はじめに
sshを使ってUbuntuサーバにログインすると、初期設定では以下のようなメッセージが表示されます。
Welcome to Ubuntu 24.04 LTS (GNU/Linux 6.8.0-52-generic x86_64)
* Documentation: https://help.ubuntu.com
* Management: https://landscape.canonical.com
* Support: https://ubuntu.com/pro
Expanded Security Maintenance for Applications is not enabled.
334 updates can be applied immediately.
13 of these updates are standard security updates.
To see these additional updates run: apt list --upgradable
Enable ESM Apps to receive additional future security updates.
See https://ubuntu.com/esm or run: sudo pro status
Last login: Sun Feb 16 21:56:52 2025 from xxx.xxx.xxx.xxx
これだとかなり冗長なうえ、少し寂しいです。一応ドキュメントやアップデートの情報なども載っているのですが、毎回表示されるのはちょっと面倒です。
そこで今回は、Ubuntuサーバへのログイン時に表示されるメッセージを変更する方法を紹介します。
motdファイル
Ubuntuサーバにログインすると表示されるメッセージは、/etc/motd
というファイルに記述することができます。sudo権限を使って編集してあげましょう。
$ sudo nano /etc/motd
このファイルには好きな文字データを書き込むことができるので、サーバの名前や業務を書いたり、自分で決めたお知らせを書いたりすることができます。
また、アスキーアートなどを書き込むことができるので、色々と工夫してみるのも面白いかもしれません。
例えば、このサイトで画像からアスキーアートを生成することができます。
ほかにも、飾り文字などを使っても面白いと思います。
/etc/pam.d/sshdファイル
motd
ファイルを編集すると、ログイン時に自分で決めたメッセージが表示されるようにはなるのですが、デフォルトのメッセージが表示されたままになっています。
なので、以下のファイルを編集し、デフォルトのメッセージを非表示にしましょう。
$ sudo nano /etc/pam.d/sshd
このファイルの、以下の行を探してコメントアウトしてください。
session optional pam_motd.so motd=/run/motd.dynamic
dynamic
という単語の通り、これはサーバへのSSHログインがあったときにメッセージを動的に生成して表示させるというものです。
この行をコメントアウトすることで、motd
ファイルに書いたメッセージと、最終ログイン日時とIPアドレスの表示のみになります。
おわりに
今回は、Ubuntuサーバへのログイン時に表示されるメッセージを変更する方法を紹介しました。
自分でサーバを設営している場合、ログイン時にも少し工夫を加えてみたくなりますよね。そういう時にこのような設定が一役立つはずです。
では、また次回の記事でお会いしましょう。