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OLAPの3つのアーキテクチャー

Last updated at Posted at 2018-08-10

OLAP(On Line Analytical Processing) Architecture

OLAPとは、データベースからデータを取り出し、多次元的な分析を行う処理のことである。
Panorama Softwareが開発し、1996年にMicrosoft社に売却したデータディスカバリ技術。高度な分析を行う、「what if」シナリオを計画する、帳票を無制限に表示する機能など多くの機能がある。
BIにおける代表的な分析手法である。
リレーショナル・データベースを利用したROLAPと、多次元データベース(キューブ)を利用したMOLAPに大別される。
両者の中間的立場であるHOLAPもある。
キューブ(ROLAPで生成される、擬似的な多次元データベースも含む)に対して、ドリリング、スライシング、ダイシングといった方法で操作し、分析を行う。
代表的なOLAPサーバとして、SSASが知られる(なお、SSASは、ROLAP・MOLAP・HOLAPの中から任意の動作モードを選択する事が出来る)。 BIシステムは、専ら、こうしたOLAPサーバに、BIツール(Panorama NovaViewなど)を組み合わせ、ユーザーのニーズに合わせたインターフェースや機能を追加する形で構築される。

ROLAP

  • Relational OLAP
  • Based on Relational Operations

MOLAP

  • Multi‐dimensional OLAP
  • Based on Multi‐dimensional Data

MOLAPとは、OLAPによるデータの分析の方法である。
データベースに格納されたデータから、あらかじめ集計値をバッチ処理で計算し、多次元データベース(キューブ)として格納しておく。
ユーザーの操作要求に応じて、その多次元データベースから集計済データを取りだし、参照・利用する。
ROLAPと異なり、集計値を多次元データベースとして格納するためのバッチ処理が必要である。
ROLAPと比べての利点としては、ユーザー操作に対するレスポンスが圧倒的に早い事や、複雑な多次元モデルに対応しやすい事が挙げられる。
ROLAPと比べての欠点としては、多次元データベースという、従来からのリレーショナルデータベースとは異なる知識が必要となることや、多次元データベースのメーカー間の互換性が無い事が挙げられる。
また、データベース内のデータを、直接検索・集計するわけではないので、データのリアルタイム性では劣る。その他、分析内容によっては、多次元データベースに大量の集計値データが作られることにも留意する必要がある。

BIシステムは、専ら、こうしたOLAPサーバに、BIツール(Panorama NovaViewなど)を組み合わせ、ユーザーのニーズに合わせたインターフェースや機能を追加する形で構築される。

Hybrid OLAP

  • Combine ROLAP + MOLAP

参考

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