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Automation Anywhere A2019.12以降でBot実行を高速化する

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Automation Anywhere A2019では、WebベースのUIでBotを開発、そしてBotの実行(および開発時のデスクトップ操作)にはBot AgentというソフトウェアをローカルPCにインストールした上で実行するモデルになっています。
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ユーザーはWebブラウザを通してサーバーを操作して、Botの構築やサーバーの操作を行います。そして、Bot実行時には構築したBotのロジックや、使用しているアクションパッケージをオンデマンドでダウンロードします。ただし、使われているパッケージのサイズや数によっては、Bot実行前に結構な量のファイルがダウンロードされる (典型的には数十MB)ため、サーバーの場所やネットワークの状態によってはBot実行開始まで時間がかかることがあります。
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アクションパッケージというのは、「メッセージボックスの表示」とか「文字列の操作」など、Botを構築するときに画面にあらわれる「アクション」のロジックが詰まったライブラリのことで、普段はサーバーの中に格納されています。

ちなみに、アクションパッケージは一度ダウンロードしておけば、次の実行時には同じものはダウンロードされず、ローカルキャッシュに入っているものが使われます。

A2019.12以降では、この毎回の実行時ダウンロードの頻度やサイズを抑えるために、よく使うパッケージを「あらかじめダウンロード (Preload)」しておくことができるようになったようです。製品ドキュメントの『Preload packages』に説明があります。

Preload Packageメニューへのアクセス

Preloadを行うには、Control Roomで画面右上のデバイスアイコンをクリックします。Bot Agentが正常にインストールされて設定されている状態 (✅が付いた状態)の場合は、メニューの中に「Preload packages...」ボタンが表示されます。
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ダイアログボックスはまだ英語なのですが、一般的なパッケージ (Common Packages)をすべて一括ダウンロードしておくか、ダウンロードするものをカスタマイズするか (Customize)を選ぶことができます。
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選択する場合は、チェックボックスで選びます。
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パッケージがキャッシュされる場所

製品ドキュメントには特に記載がないのですが、実行時ダウンロードされたパッケージや構築済みBotはC:\ProgramData\AutomationAnywhere\GlobalCacheの下に暗号化されたような名前のフォルダ名 (例: "1nCMiqeS5ufa0CjNXMvFm56dAKZGRTDD2ogPxq1Nh8g=") の中に格納されるようです。フォルダの中には、パッケージファイルやBotファイル (いずれも.jarファイル)が格納されており、ファイル名からなんであるかが想像できます。

たとえば「メッセージボックス」アクションを使っていると、キャッシュの中に「bot-command-messagebox-2.0.0-20191017-030449.jar」という300KBくらいのファイルがダウンロードされます。

ちなみに、このGlobalCacheフォルダーの中身ですが、いろいろなBotを実行しているとサイズが膨れてくるようで、1GB近くに達することもあるようです。ファイルの削除には管理者権限が必要となりますが、「embedded-resources」フォルダ (Browser Agentのファイルが入っている) 以外は削除しても大丈夫そうなので、サイズが気になるようでしたら削除してください。(ただし、あくまでも自己責任で...)

Start Preloading実行後の動作

上記のダイアログボックスで「Start preloading」ボタンをクリックすると、以下のメッセージが表示されます。
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この後、バックグラウンドでアクションパッケージがダウンロードされます。ダウンロードがすべて完了するまでは、ネット環境にもよりますが、10秒くらい時間がかかります。Common Packagesをすべてダウンロードする設定だと、フォルダーが26個、その中に.jarファイルがひとつずつ含まれ、合計160MBくらいのファイルがダウンロードされるようです。

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