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Intel® Software Innovator Programについて 〜世界へはばたく日本のホビープログラマ〜

Last updated at Posted at 2019-02-01

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はじめに

先日突然、Intel の IoT Innovator Program のマネージャー Kim さん (キンバリーの略称) から、 Intel® Software Innovator Program というものへの招待メールを一方的に受けました。
ついに、Intel本体に目を付けられてしまいました。
とりあえず参加を受け入れましたので、イノベータープログラムがどういうものなのか、を、この場を借りて簡単にご紹介したいと思います。

Intel® Software Innovator Program の公式ページ

1.png
1. Home (トップページ)
https://software.intel.com/en-us/intel-software-innovators

2. overview (概要)
https://software.intel.com/en-us/intel-software-innovators/overview

3. Meet the Intel® Software Innovators (イノベーターの一覧)
https://software.intel.com/en-us/intel-software-innovators/meet-innovators

4. Benefits of the Intel® Software Innovator Program (イノベータープログラムのメリット)
https://software.intel.com/en-us/intel-software-innovators/benefits

5. Claim Your Elite Status as an Intel® IoT Innovator (申請入り口)
https://software.intel.com/en-us/blogs/2017/07/11/claim-your-elite-status-as-an-intel-iot-innovator

3.png

経緯

IntelのForumでissueの解決にひたすら協力したり、逆に自分がissueを上げて楽しんでいたところ、いきなり 「あなたのGithubリポジトリを同僚の紹介を受けて拝見しました。 イノベータープログラムに興味があるなら連絡をください。 詳細を説明します。」(意訳) という趣旨のメールがマネージャーのキンバリーさんから来ました。
大したことはしていないのですが、たまたま Github にコミットした複数のリポジトリがIntel製品で埋め尽くされていたから、という理由だけだと思います。 案外見られているんですね。
もちろん、「Please let me participate!!!」(さん〜か! san〜ka! はっは〜) と、即返信しました。

注)英語読めないし書けない人ですが、Forum内でのやり取りも、メールでのやり取りも、すべてGoogle翻訳だけでなんとかなっています。 英語に関しては7歳の息子の方が優秀です。

申請画面は下図のとおりです。 自己PRのようなものを割と真面目に入力させられます。
ただ、下図は自ら申請するときのフォームのようです。
私はキンバリーさんと直接やり取りしましたので、この画面は使用していません。
メールでやりとりをしている中で後から知ったことですが、 『完全招待制』 のプログラムのようです。
screencapture-plan-seek-intel-ww_en_software_registration-form-IoT_Innovator_Signup_Page_html-2019-01-31-22_47_30.png

別途メールで送られてくる契約用Wordファイルに、下記を記入して返信します。

  • バックグラウンド
  • 興味のある技術やプロジェクト
  • 他のエンジニアにデモをしたりプレゼンテーションをすることが可能な アプリケーションへのリンク または Intel® Developer Mesh へのリンク
  • 公開可能なソーシャルアカウント
  • Intel Developer Zone のアカウント
  • 雇用形態や連絡先

最後に、電子署名で契約書にサインをして終わりです。
最後のメール返信をすると、4時間後にTwitterの Intel Innovator Group に追加されました。
しっかりと内容を読んでいるようです。
ある程度の期間が経過すると、もしかしたら私の顔写真が イノベーター一覧 に表示されてしまうかもしれませんね。

イノベーター

2019年01月30日時点では、世界で 223人 が認定されているようです。
少ないような多いような微妙な人数です。 もしかすると、一覧があまり真面目に更新されていないのかもしれません。
私は晴れて224人目のInnovatorに認定されました。
3. Meet the Intel® Software Innovators (イノベーターの一覧) をザッと見てみた限り、日本人らしき人は居ません。
そればかりか、下図のように、ブッ飛んだ感じで楽しんでいる方が居ます。 世紀末かよ。
0.png
どうでしょうか。 ワクワクしませんか?
ちなみに私は、、、趣味でプログラミングしているだけの、いたって普通のオッサンです。

