GDデバイスとは、GOT本体内部に用意されている記憶領域を使用してGOTから書き込んだりできるデバイスです。
これを使用すると、簡単な値を使った処理はPLC本体を経由せずともGOTでのみ完結できます。
GOTを使用する際このGDデバイスを多く使用するようにすれば、PLCのDデバイスの記憶領域を圧迫せずにある程度の操作がGOTでできるようになります。
複数台のGOTを用意していれば、同じPLCにそれぞれ接続されていてもGOTごとに別のGD領域を持っています。
そのため、PLCでGOT操作用のDデバイスをそれぞれ用意する必要がなく、GOTで同じGDデバイスを指定してGOTごとに別々の動作をさせることが可能になり、複製が容易です。
GDデバイスの使用方法
スイッチを押したときに値を格納するデバイスをGD100などに指定すれば、GOT本体に値が格納されます。
この時点ではこのデバイスの値とPLCはリンクされていないため、GOT本体でのみ扱えます。
GOTから操作してGOT画面に表示する項目などを変えたい場合、この値によって、GOT画面に表示する項目を変えれたりするのに使えます。
PLCに値を送信して別の処理がしたい場合は、GD100の値をスイッチなどで別のDデバイスに書き込みましょう。
特殊レジスタ(GS)
GOTに用意されているデバイスには、特殊レジスタというものがあり、GOTの現在の状態を知らせる値が入っています。
例えばGS1400には、現在GOTに接続されているクライアント(端末)の数が格納されているので、値を取得することであと何台の端末を追加で接続することができるかなどを調べることができます。
また、値を書き込むことで、GOTに特定の動作をさせることができるGSもあります。
その他
GDの現在の値をモニタする(調べる)方法
GOT内部デバイスモニタは、「診断」タブからGOT診断を選択し、「モニタ開始」をクリックすると実行できます。
GOTの電源を消しても、GDの値を停電保持する方法
通常は、GOTの電源を消したりリセットしたりするとGDの値が0にリセットされます。それを防ぐにはGOTの内部デバイス保持機能を利用します。
GOT起動時に、PLCのDデバイスの値を自動でGDに転送する方法
デバイスデータ転送機能を用いて、起動と同時にDデバイス等の値をGDデバイスに転送するように設定します。
GOTでワードデバイスに設定できる値の種類