はじめに
皆様はじめまして。
QA歴4年目になり、現在はテストリーダー兼テスターをしている@QA_jellyです。
普段は運用中のゲームタイトルに対してテスト実行やテストケースの作成などを行っています。
今年は短期ローンチタイトルに携わる機会がありましたので、そのときの経験から感じたテスター目線で見えた課題と、私が実際におこなった対策についてお話しできればと思います。
前提
<定常>
・Webゲームのテストを担当
・10年以上続いている長寿タイトル
・日々の業務はテストリーダー/テスター/テストケースの作成
<今回>
・Webサイトのテストを担当
・ローンチタイトル
・業務はテストリーダー/テスター
所感
本題に入る前にまず所感をお伝えすると、常に柔軟な対応が求められていたということです。
普段、運用中のタイトルではテスト中の仕様変更は少なく、一度テストした箇所を再度テストすることは稀です。
しかし今回のタイトルでは仕様が固まってないことや、固まっていたが仕様不具合などもあり変更が頻繁におこなわれ、テスト中の仕様変更で再テストが頻繁に発生していました。
そのため、絶えず変化するテスト対象と、短期間のアサインと時間も制限されている中でどこまで効率的にテストを進めることができるのか柔軟性が問われました。
課題
テスト対象へのナレッジ不足
今回のテスト対象は普段の運用タイトルとは毛色が異なるものだったため、知見がないこと、得た知見が高頻度の仕様変更により中々固まらないといった問題がありました。
- 対策:全体像を把握する
今回のタイトルではアサイン期間が短いこともあり、十分な知見を得る時間がありませんでした。
そこで私は毎日テスト実行前にテスト対象を機能ツリー毎に、少しでもいいので触れる作業をおこなうことにしました。
そうすることで、全体像から見た機能毎の役割を意識した知見を補いました。
結果、これがプロダクトの意図を推測する際の解像度を上げる手助けとなり、観点の漏れ防止や補強にもつながりました。
仕様変更時による不具合発生リスク
上でも挙げていますが仕様変更が多かったため、変更時による不具合発生リスクが高いことも懸念点としてあげられます。
- 対策:QA期間の最終日に探索的テストをおこなう
最終的に探索的テストを実行することで、変更時の不具合発生リスクを軽減しました。
また、その探索的テストの精度を上げるためにテスト中に検知した不具合が多かった機能を重点的にチェックするといったこともおこないました。
最後に
今回私が実際にテストをおこなった短期ローンチタイトルについては、変化の激しいテスト対象についてどこまで柔軟に対応していくことができるのかが、肝要であったといえます。
普段テスターをしている方にもそうでない方たちにも、本記事が少しでも力になれば幸いです。