はじめに
新しいツールの利用をはじめたばかりの場合、資料や動画などコンテンツはたくさんあるけど、「ざっくり概要を理解したい」「もう少しだけ詳しく知りたい」と思うことはありませんか?
本記事では、BizRobo!の利用をはじめたばかりのユーザー様向けに、よくある質問の
BizRobo!「DS」と「DA」の違い について紹介します。
本記事は、BizRobo!v11.1の利用を前提に解説します。
「DA」はv11.2以降「ロボット」という名称になりました。v11.2以降をご利用の場合、「DA」部分を「ロボット」と置換えて、記事をご覧ください。
BizRobo! 5つソフトウェアの概要
RPAツールのBizRobo!は、ロボットの開発から運用・管理まで総合的にサポートするツールで、5つのソフトウェアがあります。
※KappletはBasic/Liteユーザー様のみ
「DS」と「DA」とは
「DS」は、ソフトウェアの1つで、ロボットを開発するときに利用する” 開発環境 ”です。
「DA」は、開発環境である「DS」内にある ” 拡張機能 ” です。
というのも、「DS」が作るロボットは、苦手なことが2つあります。
- 動的に動くWEBサイトやWEBアプリケーション操作
- PCにインストールしたデスクトップアプリケーション操作
今皆さんが使っているブラウザーも、基本機能は「検索」ですが、プラグイン(拡張機能)を追加すると、「検索」以外の機能も利用できるようになりますね。同じように、 「DS」のロボットが基本機能で、できないこと を「DA」を利用することで、たくさんの操作ができるようになります。
では、具体的に「DS」ができないこととは何でしょうか?
「DS」や「DA」の「できること、できないこと」を見てみましょう。
「DS」と「DA」の違い
「DS」と「DA」の違いを表にまとめました。
DS | DA | |
---|---|---|
機能概要 | ロボットを作成するための統合開発環境 |
|
できること |
(※1) Excel |
|
利用しているブラウザレンダリングエンジン |
|
Chromium |
JavaScriptへの対応 | 非同期処理であるJavaScriptが苦手 | JavaScriptが得意 |
ロボットツリーの作成 | 操作画面の表示完了から0.5秒後 | ロボットフロー作成中にもブラウザの状態が動的に変更 |
メリット |
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デメリット | 実装できない機能がある |
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DAの特定機能「Chromium」「組み込み Excel ドライバー(Built in Excel)」とは
「DA」は「デスクトップアプリの操作」を行います。しかし、「動的なWEBアプリの情報読み込み」「Excelで背景色を変更したい」「指定した範囲をテーブルに変換したい」といった「よく利用する操作」のために、別の端末を用意するのは、手間ですし、無駄な場合があります。
例えば、人間が作業を行う時も同じですが、もしデスクトップアプリ操作用の端末が1台しかない場合、他の開発者のロボットが操作している時は、ロボットの処理が終わるまで待たなければなりません。ロボットの数が増えれば増えるほど、順番待ちになる可能性があり、非効率ですよね。
そのような事態を避けるために、「DS」がインストールされている端末だけで、「よく利用する操作」を利用できるようにしています。
これがDAの特定機能である「Chromium」と「組み込みExcelドライバー(Built-in Excel)」です。
DAの特定機能「Chromium」「組み込み Excel ドライバー(Built in Excel)」は別端末不要で操作できる。
使い分けのポイント
- 使い分けのポイントは、「DS」でできるかどうか。
- DSの方が動作が安定するため、[DS」でできることは極力DSで行う。
- 可否の判断がつかないときは、ひとまず「DS」で試し、ダメならChromium、さらにダメなら「DA」で別のPCに「DAS」をいれ、遠隔操作がおすすめ。
動的なWEBサイトやWEBアプリが多くなっているので、今後のバージョンアップでは、DAが主流になる可能性があります。バージョンにより利用方法は変わるので、利用しているバージョンに応じた使い方をしてくださいね。
「DS」と「DA」の違いのまとめ
「DS」と「DA」の違いをおさえて・実際に操作確認しながら開発をしましょう。
1.「DS」「DA」は操作できる対象や機能が違う
-
「DS」は、”静的な”WEBサイトやWEBアプリの操作が可能で、安定しているが、動的なサイトやWEBアプリの読み込みはできません。
-
「DS」は、PCにインストールした大半のデスクトップアプリケーションの操作をすることができません。
-
「DA」は「DS」ができない操作を行うことが可能です。
デスクトップアプリを操作するために、「DS」がインストールされているPCとは別の端末に遠隔アクセスして、デスクトップアプリを操作する必要があります。
ただし、「DA」でも「動的なサイト読み込み『Chromium』」と「Excel『Built in Excel』」は別端末不要で操作が可能です。
2.「DS」「DA」は処理方法が違う
- 「DS」はバックグラウンド処理、「DA」はフォアグラウンド処理です。(※Chromiumのみの機能利用時はバックグランド処理)
- 「DS」はサーバーが一気に処理を完了してくれるため、早く・安定しています。
- 「DA」は人が行う動作と同じように、画面を操作して進むため、人が行うPC操作の大半を操作することができますが、処理スピードが「DS」に比べ緩やかです。
BizRobo! 講座・マニュアル
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ドキュメント: BizRobo!ファーストステップガイド
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イーラーニング: DA機能を使用したロボット開発基礎
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ウェビナー アーカイブ: 開発者向けユーザー会BizRobo!CAMPUS!
- 第7回Chromium編
- 第11回DA編
- 第12回Built-in-Excel編
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ナレッジ
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アクション一覧(v11.1)
※他のバージョンは、こちら