今更だがvalid?, invalid?のプロセスを誤解していた件

概要

業務でActiveModel::Validationsをmix-inしたカスタムモデルでのレコード作成処理を実装しました。

その際にvalid?, invalid? メソッドの挙動を履き違えていたことに気がついたため、自戒の念を込めて本記事の執筆に至りました。

該当処理

以下ユーザーの作成処理を担うカスタムモデル（サンプル）です。

class CreateUser
  include ActiveModel::Validations

  attr_reader :name, :password

  def initialize(name, password)
    @name = name
    @password = password
  end

  def call
    # 任意の処理
    # ...

    # 問題があった場合にerrorsに追加
    errors.add(:base, '~が不正です')

    return if invalid?

    User.create!(
      name:,
      password:
    )
  end
end

当時の認識

当時の私は以下のような流れになると思っていました。

1. valid?, invalid? メソッドの実行
2. validationメソッドが実行
3. errors オブジェクトに値が格納されているか検証され、その結果が返る

実際の挙動

実際の挙動は以下になりました。

1. valid?, invalid? メソッドの実行
2. errors オブジェクトがクリアされる
3. validationメソッドが実行
4. errors オブジェクトに値が格納されているか検証され、その結果が返る

そのため、以下のerrors.addで格納された情報は、後続のinvalid?の実行によってclearされます。
結果、無効なデータはないと判断され、ユーザー作成処理が実行されます。

# 問題があった場合にerrorsに追加
errors.add(:base, '~が不正です')

return if invalid?

Source

ActiveModel::Validationsのソースコードを確認しました。
errors.clearされることがわかりますね.

def valid?(context = nil)
  current_context = validation_context
  context_for_validation.context = context
  errors.clear
  run_validations!
ensure
  context_for_validation.context = current_context
end

def invalid?(context = nil)
  !valid?(context)
end

ref.

まとめ

以上です。
本記事の内容について、認識齟齬などあればコメントいただきたいです🙏