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PythonのPandasライブラリを使用して、Excelファイルへ

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このコードは、PythonのPandasライブラリを使用して、Excelファイル内の複数のシートに対してデータ処理を行う部分です。各シートからデータを抽出し、解析し、結果をまとめるという一連の流れが実現されています。初心者の方でも理解できるように、コードの各部分を丁寧に解説していきます。


目次

  1. Excelファイル内のシートごとの処理
  2. シートのデータ読み込み
  3. 必要な列の存在確認
  4. 差の割合の計算
  5. 結果のDataFrame作成
  6. グラフの色の設定
  7. まとめと次のステップ

Excelファイル内のシートごとの処理

コード例

for sheet_name in sheet_names:

説明

  • 目的:Excelファイル内にある複数のシートを順番に処理します。
  • sheet_names:このリストは、先ほど取得したExcelファイル内のシート名の一覧です。
  • ループ処理forループを使用して、シート名ごとに以下の処理を実行します。

初心者へのポイント
Excelファイル内には複数のシートが存在する場合があります。このコードは、1つのシートだけでなく、全シートに対して同じ処理を自動的に行います。


シートのデータ読み込み

コード例

df = excel_data.parse(sheet_name)

説明

  • excel_data.parse(sheet_name):現在のシート名に基づいて、そのシートのデータをPandasのDataFrameとして読み込みます。
  • df:読み込まれたシートのデータを格納するDataFrameオブジェクトです。

ポイント

  • DataFrameとは、表形式のデータを扱うためのPandasのデータ構造で、行と列から成り立っています。
  • parse()メソッドは、Excelファイルの特定のシートを読み込むために使用されます。

必要な列の存在確認

コード例

if 'Normalized Spectrum 12/7' not in df.columns or 'Normalized Spectrum 12/8' not in df.columns:
    print(f"Warning: '{sheet_name}' シートに必要な列が見つかりませんでした。")
    continue

説明

  • 目的:データ処理を行う前に、シートに必要なデータが存在するかどうかを確認します。
  • df.columns:DataFrameのすべての列名を取得します。
  • continue:必要な列が見つからない場合、このシートの処理をスキップし、次のシートに進みます。

初心者へのポイント
この確認は、エラーを防ぐために重要です。もし必要な列が存在しなければ、処理を続行してもエラーが発生します。


差の割合の計算

コード例

numerator = abs(df['Normalized Spectrum 12/7'] - df['Normalized Spectrum 12/8'])
denominator = abs(df['Normalized Spectrum 12/7'] + df['Normalized Spectrum 12/8']) / 2
difference_ratio = (numerator / denominator) * 100

説明

  • 分子(numerator)

    • Normalized Spectrum 12/7Normalized Spectrum 12/8の絶対差を計算します。
    • abs()関数は、値の絶対値(負の値を正の値に変換)を返します。
  • 分母(denominator)

    • 両スペクトルの絶対値の和を計算し、それを2で割ります。これは、2つのデータの平均値として使用します。
  • 差の割合(difference_ratio)

    • 分子を分母で割り、その結果に100を掛けてパーセンテージ形式に変換します。
    • この計算は、2つのデータ間の違いがどれだけ大きいかを示す指標です。

初心者へのポイント
差の割合(Difference Ratio)は、2つのデータがどれだけ異なるかを比較するために便利な指標です。この例では、12月7日と12月8日のスペクトルデータの違いを計算しています。


結果のDataFrame作成

コード例

result_df = pd.DataFrame({
    'Wavelength (nm)': df['Wavelength (nm) 12/7'],
    'Normalized Spectrum 12/7': df['Normalized Spectrum 12/7'],
    'Normalized Spectrum 12/8': df['Normalized Spectrum 12/8'],
    'Difference Ratio (%)': difference_ratio
})

説明

  • 目的:解析結果を新しいDataFrameとしてまとめます。
  • pd.DataFrame():Pandasの関数で、新しいデータフレームを作成します。
  • 列の内容
    • Wavelength (nm):波長情報を含む列。
    • Normalized Spectrum 12/7Normalized Spectrum 12/8:それぞれの日付のスペクトルデータ。
    • Difference Ratio (%):計算された差の割合。

初心者へのポイント
DataFrameを使うことで、複数の列をまとめて管理できます。これにより、後でデータを保存したり、可視化したりすることが簡単になります。


グラフの色の設定

コード例

color = location_colors.get(sheet_name, 'blue')  # 色が指定されていない場合は青を使用

説明

  • 目的:各シートのデータをグラフ化する際に、色を設定します。
  • location_colors:シート名と色の対応関係を持つ辞書です。
  • get()メソッド:辞書からシート名に対応する色を取得します。指定されたシート名が辞書に存在しない場合は、デフォルトで青色('blue')が使用されます。

初心者へのポイント
グラフの色を変更することで、視覚的にデータを区別しやすくなります。このコードでは、シート名ごとに異なる色を設定することが可能です。


まとめと次のステップ

この記事では、Excelファイル内の複数のシートに対して、データを読み込み、解析し、結果をまとめる方法を学びました。特に、次の内容を理解できたはずです:

  • Excelファイル内の各シートを順番に処理する方法
  • 必要なデータが存在するか確認する方法
  • 2つのデータ間の差を計算する方法
  • 結果を新しいDataFrameにまとめる方法
  • グラフの色を設定する方法

次のステップ

  • 作成したDataFrameをExcelファイルに保存してみましょう。
  • matplotlibを使用して、結果のデータをグラフ化して可視化してみましょう。
  • エラーハンドリングを追加して、より堅牢なコードに改善してみましょう。

この記事を参考に、Excelファイルのデータ解析に挑戦してみてください。次は実際にコードを書いて、データ操作のスキルを向上させましょう!

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