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JavaScriptで可変長数値表現を使う

Last updated at Posted at 2015-06-15

可変長数値表現とは

可変長数値表現とは、最上位ビットをフラグをして使う数値の表現方法です。
英語ではVariable-length quantityといいます
この技術はMIDIで実装されており、時間管理に利用されています。

数値の表現

最上位ビットをフラグに使うとは、次のようなことを意味します。

16進数 0x7F(10進数127)を、2進数で表すと、次のようになります。

//わかりやすくするために4桁で区切っています。
0111 1111

16進数0x80(10進数128)は、2進数で表すと、次のようになります。

1000 0000

一番左のビット(最上位ビット)が1になりました。
可変長数値表現では、最上位ビットに1である場合
、次のバイトにもデータがあることを示しています。
可変長数値表現で0x80を表すと

1000 0001 0000 0000

このようになります。
各バイトの最上位ビットを削除するとこうなります

000 0001 000 0000
=10000000
=0x80

単純に、各バイトの下位7ビットを連結すれば、実際の数値を取得することができます。
具体的には、ビット演算子を使えばこう書くことができます。

//ar はバイト配列とする
function decode(ar){
    var value=0;
    //最上位ビットが1ならループ
    while(ar[i]>=0x80){
         //1.最上位ビットのみ反転(例:1000 0001 => 0000 0001にする)
        var a = ar[i] ^ (1<<7);
         //2.前回の値と連結
         value = value<<7 | a;
         i++;
    }
    //最後の値を連結
    value = value <<7 | ar[i]
    return value;
}

var a = ar[i] ^ (1<<7);の部分について

ビットごとの XOR
オペランドの対応するビットがどちらか一方のみ 1 である各ビットについて 1 を返します。

これを使って、上位1ビットのみを0に反転しています。それ以外のビット(2~8ビット)に変化は起こりません。
ちなみに、1<<7 = 10000000
です。0x80と書いても同じです

前の値と連結するには、前の値を7ビット左にシフトさせ、ORします。
これにより、最上位ビットと、前の値の最下位ビット部分が重なります。
0x81 0x01 となっている可変数値表現を例にとるなら

0x81 = 10000001
0x01 = 00000001

//0x81 と 1<<7 (0x80) のXOR (最上位ビットフラグを0にする)

10000001
10000000
---------
00000001

//0x01と上記の連結
//0000001を7ビット左にシフト
0000001 << 7 = 10000000

//0x01とOR
10000000
00000001
--------
10000001

=0x80

こんな感じです。わかりましたか?

なお、可変長数値表現に変換したい場合は、下記のようにすれば可能です


function convert(val){ 
  var buffer = [];
  buffer.push((val & 0x7F));
  val = (val >> 7)
  while (val > 0) {
    buffer.push(0x80 + (val & 0x7f))
    val = (val >> 7)
  }
   array2hex(buffer.reverse());


    function array2hex(ar) {
      for (var i=0;i<ar.length;i++) {
        ar[i] = (ar[i].toString(16) == 0) ? "00" : ar[i].toString(16);
      } 
       return "0x" + ar.join('');
   }
  }
}

上記コードは下記より引用しました
https://gist.github.com/silentrob/440159

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