1. はじめに
MS公式用語は冗長かつマーケティング的で現場の理解を阻害している
法人・官公庁の現場感覚からは「翻訳が必要」になる
2.デスクトップアプリとWeb
Power何とか系、Office、系統はPCとスマホと、さらにteamsがある
そしてEdgeの中で動くWebがある。
特に区別が必要なのはPowerAutomate
Power Automate Desktopは dPAD、Web版をwPADにする。wPADは最後のDはいらないけどwPAではカッコがつかないという理由でwPADとする。Teams用のtPADもある
TeamsはtPAD
2-1. copilot
copilotはさらにdとwとtのほか、m365でも区別される
法人用のm365wCopilotとm365dCopilot dCopilot wCopilot
法人用はエージェントが作成可能 tCopilotもある
個人用のm365pwCopilotとm365dCopilot dpCopilot pwCopilot
3. 翻訳表
Microsoft用語 | 意味 | 日本語訳 | 理由 |
---|---|---|---|
Power Platform | ローコード基盤 | 力基盤 | 本質は「力を借りる基盤」である。実際レンタルスペースみたいなもの |
Power Bi | データ表示 | 表示機能 | データ可視化に特化だが、データ準備や整形は外部依存。 |
Power Page | Webページ作成 | 板作成機能 | 公開掲示板的なページをすぐ立ち上げられるが、中身はレンタル掲示板の延長 |
Copilot Studio | Copilotの機能拡張・エージェント作成機能 | 人工知能定型作業作成機能 | 「エージェント=定型作業代行」の高機能版をGUIで組み立てられる。TeamsやWebなどに展開可能だが、結局は従量課金の囲い込み。 |
Connector | 外部サービス連携部品 | 接続部品 | 外のサービスとPowerをつなぐ橋。Premiumは有料。だいたい絵に描いた餅 |
AI Builder | フォーム認識(請求書や名刺スキャンなど) テキスト分類/感情分析 物体検出/画像分類 文書要約や言語検出 |
全有料事務処理部品 | AIを具体的に事務処理をやらせたとたんすべて有料 |
Dataverse | 共通データベース | 電子台帳 | ただし、参照がメイン |
Canvasアプリ | 画面を自由に設計するアプリ | 画面作成機能 | 実際にやることを直示 |
モデル駆動型アプリ(データドリブン) | Dataverse(電子台帳) の構造をベースに自動生成される画面。 | 電子台帳参照付き画面作成機能 | 実際にやることを直示 |
Cloud Flow | 自動化フロー | 電網内動作命令 | Trigger=切欠、Action=反応で構成される 種類:出来事/定期/手動 |
OneDrive | 個人用クラウドストレージ | 専用倉庫 | 個人占有である点を強調 |
SharePoint | コラボストレージ | 共有所 | 実態に即した呼称 ***間違ってもここにファイルをアップロードして保存するところだと勘違いしてるのはバカ。***気が狂っている。 |
Sharepointについての実務現場でありがちな誤用例
-
誤解 1:SharePointをDropboxやBoxと同じ「ファイル置き場」と思い込む
→ 大量アップロードで破綻。 -
誤解 2:デジタル庁が旗を振る「GSS」モデル
→ 本来の「共同編集・共有ハブ」ではなく「ストレージ代替」として誤運用 → データ消失リスク。
2年前は仕組みが違ったから仕方がない。しかし今も同じ発想で旗を振るのは データ破壊そのもの。
「GSS」(Government Solution Service=政府の問題解決提供)という呼び方はブラックジョークでしかない。
問題を解決するどころか、データを破壊し、税金を浪費して問題を増やすだけで「活躍しているように見せる」──これぞキラキラ官庁の典型。
SharePointは「後戸付共有所」
しかもSharePointを単なる「共有所」として使うと痛い目に遭う。
実態は 後戸(裏口)が必ずついている共有所 だからだ。
- 表の顔:共同編集・コラボレーションの場
- 裏の顔:アクセス権限が錯綜、Graph依存の強制、保存場所の実体は不透明
つまり、「ここに置けば安心」どころか「裏口から誰でも出入りできる」構造を理解しておかないとデータは守れない。Microsoftはデータを悪用しないといっているだけで、データが見えないとは一言も言っていない。
補助ツールは集金マシン
- このConnector・AI Builder・Dataverseの三点セットは補助機能といわれており、機能をを並べてみると、「台帳+橋+有料AI補助」となっている。
- つまりデータの出入口のところで絶対にお金をとるという構造になっている。
- このため、実務ではいくらかかるかもわからない。
- この系統でリストラしましたという経営者は無能以外にはいない。
曖昧すぎる
- Canvasアプリもおかしくて、通常は画像のバックの大きさを言うことが多い。AIだとコードを展開する場所である。間違ってもディスプレイのデザインではない。
- データドリブンモデルも、本当にデータを参照するだけで、外部システムとの連携や複雑な業務フローは、結局 Power Automate や Azure Functions との組み合わせが必須
- 以上からPowerApps、単体ではほぼ使えない。これに有料の機能を追加しないと無理。
有料地獄
この有料が恐ろしくてデータの量に従って変動する従量制料金しか設定されていない。このためいくらかかるのか誰もわからない。
逆転の罠
通常は
- デスクトップ版=有料・フル機能
- Web版=無料・簡易版
ところが Power何とか群は真逆の場合があり、
-
デスクトップ=無料(お試し)
例:Power Automate Desktop(dPAD)、Power BI Desktop
ただし「SharePointなどクラウド連携は有料で塞がれている」 -
Web=有料必須
例:wPAD(クラウドフロー)、Power BI Service、モデル駆動型Power Apps -
ここでも「共有・連携・実運用」の瞬間に課金トリガーが走る
この逆転が生む問題
-
利用者心理との乖離
→ 普通は「ローカルに金を払って、クラウドは制限付き無料」という発想なので、誤解して導入しやすい。 -
法人の予算計画と矛盾
→ 導入時は無料で試せるが、本番運用すると突然有料化。しかも従量課金で金額が読めない。 -
「試した人間」が地雷を踏む構造
→ 無料のdPADやDesktopを触って「便利だ」と思い、実運用に移すと爆発的に課金される。
Power何とか群=「業務改善」どころか「地雷畑」
- 名称の乱発で混乱する
- 単体では使えない
- アップデート時でなくても仕様が勝手に変わる。ウィルスと挙動の違いが判らない。
- どんどん機能が削られている。
- 有料地獄(従量制で予算が読めない)
- 法人の運用環境と相性が悪い
- 👉 結果として「改善どころか新たな課題を作るツール群」になっている。