はじめに
今日は4月2日ってことで新社会人としてスタートを切る人結構多いんじゃないですかね。自分は2年程前から会社員として働く傍ら、某大学院で技術アドバイザー兼アジャイルのメンターや学生が作ったプロダクトの審査委員をやってきました。学校で教えてる内容も座学は当然あるものの、リーンキャンバスを書いたりユーザーインタビューをしたり、プロダクトを作るだけでなくどう顧客に価値を与えるかチームで考えながら進める、かなり実践に即した講座になっていて正直自分が受講したいくらいの内容でした。
というわけで自分が見てきた学生たちも卒業し本日から新社会人として働きだすこのタイミングでちょっと振り返りを書いてみようかと。
振り返り
学生ならではのチームビルディングの難しさ
社会人なら会社のビジョンが入社時点で明確化されていたり役職等の上下関係が存在するが、学生は立場等が全員平等かつ目的もそれぞれバラバラの為、ある意味これがチームビルディングの阻害要因になっているケースが見られた。
- ただ単位取れればいい生徒といい成績取りたい生徒
- 自分のアイディア最強
- バックグラウンドのスキルの差
- (主に留学生の)言語の壁
但しこの壁を乗り越えたチームは全員フラットであるが為に、議論する際に本当に建設的に話し合いをしていて、社会人以上にPDCAを高速に回しているように見受けられた。
振り回す大人と振り回される生徒
学生にとっては社会人の影響力ってほんとに強くて、言われたことを盲目的に取り入れてしまったり、ある人とある人が言ってることが矛盾するんですけど・・・みたいな感じで途方に暮れるケースが多く、君たち誰のためにモノ作ってるんだよってケースが度々あった。特にイノベーションおじさんやシンギュラリティおじさんは確かに経歴上すごいんだけど、学生に価値観を押し付けてくる傾向が強く、こうならないように気を付けようと思った(自戒)
ニーズとシーズのジレンマ
本当はニーズから検証したいところだが、学校という関係上どうしてもテーマみたいなものがあり、シーズスタートとならざるを得ない場合があった。シーズありきからスタートすると問題発見が本当に難しく、実際にプロダクト開発に着手するまでに半年以上期間を要したチームもあった。
課題からいきなりソリューション行っちゃう
これは学生に限らず・・・、課題発見からいきなりソリューション作ったりし始めて問題の深掘りが足りなかったり、誰が嬉しいの?ってことに答えられないケースが度々あり、特に技術的に精通している学生ほどこうなる傾向が高いように思えた。いきなりソリューション作りたくなっちゃう気持ちはすごい分かるんだけどね。
社会人には到底思いつかないアイディアだったり実装方法だったり
これに関しては深く書くのはやめよう・・・
- 社会的に大丈夫なのかパターン(ex.傘盗まれたときに仕返し)
- プロダクトの名前がすごいパターン
- 技術自体がすごいパターン(サーバクライアントどっちもC++なんだけど生ソケットで個人情報やりとり)
- 他いろいろ
その他
他にも色々経験させてもらった。自分が学生だったころをすごい思い出して切なくなってしまった。
- 恋の相談
- 女子大の研究室でぬいぐるみにトランジスタが刺さってた
- 学生の親御さんと一緒に学祭見て回ったり
- 我が家でたこ焼きしながらガルパン上映会したり
おわりに
最初はアドバイザーみたいな形でスタートしたにも関わらず、こちらが勉強になることが多くて本当にいい経験させてもらいました。関係者の皆さんにも大変お世話になりました。そして学生のみんな、今更ながら卒業おめでとう!
また本年度以降も積極的に関わっていければと思っているので、よろしくお願いします!
まとまりのない文章ですみません\(^o^)/