード/レポートしか見られないようになっています。
以下に、Bot Insightの具体的な閲覧方法、データの準備方法についてみてみます。
1. Bot稼働状況の可視化
それぞれ以下のようなダッシュボード/レポートが、適切な権限を持ったユーザーに表示されます。
v11
- Home Dashboard (ホーム)
- Home Users
- Bot Run Status (Last 7 Days)
- Total Bot Schedules (Next 7 Days)
- Bot Velocity
- Capacity Utilization: Bots vs. Bot Runners
- Bots Dashboard
- Bot Status
- Top Failure Reasons
- Upcoming Schedules
- Home Bots Capacity Utilization
- Devices Dashboard (デバイス)
- Device Status
- Device Schedules
- Top Error Messages
- Audit Dashboard (監査)
- Events Distribution by Activity Type
- Activity Audit Trail by Host Machine Type
- Activity Audit Trail by User Name
- Failed Activity Log By User Name
- Workload (ワークロード)
- Executive Dashboard
- Device Pools by backlog
- Queues by time to complete
- Queue Status
- Operation Manager's Dashboard
- Device pools by FTE
- Pools by decreasing error rate
- Device pools by backlog
- Queues with Avg. wait time
- Queues by decreasing error rate
- Executive Dashboard
v11 CoEダッシュボード
インサイトタブからBot Insightを起動します。
Bot Insightでダッシュボードを選択、COE DASHBOARDを検索して表示します。
v11 ROI計算機
Enterprise Client側で時給の設定を行い、削減された人件費を表示します。
A2019
- Bots Dashboard
- Total Bot Runs
- Total Completed (Success)
- Total In Progress
- Total Failed
- Weekly Bot Status
- Failure Reasons
- Audit Dashboard
- Event Distribution by Activity Type
- Event Distribution by User Name
- Event Distribution by Source
- Event Distribution by Control Room Source
- Event Distribution by Workbench Source
A2019のダッシュボードは指標をシンプルに表示します。また、Bot Insightへのリンクもダッシュボードに表示されます。
Bot Insightを開くと、「オペレーション」と「ビジネス」の2つのタブが表示されます。
「オペレーション」では、権限によって「Bots Dashboard」「Audit Dashboard」が表示されます。
Bot Dashboardsでは様々なデータをグラフで見ることができます。
2. ビジネスデータの可視化~指定した変数の内容を自動で可視化
もう一つの使い方として、Botを走らせるときに、使用している変数にタグ付けをすることで、タグのついた変数の中身を自動的にBot Insightで可視化する手法があります。タグ付けの仕方はバージョンごとに多少異なります。
v11
タグ付けは変数ダイアログボックスの中で指定します。「分析用タグ」をONにすることで、Bot Insight用にデータが自動で記録されます。
この状態でBotを実行していくと、Bot Insight側に記録されます。
インサイトタブからBot Insightを起動します。
Bot InsightでBot名で検索します。
A2019
タグ付けは分析 (Analyze) パッケージ (開く/閉じるアクティビティで挟み込む) を挿入して分析:閉じるアクティビティの中で指定します。
Bot Insightで「ビジネス」のタブでレポート名をクリックします。