このセリフは「スパイダーマン」で広く知られていますが、実際は古くからある格言のようですね。
プログラミング初心者がPythonで「家計簿アプリ」を作り、Herokuで公開しました。
銀行口座やクレジットカード等との自動連携機能はないものの、それ以外は他のアプリにも見劣りしない使い勝手と自負しております。
詳しくは以下の記事をご覧下さい。
運営中のアプリはこちらです。
個人開発で一番難しいこと
公開をしてからもうすぐ半年が経ちます。個人開発のアプリを公開する事自体の難易度は高くありません。公開までの道のりはそれなりに大変ですが...。
じゃあ個人開発で最も難しいこは何か...。
それは「アプリを運営し続ける事」です。
個人開発ユーザーから人気があり、アプリを公開する際の第一選択肢であったHerokuが有料化してからしばらく経ちました。代替えのツールもいくつかあるようですが、結局のところ継続的にアプリを運営し、実際にユーザーに使用してもらうためには「コスト」がかかります。これは無視できません。
もちろん、アプリの規模によっては比較的安く抑えることもできますが、殆どアクセスのない過疎化したアプリにコストを掛けて運営を続けるのって中々きついです。将来的に好転する保証もありませんし。
Qiitaの過去記事で「個人開発でアプリを公開した」的な記事を見て下さい。
その殆どが既に閉鎖されており、現在も公開中のアプリの方が稀です。それくらい個人開発って険しい道のりなのです。
一時的な「バズ」は意味がない
さて、「みんなの家計簿」はQiitaで公開してからたった2つの記事で驚くほどバズりました。
それもそのはず...
こちら記事のいいねは「113」でブックマークは「111」です。
こちらに至っては、いいねが「168」でブックマークが「138」です。
結果的にゲストユーザーも含めての登録者数は6,000を超えました。
プログラミング初心者が作成したアプリがこれだけの人に使ってもらえるのはハッキリ言って「出来過ぎ」です。もちろん運営者として嬉しい限りではありますが、同時に厳しい現実にも直面しました。
一時的な「バズ」というのは言ってみれば「ノイズ」です。
当アプリの場合、ゲストログイン機能を実装しているので気軽に使用感を試すことができます。じゃあ、その中から実際に継続的に利用してくれる人がどの程度いるのかというと思っていた以上に少ないんですよね。
大いなる個人開発には大いなる責任が伴う
タイトルに戻ってみましょう。
確かにバズは一時的で、継続的に利用してくれる人は本当に少ないです。それは仕方がないことです。
しかし、ゆっくりではありますが着実に継続利用のユーザー数は増えています。もちろんそれに加えてデータの登録数も確実に増えてきています。
仮に今後、アプリのユーザー数が思うように伸びず、コストだけが積み重なる、なんて事も十分に有り得ます。というよりその可能性の方が高いでしょう。
そうなればアプリをクローズしようか悩む事もあるでしょう。
しかし、当アプリは家計簿アプリです。
アプリをクローズしてしまったら、ユーザーがこれまで登録したデータは当然消えることになりますし、せっかく当アプリで家計簿を付けてくれている方々の期待を裏切ることになります。
このアプリが一方的な情報を提供するだけのようなものであればまだ良いのかも知れませんが、「みんなの家計簿」にはユーザーのこれまでの収支記録が刻み込まれています。この責任は大きいと思っていますし、だからこそ一人でも利用者が存在する限り、何がなんでもアプリの運営は継続しようという心構えでやっています。
それがアプリ開発者の責任だと思っています。タイトルにあるように「大いなる個人開発」までの道のりは遠いですが、いつかその地点に到達できるよう今後も運営を続けていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。