初めに
衛星に使うはんだは信頼性が求められる.色々と条件があるのでそれをまとめつつ,使えそうなものを列挙していく.
宇宙用はんだの条件
宇宙用はんだの条件はおおよそ以下の通り.
- J-STD-006, JIS Z 3282に適合または相当するもの
- 組成は
- すず63/鉛37
- すず60/鉛40
- フラックスは以下
材質 | 活性レベル | 備考 | 使い道 |
---|---|---|---|
まつやに(Rosin) | フラックスなし | S:Solid metal (No Flux) 相当 | |
まつやに(Rosin) | L0 | R:Rosin Core-nonactivated 相当 | 洗浄しにくいところ.無洗浄 |
まつやに(Rosin) | L1 | RMA:Rosin Core-mildly activated 相当 | 使用後,十分に洗浄する |
追加のフラックスについて
- フラックスは RO-L0(R相当), RO-L1(RMA相当)の液体ロジン系フラックス
- やにいりはんだに対しては,そのフラックスに悪影響を与えないこと
- RO-M1 (RA相当,活性)は完全隔離で使用.完全に洗浄するまで隔離
- 水溶性フラックスは長期保存後に絶縁不良を生じるリスクがあるなど問題があるので避ける.
もの
条件を満たすもので安めのものは以下かなと思う.
Hozan H-712
- すず60/鉛40
- 直径0.3mm
- RMA
- 固相183度,液相温度190度
- 無洗浄(と書いてあるが,ドキュメントに準拠すれば洗浄必須?RO-L0かどうかを調べるとわかる可能性がある.)
資料