ブロック・ストレージ
OCIで提供されるブロック・ストレージは以下のものがある。
- LocalNVMe
- ブロック・ボリューム
- ファイル・ストレージ
- オブジェクト・ストレージ
- アーカイブ・ストレージ
ローカルNVMe SSDデバイス
DenseI/Oシェイプを選択した場合に使用可能。(使用するDenseI/Oシェイプの種類によってアタッチできるSSDが変わる。)
ローカルに接続されたNVMeデバイスが提供。
パフォーマンスが高いワークロード向け。低レイテンシで高いI/O性能を発揮できる。
RAID機能(データを複数に分散する機能)やスナップショット(ある時点での状態を保存し、いつでも戻すことができる機能)、バックアップなどのデータ保護機能が提供されない(顧客が実装する)。また、データの耐久性においても顧客が実装の責任を持つ。
SLAの対象になる。ローカルのデバイスだがインスタンスを削除しない限りデータは削除されない。
DenseI/Oシェイプに内蔵されるローカル接続されるデバイス。
低レイテンシで高いI/O性能を発揮できる。
データ保護機能が提供されないため顧客が実装し、データの耐久性においても顧客が実装の責任を持つ。
SLAの対象になる。
インスタンスを削除しない限りデータは削除されない。
ブロック・ボリューム・ストレージ
インスタンスにアタッチして使用するストレージ。
インスタンスを停止してもデータは消えず、残すことができる。
性能の自動調整が可能。
ストレージの大きさは50GB-32TBまで1GB単位で設定可能。(伸縮自在な容量)
NVMeベース
より低いコストからUHP(UltraHighPerformance)のシェイプを設定可能。
デフォルトでデータが暗号化される。
インスタンス当たり最大32ボリュームアタッチ可能。
可用性ドメイン内の複数のストレージサーバーにまたがって複製される(可用性が高い)
デタッチしたブロックボリュームは再度インスタンスにアタッチ可能。削除した場合は戻せない。
バックアップとリストア
ブロックボリュームがアタッチされているときもデタッチされているときもバックアップが取れる。
バックアップはOCIオブジェクトストレージに暗号化して保存される。ここからリストアができる。
ブロック・ボリュームやブート・ボリュームのバックアップにはソース・ボリュームのタグが自動的に付与される。
アタッチメント・タイプとして、iSCSIまたは準仮想化を選択可能。
バックアップ手法
- 手動バックアップ
- ポリシーベースバックアップスケジュール
自動化されたポリシーベースにはブロンズ、シルバー、ゴールドの三種類ある。
ここからカスタマイズしてユーザー定義のバックアップポリシーを作成することも可能。
バックアップ・ポリシー
ブロンズ・シルバー・ゴールドが含まれる。自分でカスタムしたポリシーも利用可能。
- ブロンズ
月ごとにバックアップ取得(月の初日に取得)12か月間保存される。 - シルバー
週ごとにバックアップ取得(日曜日)4週間保存。
ブロンズポリシーの月初めのバックアップも含まれ、こちらは12か月間保存される。 - ゴールド
日ごとにバックアップ取得。7日間保存。
ブロンズポリシーの月初めのバックアップ(12か月間)、シルバーポリシーの週ごとのバックアップ(4週間)も含まれる。
ブロック・ボリュームのサイズ変更
オンライン・リサイズ
- インスタンスからボリュームを切り離さずにリサイズできる。
- 増やすことはできるが、減らすことはできない。
- リサイズ後、リサイズしたボリュームの最初のバックアップはフルバックアップになる(差分で作成ではなくなる?)
オフライン・リサイズ
オンラインと同様に大きくすることのみ可能。
インスタンスからデタッチする必要がある。
オフラインの場合は3つのリサイズの方法がある。
- 既存のデタッチされたボリュームのリサイズ。(すでにある接続されていないボリュームのサイズを変更)
- ボリュームのバックアップからより大きなボリュームにリストアする。
- 既存のボリュームをより大きいボリュームにクローンする。
ボリュームグループ
複数のボリュームを個々にバックアップするのは大変なので、グループにまとめて一気にバックアップやクローンの作成を行える。
ブートボリュームとブロックボリューム両方を含めることができる。(無料の機能)
最大32個のボリュームをボリューム・グループに追加可能。
各ボリュームは1つのボリューム・グループにのみ属することが可能。
ブートボリューム
OSがふくまれたボリューム(インスタンスの起動に必要なボリューム)
ブロックボリュームとしてアタッチすることもできる。
→ インスタンスが起動しなくなった場合など、デタッチして別のインスタンスにブロックボリュームとしてアタッチすることで、ファイルを修正することができる。
クローン
ポイントインタイム(特定の時点までのデータ変更、復元可能なデータを選ぶことができる)でボリューム全体をディスクからディスクへディープコピー(実態のコピー。一方が変更されてももう一方は変更されない)する機能。
同じ可用性ドメインでのみ作成可能。
数秒で使用可能になる。(実際には裏でコピーを続けているが、整合性が担保されている)
アタッチされている場合は1つ、デタッチされている場合は同時に最大10個クローンを作成できる。
単一のボリュームにもボリュームグループもクローン作製可能。
クローンとバックアップの違い
クローン | バックアップ | |
---|---|---|
スピード | 速い | 遅い |
作成されるストレージタイプ | ブロック・ボリューム | オブジェクト・ストレージ(に保存) |
範囲 | 可用性ドメイン内 | リージョン内 |
ボリュームグループ | サポートされる | サポートされる |
クロス・リージョン・ボリューム・レプリケーション
ボリュームを別のリージョンに継続的に自動でレプリケーション(複製を作成)する機能。
複製との差分の分だけ時間がかかる。(最初はすべてレプリケーションすることになる)
ボリュームの作成時、作成後どちらでも設定可能。
リージョンによってレプリケーション先は決まっている。(決まっている中から選択)
レプリケーションが有効になっているボリュームはサイズ変更不可。
宛先のレプリカは、ソース・リージョンのボリューム・タイプに関係なく、ブロック・ストレージの「より低いコスト」オプションの価格で請求される。
ボリュームの複数インスタンスへのアタッチ
複数のインスタンス(最大8個)に同一のボリュームをアタッチすることができる。
アクセスを共有可能のものを選択する必要がある。
OCI側では同時書き込みに対する制御等をおこなわないので、ユーザー側でソフトウェアやシステムを導入する必要がある。