4
4

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

CartoDB で外来生物の分布をみてみる

Last updated at Posted at 2016-04-24

CartoDB ?

CartoDB は ブラウザで操作できる地理情報可視化ツールです。
今回は、CartoDB を使って、外来種の鳥類のガビチョウの分布をみてみます。

CartoDB の始め方

ユーザ登録

CartoDB のページで、ユーザ登録します。お試し用のフリープラン1を使いましょう。
SIGN UP で ユーザ名、メールアドレス、パスワードを入力して登録し、ログインします。

操作画面の日本語化

Chrome を使用している場合は、プラグイン CartoDB Translator を追加することで、GUI を日本語にすることができます。
プラグインを追加したら、Chrome のツールバーに追加された CartoDB マークのアイコンをクリックし、オプションを選びます。

01.png

Default Language を Japanese にし、Save をクリックします。

02.png

CartoDB のページに切り替え、ブラウザの更新ボタンを押すと、GUI が日本語になりました2

03.png

地図の作成

右上の黄緑色の 新規地図(NEW MAP)をクリックすると、データを追加する Add datasets 画面になります。

データの準備

今回は、環境省 モニタリングサイト1000里地調査 の 鳥類調査データ の以下のファイルを使わせていただきます。

  • DataSite_bird.xlsx(各調査サイトの情報)
  • DataCensus_collumn.csv(調査記録)

データの追加

緯度経度情報を持つ Excel

DataSite_bird.xlsx のファイルをドラッグして、Drag & drop your file のところに重ねます。

05.png

右下の CONNECT DATASET をクリックしてデータを追加します。

04.png

あれ? 背景の世界地図が表示されましたが、追加したデータはどこでしょうか?
画面中央の上にあるボタンを見ると、現在 地図ビュー(MAP VIEW)になっているので、データビュー(DATA VIEW)に切り替えてみます。

06.png

すると、Excel で開いた場合と同じような表のデータが見ることができます。

07.png

右のほうの列をみると、各調査サイトの緯度と経度の情報があります。
これらをもとに、地図上にポイントを落とそうと思います。

09.png

まず、36.1、35.7 と緯度が入力されている列の列名(画像では _33)の横の ▼ をクリックして、ジオリファレンス(Georeference)を選びます。

08.png

Lon/Lat Columns(緯度経度列)を選び、それぞれ Longitude(緯度)、Latitude(経度)の列を指定し(画像では _4 と _3)、CONTINUE をクリックします。

10.png

これで各調査サイトの位置にポイントが落とすことができました。
真ん中の上のボタンで地図ビューに切り替えて確認しましょう。

11.png

地理情報を持たない csv

次は、もう一つの DataCensus_collumn.csv を追加します。
右のツールバーの一番上の + ボタンをクリックして、データセットを接続します(Connect dataset)をクリックし、さっきと同じ手順で、csv ファイルをドラッグ & ドロップしてきて、レイヤの追加 します。

12.png

こちらもデータビューに切り替えると、表の情報を見ることができました。

13.png

一つめのデータに切り替えるときは、[1] というタブをクリックします。

15.png

2つのデータを結合する

今回の目的は、ガビチョウの分布をみることです。
しかし、地図になっているのは調査サイトで、ガビチョウの情報を含む調査記録(DataCensus_collumn)は表の情報のみです。また、緯度経度の情報もありません。

そこで、調査サイトに調査記録のデータを結合し、一つにしたいと思います。
結合に使うのはどちらのデータにも存在している、サイトID の列です。

まず、[1] をクリックして、一つめの調査サイトデータに切り替え、merge datasets をクリックします。

次の画面で、Column join(列で結合)を選びます。

17.png

左を datasite bird、右を datacensus collumn にします。

18.png

datasite bird では id という列が サイトID に該当するので、id を選択します(この例では 一番下にあります)。

19.png

datacensus collumn では siteid が サイトID に該当するので siteid を選択し、右下の NEXT STEP をクリックします。

20.png

次の画面では、結合後のデータに持っていく列を選びます。
左の datasite bird は列が多いので、一度すべての列を選択のスイッチを OFF にし、一番上の the_geom と サイト名(ここでは _2)のスイッチを ON にしましょう。

21.png

22.png

右の datacensus collumn はここまま(すべて ON)でいいと思います。
できたら、右下の MERGE DATASETS をクリックします。

できました。

23.png

地図ビューはこんなかんじです

24.png

データの絞り込み

2つのデータを結合できたものの、今の状態ではガビチョウ以外のすべての種も表示されています。
なので、ガビチョウのみを表示したいと思います。

データビューに切り替え、filters ボタンをクリックします。

25.png

フィルターに使う列を spname に指定します。

26.png

ガビチョウ と入力し、Apply をクリックします。

27.png

できたら spname の列を見て、確認してみます。
どうやら ガビチョウ と ヒゲガビチョウ、カオジロガビチョウ の3種に絞り込まれたようですね4
地図ビューをみてみましょう。

28.png

ガビチョウは本州(特に関東)や九州、四国に分布しているようです!

完成品

少し色を変えてみました。調査サイトのポイントをクリックしてみてください*
モニ1000 里地調査 調査サイトにおけるガビチョウ類の分布

参考サイト

  • 地図DB:CartoDBに関するもっと詳細な情報を掲載しています。
  • PSSブログ:CartoDB のトピックスが見れます。
  1. データ権限が Public しか選べないので注意

  2. 画面切替等で英語に戻ってしまったり、環境によってはうまく動作しないかもしれません。

  3. もとの Excel では、緯度、経度 という列名ですが、現時点では列名の日本語が認識されず、アンダーバーと連番になっています。ていねいに進めるときは、あらかじめ Excel で半角英数のみの列名に書き換えてください。

  4. 厳密に ガビチョウ のみにしたいときは、SQLボタンをクリックし、'%ガビチョウ%' の % を消して、'ガビチョウ' にし、クエリを適用 をクリックしてください。

4
4
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
4

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?