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問題に対する分析力について

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良い分析をするための4つの力

分析の目的を把握・設定する力

分析は目的意識を持って実行し、必要な情報をデータから導き出すための方法

分析のための仮説を立てる力

良い分析をするためには目的達成のための仮説を立てる力が不可欠です。目的が明確になったら、どのような情報を集めたらよいか・加工が必要かなど具体的なデータ設計ができる

必要な情報を整理・加工する力

良い分析をするには情報を上手に取り扱う力が重要です。仮説を検証するために必要な情報が何かを考えて収集し、集計して整理する力

解釈して新しい情報を導き出す力

高い分析力を持っている人はただ情報を集めて整理・加工できるだけでなく、目的に応じて新しい情報を引き出す力も持っています。加工されたデータを解釈する、あるいは解釈のためにデータを加工することで目的を達成することが可能

分析力を鍛えるための、代表的なフレームワーク

原因の分析

原因に着眼するのは典型的な分析のフレームワークです。物事が起こったのはなぜなのか、起こらなかった理由は何なのかといった視点で分析をします。問題が発生している原因を明確にして対策を立てたいときの基本的なアプローチです。

因果関係の分析

原因と結果の両方に目を向けて因果関係を分析する手法もよく用いられています。原因が結果につながるまでにはいくつもの段階があり、いろいろな物事が関与しているでしょう。その段階を細かく分けていき、それぞれの段階に何が関与しているのかを分析するフレームワークです。

相関分析

相関分析は2つの物事に関連性があるかどうかを見極めるためのフレームワークです。要素同士に因果関係を見いだすことができるかを判断したいと考えた時点で用います。統計学の一つである、多変量解析を用いれば2つに限らず多数の物事の関連性を同時に調べることも可能です。そのなかでも特に相関が強い要素を導き出すことができるため、おすすめの分析手法です。

環境分析

環境分析は物事自体ではなく、その物事の周辺を分析する手法です。企業・サービスの分析を行う際によく使われる3C分析(自社・競合・市場を分析)や、地域把握のためによく使われるPEST分析(政治、経済、社会、技術を分析)などのさまざまなフレームワークがあります。対象となる物事と深い関わりのあるものを取り上げて、相対的な評価をするのが特徴です。目的に応じて照らし合わせる対象を選び出すことが重要になります。

SWOT分析

SWOT分析は4つの観点から物事を分析するフレームワークで、環境分析の一つとしても用いられています。

強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)について、対象の物事と関連するものとを比較をして分析します。経営やマーケティングの戦略を検討する際によく用いられている方法です。

プロセス分析

プロセス分析は業務などの一連の流れを細分化していき、どのような要素がどんな順番で組み合わさっているかを分析する手法です。フロー分析と呼ばれることもある方法で、手順を細かく要素に分けていきます。それぞれについて課題の有無や実績の状況などを集めていき、プロセス全体の改善を図るのが一般的な使い方です。

構造分析

構造分析は物事の上下関係や関連性について細分化し、部分が全体をつくり上げている構造を導き出すフレームワークです。全体を階層構造やツリー構造で理解し、どこに働きかけると全体にどんな影響を及ぼすかを予測するのに役に立ちます。組織やネットワークを動かす際によく用いられる手法です。

時系列分析

時系列分析は時間の経過に伴う変化を追う分析のフレームワークです。経時的な変化を追うことでこれからどうなるかを予測するのに用います。株価や為替レートなどのように常に変化する情報を分析するのに適している方法です。

定量分析

分析のフレームワークとして定量分析も知っておくべきものです。数値化できる指標を用いて分析する方法を一般的に定量分析と呼びます。分析力を高めるための基本的なフレームワークで、統計処理をしたり、グラフ化したりするのが簡単です。ただし、得られる結果も数字なので解釈をする力が求められます。数字のままでは具体的なアクションプランの策定につながりにくいからです。

定性分析

定量分析と対照的に用いられているフレームワークが定性分析です。性質を解釈することを重視し、数値化できない指標で分析するのが特徴です。定性分析は分析方法自体に人の主観が入りやすく、定量分析のように客観性がない場合があるのが注意点です。良い分析をするには定量分析に基づいて加工された情報を定性的に解釈するのが合理的でしょう。

まとめ

分析力は日々の努力によって培っていくものです。
分析力を高めるのに効果的なのは習慣化を目指し、アウトプットを重視して取り組むことです。どんなに小さなことでも分析してみると意外なほどにたくさんのことを導き出せます。興味を持ったものや仕事に関連がありそうだと感じたものを取り上げて、ここで紹介したフレームワークをいくつか使って分析を試みてみましょう。ふとしたときに頭の中で分析する習慣をつくるだけでも、積み重ねていくと大きな力になります。

分析を通して得られた情報を解釈したら、アウトプットしてみることが大切です。言葉にして表現することで内容の正しさを確認できるだけでなく、他の人に聞いてもらうことでフィードバックを受けられます。客観性に欠けていて信用性に乏しい解釈をしてしまうこともよくあります。問題点を指摘して成長させてくれる上司や同僚がいれば分析力のなかでも最も難しいといわれる解釈力も伸びやすくなる。

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