2000年8月9日に旧MySQL社とSleepycat Software社が共同でトランザクション対応のRDBMSとして「MaxSQL」の開発を発表。MaxSQLであってMaxDBではない。そのMaxSQLの行く末を知るものは数少ない。
知名度:★★☆☆☆
闇度 :★☆☆☆☆
買収あっさり度:★★★★☆
SleepycatはオープンソースのデータベースBerkeley DB(BDB)の開発元としても知られており、MySQLのストレージエンジンとしてBDBを提供していた。
SleepycatはInnobaseと同様に2006年にオラクルに買収されたが、Innobaseの買収時とは異なり大した騒ぎにならないという悲しい展開。5.1.12にてBDBストレージエンジンのサポートが中止された。当時のMySQL開発チームのアーキテクトにも「BDBのユーザーは片手の指で数えられるほどだろう」とか言い放たれる悲しい流れに。
ちなみにBDBはSendmailやSpamassassinに組み込まれていたほか、いまはオラクルがAGPLと商用ライセンスのデュアルライセンスにて提供中。最新版の18.1.40がリリースされたのが2020年5月と開発動向が気になるところではあるが、2016年に金融情報会社のBloombergがフォークとしてComdb2というDBを作成。SQLパーサーはSQLiteでバックエンドストレージとしてBDBを使っているらしい。
https://bloomberg.github.io/comdb2/overview_home.html