こんにちは、新山某です! またお会いできましたね ^-^
不肖新山は2018年からRPAのお仕事をさせていただいております。
様々な環境で、現場のお仕事の助けとなるロボットを作成してきました。
その経験から、少しお話をさせていただきますね。
■ カレーは飲み物 RPAロボットは編み物
突然ですが、カレーは飲み物だと思われますか?
私は、飲み物として接種している方がいる限りは、「飲み物でもある」と思います。
そして、ロボットは編み物だと思っているのです。なぜなら、最初のRPA講習会で学んだ、とても地味な部品の重ね方や組み合わせ、設定などは、編み物における編目記号の読み方や、針の使い方、模様の組み方によく似ている、そして何より最適化のために、作ってはほどき、糸が絡んでは作ってはほどき、途中で糸が切れてはつなぎ合わせ、何日もかけて作成するその工程が、RPAツールで作成するロボットと編み物が非常に似ていると実感してしまったからです。
編み物好き、手芸好きならば、RPAツールでロボットは作成できる、と私は実体験から言い切れます(キリッ)
ひょっとして料理好きさんでも行けるかもしれません。以前、プログラミングを料理にたとえたJavaScriptの参考書を読んだことがあります。
現場で担当の作業を担当の方が作る分には、その方が手芸か料理ができる方なら、RPAのロボットは作れるはずなのですよ。
プログラミングの基礎なしに、講習会直後から、単独でロボット作成のお仕事に入り、本日までそのお仕事を続けさせていただけている私からすれば。現状、まだそうなってはいないということは、どこかにトラップが潜んでいるのではないかと思うのであります。
そのトラップとは何ぞや?
■ 卵が先か鶏が先か 改善が先かロボットが先か
RPAでは、良いロボットを手に入れることが目的ではなく、業務の改善を行うことが目的のはずですよね。
業務の改善が前提にあって、ロボットに向けて単純化したロボット向きの仕事がある状態を整える必要があるのです。
私たちが漫画やアニメで知っている「ロボット」達と違って、RPAツールを作成して作るロボットは,"判断ができない"ので、複雑な作業には向いていないのです。
けれど、私どもがRPA作成に呼ばれる現場では、「現在の業務をそのままに」置き換えようとする現場が少なくないのが現状です。「通常業務が忙しく効率化の波をかぶって社員数は激減、兼務兼務で会議続きの残業続き、派遣を雇ってもこちらの思うように動いてくれず。業務改善する時間なんてないわよ」とおっしゃられてしまえば、こちらとしても引き下がらざるを得ず。「もっとよいロボットができるはずなのに」とつぶやいて、複雑なRPAロボットを組まざるを得ないのです。複雑なロボットは、属人化してしまうのですよ。それではいかんのです。メンテも難しくなるし、作成者が異動、それも引継ぎなしで異動してしまえば、最悪の場合、1から作り直しになる可能性もあります。
繰り返しますが、RPAで作成するロボットがその性能を発揮するためには、現場の整備がまず必要になります。そのうえで、小さなロボットから作成します。そのロボットをひな形に修正して各部門に横展開する。展開された部署はそれぞれの現場でロボット用に業務改善してから、ロボットにカスタムを加えて最適化する、そして他の部署と知見を共有し、よいものを作り出す。それが足掛け5年間で見た中で最も早く現場に広がった、成功した、早く成果が出て長く続けられる方法でした。RPAの芯ってこういうことではないでしょうかしら。
いわば江戸時代の農学者さんの集まりやつながりによる品種改良のような、草の根的なつながりや知見の共有が成功した。そうしたやり方が大事なのだと思いました。それは、会社の中だけではなく、もっと、会社の外側ともいろいろな形でつながることでさらなる成功につながるのではないかと考えるのです。つまり市民開発者運動がいまこそ必要なのではないでしょうか。
■ コミュニティイベントで知見を耕そう
そう、時代は市民開発者GO!Let'sコミュニティ!でございますわよ。
皆で協力し合い、知恵を分け合って草の根的市民開発者運動にいそしみましょうぞ。
来年からも、引き続きよろしくお願いします!
それでは皆様、ちょっと早いですが、よいお年をお迎えくださいませね。
これから本格的に寒くなりますので、ご自愛をお忘れなく!
新山拝