MySQLが最も迷走していたであろう時期に開発が進められていたメジャーバージョン。どちらも製品版になることはなく消滅。いまでもソースコードはミラーサーバーなどからダウンロードできるようになっている。
知名度:★★★☆☆
闇度 :★★☆☆☆
迷走度:★★★★★
FalconやMyISAM++に加えてサードパーティー製のストレージエンジンが乱立し、また旧MySQL社のチームも創業者と別のアーキテクトがそれぞれ方針を立てたりなど迷走、さらにSunがMySQLチームに送り込んだ役員的な役割の人も混乱に拍車をかけていた時期に複数のメジャーバージョンの開発が並行して走る状態に。当然バージョン間での整合性は取れずリソースも分散する事態に。
5.2の一部は5.4を経て5.5としてリリース、6.0は夢のあるロードマップは描いていたがプロジェクトとしては消えていった。6.0ではMyISAMは物理バックアップして他は論理バックアップを取りつつ、DMLをブロックすることないバックアップ機能が実装されるはずだった。こう書いてるだけでも危険な匂いしかしない。
6.0のGAは2008年10-12月にリリース予定と発表されていたがあえなく消滅。6.xを半年後にリリースしようとしていたが、6.1には全ストレージエンジンの外部キー対応、各種性能改善などが挙げられていた。いまのMySQLで実現しているものとしては6.0で計画されていたオンラインDDLでの列追加、6.xで計画されていたパフォーマンススキーマなどがある。
どうでもいいけど未だにオラクルのサイトでMySQL 6.0のリファレンスマニュアルが公開されているのは意外すぎた。
https://docs.oracle.com/cd/E19957-01/mysql-refman-6.0/index.html