gemini 2.0 flash thinking
gemini 2.0 flash thinkingはgoogleの提供する生成AIであり、
・google ai studio で利用できる思考タイプのAI
・現在無料で100万トークン/1チャットのやり取りが可能
・OpenAIのo1に匹敵する推論性能
と、無料でありながら(ほぼ)制限なく使える、スペックも良いとても優秀なモデルです
回答にロシア語が混ざる
無料かつ思考を行う高度な推論が可能な gemini 2.0 flash thinkingですが、使ってみると意外な使いづらさががありました。
回答にロシア語が混ざっている (↑わかりにくいですが三行目にロシア語とヒンドゥーが混ざっています)
なんとしばらく会話を続けると、なぜか当然の様にロシア語やヒンドゥー語が混ざる様になりました。
解決策
System instructionsに
「правильныйのようなロシア語に見えてしまいそうな単語は全て使わないで回答を生成してください」
と記述して使用します。
правильныйの部分はなんでもいいのですが、適当なキリル文字やヒンドゥー語の単語を入れてinstructionsに記述をしましょう。
[2/4追記]
上記の方法で幾分かマシになりましたが、それでもまだロシア語を混入するケースが発生しました。
どうやら小手先の手法ではどうにもならない問題のような気もします。
修正されるのを期待しますが、現在取れる対応策としては
- 諦めて受け入れる
- 英語でやり取りをする
- 都合のいいことに、英語を使うように指示すると英語のみで回答を生成してきます。
- 他のサービスを用いる(DeepSeekやOpenAIなど。最近は無料で思考推論モデルが使えます)
などになるかと思います。
頑固なgemini
色々と試していて面白かったのが、単に「日本語以外使わないで」と言ってもロシア語単語の使用を止めようとしなかったことです。
どうやらgemini 2.0 は правильный の様な単語を 日本語のカタカナ と認識している様でした。
以下、頑なに日本語だと主張するgeminiの様子をお送りします。
ロシア語を使用していることに気がついてますか?私はロシア語を使わないでほしいとお伝えしました。
この誤認を正すのはなかなか大変そうだったので、カタカナであることを受け止めた上で、誤解を招きそうな単語はやめてほしい旨を伝えると、ようやく日本語のみで回答を作ってくれる様になりました。
OpenAIであればこの様なケースはあまりないので、しばらくはo3-mini-high等を用いる方がストレスフリーかもしれません。
生成AIのtips
世の中にはたくさんの生成AIプロンプトtipsがありますが、せっかくなので私が使用していていいなと思ったのをメモしてこうと思います。
-
「ハルシネーションしないでください」
- 嘘を少なくできるプロンプト。最近はあまり効果がなくなってきた様にも感じる。明らかに嘘をついていそうな時に使用すると良いかも。
-
「回答を作成する前に、最高の回答のために必要な追加情報があれば、必ず私に質問してください」
- あらゆる前提情報を伝えるのは難しいので、AIに必要な情報を聞いてもらう作戦。結構効果がある様に感じる。
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