仕事の目標設定
目的
年度末ということで、新しい目標を決めたり、今の目標を修正したり、
行う時期のため、原点に返って「目標設定の定め方」を整理してみました。
仕事の目標をまとめる3つのコツ
1. SMARTを意識する
仕事の目標をまとめるときは「SMART」というフレームワークの活用がおすすめです。
SMARTとは
1.1. 「Specific(具体的かどうか)」
1.2. 「Measurable(数値で表しているか)」
1.3. 「Achievable(実現可能かどうか)」
1.4. 「Relevant(関連性はあるか)」
1.5. 「Time-bound(期限が明確か)」
Specific:具体的かどうか
目標設定の際は、設定する目標がより具体的であることがポイントです。
例えば、「今週のテスト完了は4機能分」だけでは曖昧なため、達成するための行動計画や評価設定が難しくなります。
この場合、「全体として150ケースあり、A機能B機能30ケースずつ、C機能40ケース,
D機能50ケースとして4機能分を今週中に100%にする」といった定量的に「Specific(具体的かどうか)」を意識することで、再現性のある具体的な目標設定が可能になります。
具体的な目標設定をすることで、目標の達成状況を定量的に評価しやすくなり、客観的かつ公平な評価を実現することができるでしょう。
Measurable:数値で表しているか
設定する目標は、なるべく数値で評価することができる定量目標を設定することが重要です。例えば、「毎日、できるだけテストをこなす」という目標では、数値で表せているとは言えません。
「Measurable(数値で表しているか)」を意識して、「毎日1機能30件、テスト実施を実行する」という数値化された目標設定を行いましょう。
数値で表した目標にすることで達成までのプロセスも数値で確認できるため、行動目標の評価もしやすくなります。
Achievable:実現可能かどうか
目標設定は、高い目標であれば良いわけではありません。自分の能力に対して高すぎる目標を設定してしまうと、行動計画が立てられず、目標達成が困難になる場合が多いです。
例えば、現状のテスト実績数が「1週間で平均90ケース」であるにも関わらず、「テスト実績数を150ケースにする」といった目標は現実的ではありません。
「Achievable(実現可能かどうか)」を意識して、「1週間平均100ケースにする」など、努力次第で手が届きそうな目標設定にすることが重要です。
Relevant:関連性はあるか
個人目標は、それぞれ独立した目標ではなく自分自身の最終目標や価値観と関連性を持たせることを意識しましょう。
例えば、「専門チームのリーダーになる」が最終目標であれば、 「リーダーになるために必要な試験への合格」「チームメンバーの管理」「専門知識を高める」といった関連性のある目標を設定しなければなりません。最終的に自分が何を目指したいのか、目標の軸を定めて、関連性のある目標設定と行動計画を立てていきましょう。
Time-bound:期限が明確か
個人目標を設定する際は、必ず明確な期限を設けるようにしましょう。他4つの要素を達成していても、期限を設定していないと適切な評価をすることができません。また、期限を設定していないと、目標達成に向けてのモチベーションを維持することも難しくなってしまいます。
例えば、「4機能分のテストを完了する」ではなく「1ヶ月後に、担当分のテスト工程を完了する」にすることで、「Time-bound(期限が明確か)」が達成できていると言えます。設定する期限は組織目標と紐づけつつ、実現可能な設定にすることが重要です。
2. チームや組織の目標を確認する
目標設定の2つ目のコツは、自分自身のことだけを意識した目標ではなく、チームや組織の目標と連動した目標設定をすることです。自分の目標を書き出す前に、「会社の目標」「部署の目標」「配属チームの目標」などを必ず確認しておきましょう。
チームや組織の目標を確認することによって、組織が目指す全体像の中でも、自分自身の立ち位置ややるべきことが見えてくるはずです。
3. やりたいこと・できること・やるべきことから逆算する
目標設定を行う際は、「やりたいこと」「できること」「やるべきこと」から逆算することもおすすめです。例えば、数年後になりたい自分を想像しながら、逆算して今の目標設定を行いましょう。
やりたいこと:like=好きなこと
できること:can=得意なことや強み
やるべきこと:must=顧客または自身のチーム内から求められていること
この3つを書き出しながら、重なり合った部分を見つけることによって、より自身の成長に繋がる目標設定を実現することができるはずです。