ロードバランサ
機能
- ヘルスチェック
- トラフィックの分散
- 割り振り方のアルゴリズムの適用
利点
- フォールトトレランスと高可用性
- スケーラブル(必要に応じてバックエンドのサーバを増減可能)
- ネーミングの抽象化(サーバーの名前を取得する必要がなく、ロードバランサーの名前がわかればよい)
OCIロードバランシング・サービス
- スケーリングと高可用性。帯域幅も幅を持たせて設定可能。
- パブリックまたはプライベートのロード・バランサを選択可能。
- 様々なプロトコル(TCP,HTTP/1.0,1.1,2, WebSocket など)に対応。単一のロードバランサでTCP(レイヤー4)とHTTP(レイヤー7)のトラフィックに対応。
- SSLターミネーション、End-to-End SSL、SSLトンネリングに対応。
- セッションパーシステンスなど高度な機能をサポート。
OCIフレキシブル・ロード・バランサ
- 最小および最大の帯域幅(10~8000Mbps)を定義
ネットワーク・ロード・バランサ
- レイテンシ(遅延)が問題になるワークロードに適したロードバランサ。
- パブリック(パブリックIPアドレス付き)およびプライベートのロードバランサをサポート。
- レイヤー3/レイヤー4のデータに基づいて接続を負荷分散する。
- 帯域幅無しでスケールアップ・ダウン可能。
ロードバランシングポリシー
どういうデータをもとに分散するかのポリシー。デフォルトは5タプル・ハッシュ。
- 5タプル・ハッシュ
ソースIPおよびポート、宛先IPおよびポート、プロトコル - 3タプル・ハッシュ
ソースIP、宛先IP、プロトコル - 2タプル・ハッシュ
ソースIP、宛先IP
パブリック・ロードバランサ
- インターネットからのトラフィックを受け入れる。
- 実際には2つのロードバランサ(自動で作成)で構成されている。 それらをリージョナルサブネットまたは異なる可用性ドメインorフォルトトレランスに配置することで冗長性を確保。
- フェイルオーバー機能あり。プライマリ・ロードバランサが機能停止した場合、セカンダリ・ロードバランサにIPアドレスを付け替えることも可能。
プライベート・ロードバランサ
基本的にはパブリックと同じ。
- インターネットからのトラフィックを受け入れない
別のVCNから(LPGピアリング)、別のリージョンから(RPC経由)、オンプレミスから(FastConnect)など。
ロード・バランシング・ポリシー
どのバックエンドサーバーに割り振るか。
- ラウンドロビン
各バックエンドサーバーに順番に振っていく。 - IPハッシュ
ハッシュ値に応じて割り振る。 - 最小接続
一番接続の少ないサーバーに割り振る。
ヘルスチェック
バックエンドサーバーが生きているか確認するテスト。
- 対象
バックエンド・サーバー
バックエンドセット(バックエンドサーバーをまとめたもの)
ロードバランサ - ロードバランサのIPには最大16個のリスナー(プロトコル、ポート、転送先のバックエンドサーバーを定義したもの)を設定可能。(1つのロードバランサで複数のプロトコルと転送先を設定可能)