OCIとは
Oracle社が提供するパブリッククラウドサービス1のうちIaaS2、PaaS3 をOCIと総称される。
他パブリッククラウドサービスにはAmazon社が提供するAWSやMicrosoft社が提供するAzureなどが挙げられる。
リージョン 可用性ドメイン(AD) フォルトドメイン
リージョン
OCIは世界中にデータセンターを配置している。日本国内だと東京と大阪にデータセンターがある。
ここでの東京や大阪などの地理的な分類がリージョンである。
基本的にはサービスを利用する場所から近いリージョンを選択する。(遅延などパフォーマンスに関わるため)
リージョンは局所化された地理的な領域
1つまたは3つの可用性ドメインで構成
可用性ドメイン(AD)
Availability Domain の略としてADとも呼ばれる。
リージョン内に置かれたデータセンターとなり、リージョンごとに3つまたは1つの可用性ドメインが存在する。(東京と大阪は1つ)
それぞれの可用性ドメイン(データセンター)は同じリージョン内に存在するが電源や冷却などのインフラやネットワークを共有しない。(同時に障害が起こりにくい)
そのため、3つの可用性ドメインがあるリージョンではいずれか1つの可用性ドメインに障害が発生した場合にも他の可用性ドメインには影響がない。
可用性ドメインはリージョンごとに1つまたは3つ存在するデータセンターのこと
それぞれの可用性ドメインはインフラを共有しない
フォルトドメイン
障害ドメインとも呼ばれ、可用性ドメイン内に3つ存在(可用性ドメインを3つに分割)する。よく論理的なデータセンターと表現される。
サーバーラックや電源の分配装置などが別になっており、1つのラックが障害を起こしたり、メンテナンスなどが発生しても他のフォルトドメインには影響がない。
これにより、東京や大阪などの可用性ドメインが1つのリージョンでもある程度の可用性を担保することができる。
フォルトドメインはどの可用性ドメインでも3つ存在
1つのデータセンター(可用性ドメイン)を分割する概念であり、論理データセンターと呼ばれる。
参考資料