GOTにはビットスイッチやワードスイッチ以外にも、デバイスに値を書き込む機能が何種類かあります。これにより、通常は特定のスイッチを押したタイミングでのみ実行できる処理を、トリガーを用いてバックグラウンドで実行させることができるようになります。入力した値を別の値に処理したり、大量のデータを転送やコピーしたい場合に使用します。
複数の機器間であっても問題ありません。
デバイスデータ転送機能で、任意のデバイスの値を別のデバイスと同期する
GOTのデバイスデータ転送機能を使えば、指定したデバイスの値を別のデバイスに転送(上書き)することができます。
設定するには、「共通の設定」タブから「デバイスデータ転送」を選び、新規作成をクリックします。
「デバイスデータ転送トリガ」で、値を転送するタイミングを設定します。立上りや立下りを選べば、PLCから任意のタイミングで値をコピーできます。周期を選べば、デバイスの値をバックグラウンドで自動的にコピーし続けます。
「転送元デバイス」と「転送先デバイス」にそれぞれデバイスを設定することで、値のコピーができるようになります。例えば、転送元デバイスにGDデバイス、転送先デバイスにDデバイスを指定すれば、GDデバイスの値をDデバイスに転送し値をPLCのデバイスで収集することができます。逆も可能です。
トリガアクション機能で、特定の条件で任意の値をデバイスに書き込む
GOTのトリガアクション機能を使えば、トリガーを用いて指定した値をGOTからデバイスに書き込んだり、ビットを立てたりすることができます。
設定するには、「共通の設定」タブから「トリガアクション」を選び、追加をクリックします。
「プロジェクト共通のトリガアクション」と「画面単位のトリガアクション」があり、表示している画面ごとに別の値を書き込みたい場合は画面ごとのトリガアクションを、すべての画面で同じ書き込みをしたい場合はプロジェクト共通のトリガアクション選択します。
「トリガ種別」で、指定した値を書き込むタイミングを設定します。ONや範囲、複数ビット条件を選べば、トリガデバイスが特定の条件下でのみ値を書き込むようにできます。(指定したビットが全て立っているとき、など)
「デバイス」で条件成立時に値がセットされるデバイスを設定します。
例えば、常時でビットを立てるように設定すれば、GOT起動と同時にビットがONになり、特定のフラグを立てるといったようなことができます。
他にも、 時刻をトリガーにして実行するタイムアクション機能や、条件ごとに様々なデバイスに値を書き込めるスクリプト機能などがあります。
GDデバイスの設定方法