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【Rails6】Railsの既存アプリをDockerizeする【Docker】

Last updated at Posted at 2020-11-22

はじめに

Hello,Qiita! :sunny:
今回は既存のRailsアプリをDockerに乗せてみようと思います!
コンテナの中に環境を移すというシンプルなものですが、
webpackやyarnのインストールで少し引っ掛かったので、記事にしてみました!
docker-composeでRailsとMySQLの2つのコンテナをオーケストレーションしてみましょう:musical_score:
それではいきましょう!!:whale2:

前提条件

  • OS: MacOS
  • Ruby: 2.7.1
  • Rails: 6.0.3
  • データベース: MySQL
  • Docker: 19.03.13

既存アプリの準備

既存アプリのあるディレクトリに移動します。
以下のような構造になっていると思います↓

.
├─ app
├─ bin
~
├─ README.md
└─ yarn.lock

このディレクトリ直下で作業をしていきます:fist:

Dockerfileの記述

以下のように記述します。

Dockerfile
FROM ruby:2.7.1

ENV BUNDLER_VERSION="2.1.4" \
    APT_KEY_DONT_WARN_ON_DANGEROUS_USAGE=DontWarn \
    TZ=Asia/Tokyo

RUN apt-get update && apt-get install -y \
    build-essential \
    libpq-dev \
    nodejs \
    mariadb-client \
    sudo \
    vim && \
    curl -sS https://dl.yarnpkg.com/debian/pubkey.gpg | apt-key add - && \
    echo "deb https://dl.yarnpkg.com/debian/ stable main" | tee /etc/apt/sources.list.d/yarn.list && \
    apt-get update && apt-get install -y yarn

WORKDIR /app

COPY Gemfile Gemfile.lock /app/

COPY . /app

RUN bundle install -j4 && \
    yarn upgrade && \
    rails webpacker:install && \
    yarn install --check-files

COPY entrypoint.sh /usr/bin/
RUN chmod +x /usr/bin/entrypoint.sh
ENTRYPOINT ["entrypoint.sh"]
EXPOSE 3000

CMD ["rails", "server", "-b", "0.0.0.0"]

何をやっているのか

FROM

Docker Hub にある(今回はRubyのバージョン2.7.1の)公式イメージを取ってくる。

ENV

環境変数の定義をする。

APT_KEY_DONT_WARN_ON_DANGEROUS_USAGE=DontWarn
↑これを書くとWarningメッセージを非表示にできる

RUN

Dockerコンテナ上でコマンドを実行する。

apt-get このコマンドは、Debian系ディストリビューション(DebianやUbuntu)のパッケージ管理システムであるAPT(Advanced Package Tool)ライブラリを利用してパッケージを操作・管理する、という意味。今回はRubyのイメージを取ってきたが、Debianイメージの上にrubyがインストールされてある。DebianはLinuxカーネルを利用しているためLinuxコマンドが使える。

WORKDIR

ワークディレクトリの設定をする。
同じDockerfile内に複数回指定可能で、ENVで登録したパスを利用してもよい。

COPY

新しいファイルをフォルダコピーする(圧縮されているファイルは展開されない)。

ENTRYPOINT

記述されたコマンドの実行をする。

EXPOSE

特定のポートを解放する。

CMD

実行するコンテナのデフォルト値を設定する。
同じDockerfile内で使用できるのは__一回のみ__で、ENTRYPOINTに対して引数を設定することも可能である。
Dockerfileには、少なくとも一回はENTRYPOINTかCMDを記載すべき。

docker-compose.ymlの記述

以下のように記述します。

docker-compose.yml
version: '3'

services:
  app:
    build: .
    command: bash -c "rm -f tmp/pids/server.pid && bundle exec rails s -p 3000 -b '0.0.0.0'"
    volumes:
      - .:/myapp
      - ./vendor/bundle:/myapp/vendor/bundle:delegated
    ports:
      - "19802:3000" # "任意のポート:3000" とする
    depends_on:
      - db
    tty: true
    stdin_open: true

  db:
    image: mysql:5.7
    environment:
      MYSQL_ROOT_PASSWORD: "password"
    ports:
      - "19801:3306" # こちらも、"任意のポート:3306"とする
    volumes:
      - ./tmp/db:/var/lib/mysql

何をやっているのか

version

使用するdocker-composeのバージョンを定義する。

services

アプリケーションを動かすための各要素(service)を定義する。(今回はappdb)

build

composeファイルを実行し、ビルドされるときのパスを指定する。

command

デフォルトコマンドをオーバーライドする。

volumes

マウントする設定ファイルのパスを指定する。

ports

Dockerイメージを立ち上げる際のポート番号を指定する。

depends_on

service同士の依存関係を指定する。

environment

環境変数を指定する。

tty: true

コンテナが起動し続けるよう設定する。

stdin_open: true

コンテナ内の標準入出力の許可を設定する。

entrypoint.shの記述

以下のように記述します。

entrypoint.sh
#!/bin/bash
set -e

# Railsのserver.pidファイルを取り除く
rm -f /app/tmp/pids/server.pid

# コンテナのメインプロセスを実行する (DockerfileでCMDと設定されているもの)。
exec "$@"

database.ymlの記述

以下のように記述します。

database.yml
default: &default
  adapter: mysql2
  pool: 5
  timeout: 5000 # 任意

development:
  <<: *default
  database: myapp_development
  username: root
  password: password
  host: db
  port: 3306

GemfileとGemfile.lockの確認

今回は既存アプリをDockerにのせるので、GemfileとGemfile.lockが存在していることを確認するだけで良いです。

docker-composeの起動

ターミナルで
docker-compose build
を実行します。

ターミナル
Successfully built ~
Successfully tagged ~

と出力されればビルド成功です。

次に、
docker-compose exec app bash
を実行し、appコンテナ内に入ります。その後、
bundle exec rails db:create
bundle exec rails db:migrate
bundle exec rails db:seed
を実行し、無事完了です!:sunglasses:

終わりに

最後までご覧いただきありがとうございました。
個人的には、コンテナの中に入って作業をするのがめちゃ楽しいです。
なぜかはわかりません。(インセプション的な気持ちになる)
また、不適切な表現などありましたらお知らせいただけると幸いです。

それではまた!:rocket:

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