結論

<style scope></style>の中に書く
!importantをつける
Vanilla JSの書き方で当てる

環境

UIライブラリはElement Plusを使っている。
vuetifyみたいなもので使いやすい。

package.json

{
    "vue": "^3.4.21",
    "sass": "^1.76.0",
    "element-plus": "^2.7.2",
}

cssが適用されない時

今回はElement Plusのselectを例にしてみた。
デザインは白黒を中心にしているため、Element Plusのデフォルト色である青が気になる。

上記画面のコード

<template>
  <div class="update-container">
    <div>
      <el-select v-model="selectedCategory" placeholder="select">
        <el-option 
          v-for="(category, index) in categories"         
          :key="category.id"
          :label="category.name"
          :value="category"
        />
      </el-select>
      <input type="file" @change="uploadPhoto($event)" accept="image/*" />
      <div v-if="uploading">Uploading...</div>
      <div v-if="uploadError">{{ uploadError }}</div>
    </div>
  </div>
</template>
<style lang="scss" scoped>
.update-container {
  margin-top: 80px;
}
</style>

デベロッパーツールで見ると下画像のような構造になっている。

今回はspanを黒にしてみたい。クラス名を当ててcssを書いてみる。

<style lang="scss" scoped>
.update-container {
  margin-top: 80px;
}
.el-select-dropdown__item {
  span {
    color: black;
  }
}
</style>

変化なし。

方法１scopeに書く

コード

<style lang="scss" scoped>
.update-container {
  margin-top: 80px;
}
</style>
<style lang="scss" scope>
.el-select-dropdown__item {
  span {
    color: black;
  }
}
</style>

変わった！

問題点

普段は他のコンポーネントに影響を与えないためscopedを使っている。

しかし、今回のように他のコンポーネントでも使われる可能性のあるクラス名でコードを書いていくと後でこのファイルに戻って処理する必要が出てくる。

そのため、scssを使っているなら親要素にクラス名を当ててあげると少し安全になる。
同じクラス名の使われる可能性があるため、完全回避はできないが...

<style lang="scss" scope>
.update-container { // 親要素のクラスを当てる
  .el-select-dropdown__item {
    span {
      color: black;
    }
  }
}
</style>

方法２ `!important`を使う

今回はscopeの中に書くことで解決できたが、同じファイル内で同じUIコンポーネントを使っていて、どうしても今作業している方を優先したい時がある。

そんな時は!importantを使うとできる。

<style lang="scss" scope>
.update-container { // 親要素のクラスを当てる
  .el-select-dropdown__item {
    span {
      color: black !important;
    }
  }
}
</style>

方法３ Vanilla JSの書き方で当てる

やはり純正が一番効く。

しかし仮想DOMを使っているvueで直接この作業をすることが正しいかはわからない。
特に、onUpdatedの中じゃないと上手く操作できない時がある（できる時もある）

ここはもっとライフサイクルの勉強が必要そう。

<script setup lang="ts">
onUpdated(() => {
    const select = document.getElementById('select');
    select.style.color = 'black';
});
</script>