はじめに
TrackIRを使うと2万円近くかかるヘッドトラッキングを使用してのゲーム内視点操作ですが、OpenTrackと2千円くらいのウェブカメラを使用してお手軽に実現することができます。
またArucoマーカーを使用するので、LEDを使う方法のように複雑な形状の台座やカメラのIRフィルタを外す改造などをする必要がありません。10分くらいあれば作れるお手軽さです。
- 用意するもの
- 簡単な工作
- 設定
- 結果
と紹介していきます
用意するもの
opentrack
これがないと始まりません。
ここから落としてきましょう。
ウェブカメラ
https://www.elecom.co.jp/products/UCAM-C310FBBK.html
近くの電気屋さんで2000円ほどで置いてあったELECOMのカメラを使いました。理想は60fpsで撮影できるカメラです。解像度は720pあれば問題ないでしょう。
印刷用紙とカッター
これでマーカーを作ります
帽子
Arucoマーカーを貼り付けます
マーカーを作る
OpentrackのgithubにあるArucoマーカーの画像をダウンロードして、適当なサイズで紙に印刷します。プリンタが無い人はコンビニ印刷、コンビニもそばに無い人は手書きで頑張ってください。適当なダンボールか厚紙に貼り付けてマーカーの完成です。自分はウェブカメラが入っていた箱に貼り付けました。
最後に帽子に貼り付けて準備完了です。
設定
ウェブカメラをパソコンに接続してカメラの初期設定を終えたらOpentrackを起動します。
Startを押してウェブカメラからの映像がOpentrackで確認できたら、マーカー付きの帽子をかぶります。
マーカーに枠が描画されて、右のタコが動いたら成功です。Mappingの欄で入力のカーブをお好みに設定しましょう。デフォルトでは1:1なので後ろを向けません。おすすめは30°くらいで後ろが向けるようにして、指数関数な感じに出力が180°に向かうようなカーブです。
結果
予想よりもしっかり動いてくれました、60fpsで映像が出力できるウェブカメラを用意すれば、TrackIR並の動作が期待できそうです。
動画リンク
#まとめ
Arucoマーカーと安価なウェブカメラを使用することで、フライトシミュレータ用のヘッドトラッキングを容易に行うことができました。
LEDのマーカーを使用する方法では、LED用の回路を作成したり、カメラ側の改造が必要だったりと手を出しにくい部分がありましたが、Arucoマーカーを使用することで工作の難易度が大幅に低下しました。