MySQLの普及にとってマイナス要因だったのが「商用利用」という曖昧な文言。「商用利用」の場合にはライセンス買ってね、というビジネスモデルがその昔はあった。「商用利用」が明確になされていなかったので利用者側が困る場面も多かった。
知名度:★★★★☆
闇度 :★★★★★
迷惑度:★★★★★
2000年6月には独自のライセンスから現状に近いGPLと商用ライセンスのデュアルライセンスに切り替わったが、特に日本ではこのGPLに対する理解の広がりが遅れたことや「GPL汚染」などという言葉が広まったこともあり、変更後のMySQLのデュアルライセンスの正確な定義がなかなか浸透しなかった感がある。っていうか2022年にもなってMySQLを商用利用するならライセンス買わなきゃダメとか書いてるアホなブログや情報サイトがあってうんざりする。
しかしこの話の最大の闇はそこではない。デュアルライセンスに移行した後も当時のMySQL社の営業担当者の中にこの曖昧な「商用利用」の定義をお客様に誤解させるような説明をしてライセンスを売りさばこうとした輩がいたことだ。
営業担当者は法務の専門家ではないのでライセンスの解説を行うことは本来会社としては許されていなかったし、利用者もどのようなソフトウェアライセンスであっても他人に判断を任せず正確に理解をすべきではあるのだが。。。