1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Python初心者向け:Excelファイルの読み込みからデータ解析、そして結果の出力まで徹底解説

Posted at

Python初心者向け:Excelファイルの読み込みからデータ解析、そして結果の出力まで徹底解説

はじめに

Pythonを学び始めた皆さん、ExcelファイルをPythonで読み込んでデータを解析し、新しいExcelファイルに出力する方法に興味はありませんか?Excelはビジネスや研究の場でよく使われるツールであり、Pythonを使えば効率的にデータ操作が可能です。本記事では、Python初心者でもわかりやすいように、コード例と詳細な説明を交えながら、以下の3つのステップに分けて解説します:

  1. Excelファイルの読み込み
  2. データ解析
  3. 結果の出力

この記事を読むことで、ExcelファイルのデータをPythonで扱えるようになり、データ解析の基本を習得できます。さあ、始めましょう!


ライブラリのインポート

まずは、Pythonで必要なライブラリをインポートします。このコードはデータ操作、グラフ作成、Excelファイルの読み書きを行うための準備です。

import pandas as pd
import matplotlib.pyplot as plt
from openpyxl import Workbook
from openpyxl.utils.dataframe import dataframe_to_rows

ライブラリの説明

  • pandas:データ解析のためのライブラリ。Excelファイルの読み込みやデータ操作に使用します。
  • matplotlib.pyplot:データの可視化のためのライブラリ。グラフ作成に使用します。
  • openpyxl:Excelファイルの操作を行うライブラリ。データの書き込みに使用します。

初心者へのポイント

これらのライブラリは、Pythonでデータを扱う上でよく使われる基本的なツールです。インストールがまだの場合は、以下のコマンドを使用してインストールしてください:

pip install pandas matplotlib openpyxl

ファイルパスの設定

次に、読み込みたいExcelファイルのパスと、解析結果を書き込むための出力ファイルのパスを設定します。

input_file = '/path/to/your/input_file.xlsx'
output_file = '/path/to/your/output_file.xlsx'

説明

  • input_file:データが格納されているExcelファイルのパスです。
  • output_file:解析結果を保存する新しいExcelファイルのパスです。

初心者へのアドバイス

パスは絶対パスでも相対パスでも指定できますが、ファイルの場所を正確に指定するように注意しましょう。パスが間違っていると、ファイルが見つからないエラーが発生します。


データの読み込みと初期設定

ここでは、Excelファイルを読み込み、データ解析の準備を行います。

# Excelファイルを読み込む
excel_data = pd.ExcelFile(input_file)

# 新しいExcelワークブックを作成
wb = Workbook()

説明

  • pd.ExcelFile():Excelファイルを読み込みます。これで、ファイル内のシートにアクセスできるようになります。
  • Workbook()openpyxlライブラリを使用して、新しいExcelファイルを作成します。

初心者へのポイント

データを読み込む際、pd.read_excel()もよく使用されますが、複数のシートがある場合には、pd.ExcelFile()を使用すると便利です。


シート名の取得とグラフ出力パスの設定

読み込んだExcelファイルのシート名を取得し、グラフを保存するディレクトリを設定します。

# シート名のリストを取得
sheet_names = excel_data.sheet_names

# グラフを保存するディレクトリのパス
output_graph_path = '/path/to/save/graphs/'

説明

  • sheet_names:Excelファイル内の全シート名がリスト形式で取得されます。
  • output_graph_path:グラフを保存するためのディレクトリを指定します。

初心者へのアドバイス

シート名を取得することで、複数のシートがあるExcelファイルでも、順番にデータを処理することが可能になります。


データ解析のステップ

ここからは、データの解析に進みます。例えば、各シートのデータを読み込み、基本的な統計量を計算することができます。

# すべてのシートを順番に処理
for sheet_name in sheet_names:
    # シートのデータを読み込み
    data = pd.read_excel(excel_data, sheet_name=sheet_name)
    
    # データの統計情報を表示
    print(data.describe())

説明

  • pd.read_excel():シートごとにデータを読み込みます。
  • data.describe():基本的な統計情報(平均値、標準偏差、最大値など)を表示します。

グラフ作成と保存

データの可視化として、グラフを作成し、指定したディレクトリに保存します。

# グラフの作成
plt.figure(figsize=(10, 6))
plt.plot(data['X'], data['Y'], marker='o')
plt.title(f'Data Analysis for {sheet_name}')
plt.xlabel('X-axis Label')
plt.ylabel('Y-axis Label')
plt.savefig(f"{output_graph_path}{sheet_name}_plot.png")
plt.close()

説明

  • plt.plot():折れ線グラフを作成します。
  • plt.savefig():グラフを指定のパスに保存します。
  • plt.close():メモリ節約のため、グラフを閉じます。

Excelへのデータ出力

最後に、解析結果を新しいExcelファイルに書き込みます。

# データをExcelに書き込む
ws = wb.active
for r in dataframe_to_rows(data.describe(), index=True, header=True):
    ws.append(r)

# Excelファイルを保存
wb.save(output_file)

説明

  • dataframe_to_rows():データフレームの内容を行ごとに取得します。
  • ws.append():データをExcelシートに追加します。
  • wb.save():Excelファイルを保存します。

まとめと次のステップ

この記事では、Pythonを使ってExcelファイルのデータを読み込み、解析し、結果を新しいExcelファイルに出力する方法を紹介しました。特に、以下のスキルを学びました:

  • Excelファイルの読み込みと書き込み
  • データ解析と統計量の計算
  • グラフ作成とファイル保存

次のステップ

  • Excelファイルからのより複雑なデータ操作を学ぶ。
  • グラフの種類やスタイルを変えて、可視化スキルを向上させる。
  • エラーハンドリングを追加して、より堅牢なプログラムにする。

参考文献

  1. Python公式ドキュメント: pandas
  2. Python公式ドキュメント: matplotlib
  3. Python公式ドキュメント: openpyxl
  4. W3Schools: Python Data Analysis
  5. Real Python: Working with Excel in Python

この記事を参考に、PythonでのExcelファイル操作に自信を持てるようになることを願っています。次はぜひ、実際にコードを書いて実行してみてください!

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?