Intel Software Innovator になるための要件は次のとおりだそうです。

==================================================

  1. 専門知識 : その分野の専門知識に影響を与え、現在のインテルのテクノロジーに焦点を当てた分野での高いレベルの専門知識を実証する必要があります。
  2. 革新的な取り組み : 現在のIntelテクノロジを活用した革新的で質の高いプロジェクトまたはデモが必要です。
  3. プレゼンターとしての参画 : 発言、デモンストレーション、および開発者向けの実況(トレードショー、ミートアップ、ウェビナー、ハッカソン、コードフェスト、ソーシャルメディアなど)への対応の経験を持つ効果的で協力的なプレゼンターであるべきです。

上記の要件を満たす開発者は、 Intel Software Innovator の指定を受け、開発者に自分の仕事を紹介する機会が与えられます。
さらに、貢献する Software Innovators は、開発者からの評価と Intel® Black Belt Software Developer の地位についての考慮を得ることができます。
==================================================

うむ。 特に当てはまるフシが全く無いんですけど。。。
仕事でプログラミングをしているわけではないですし、そもそも、英語が読めない/書けないにも関わらず、 『しゃべる』 なんてもってのほかです。 特に 3. が気になります。 Youtuberにでもなって面割れしろとでも言うのでしょうか。

Intel® Black Belt Software Developerとは、日本語で言うと「黒帯ソフトウェア開発者」です。コミュニティへの貢献度に応じてプロフィール上に表示される帯の色が変わります。「帯」とか言いながら実際の見た目はほとんど「リボン」です。 また、黒帯なので、日本人なら空手をイメージしますが、紹介サイトのトップには強烈に「忍者」を意識した画像が居座っています。 空手=日本=忍者? もうね、無茶苦茶です。 しかも振り回しているのは、よ〜く見ると 「マウス」 です。 No! モノを粗末にしてはいけません!
2.png
帯の色は貢献度順に、帯無し、グリーンベルト、ブラウンベルト、レッドベルト、ブラックベルトの5段階の評価です。
1.PNG 2.PNG 3.PNG 4.PNG
ちなみに私は今、ブラウンベルトを頂いています。
ポイント制ですので、誰でも比較的簡単にポイントを稼げます。
ブラックベルトだけはポイント制によらない超特殊な称号で、Intelからの特別認定制らしく、 全世界で80人 しか居ません。
つまり、パンピーが努力してポイントを稼いで到達できる最高レベルは、実質的には 「レッドベルト」 まで、ということになります。
各レベルアップに必要なポイントは、

  • グリーン: 50ポイント
  • ブラウン: 500ポイント
  • レッド: 5000ポイント

レッドになるときの必要ポイント数がインフレし過ぎです。
Forum内で250件以上ポストする必要があります。 1年以内に。

Intel イノベータープログラム

以下、イノベータープログラムの要約です。

==================================================
インテル®ソフトウェアイノベータープログラムは、業界のイベントや開発者の集まりでスピーチやデモンストレーションの機会を提供することで、将来を見据えたプロジェクトを作成およびデモンストレーションする能力を発揮する革新的な独立系開発者を支援します。インテルソフトウェアイノベーターは、最先端技術を駆使した専門知識と技術革新を通じて、創意工夫、実験、そして先を見越した思考の精神を発揮し、より大きな開発者コミュニティを刺激します。
現在、何百人ものイノベーターが世界中でこのプログラムに携わっており、何十万人もの開発者をインテル®テクノロジーについてトレーニングしました。このプログラムは、北米、ブラジル、ヨーロッパ、インド、アジア太平洋地域、および中国の開発者を支援して成長しています。
==================================================

いくらなんでも話を盛りすぎです。
そんな 「トレーニング」(洗脳教育) を受けた記憶は無いですし、そもそも私は独立系開発者どころか ピン芸人 です。
ただ、さっきの世紀末ゴーグルオジサンは間違いなく「開発者コミュニティを刺激」していることでしょう。
「西海岸に遊びにおいでよ。」 と呼ばれれば、英語がしゃべれなくても特攻してみたいです。
パスポートは持っていませんけど。 ( ´,_ゝ`) フッ

下図はトップページのワンカットです。
もはや宇宙に飛び出してしまっています。
つまり、トップクラスのエンジニアとは、ゴキブリを退治するために火星へ旅立つエンジニアのことを言うようです。
3.png

Intel イノベータープログラムのメリット

下記のようなメリットがあるそうです。

  1. 参加レベルに応じて、SDK、ソフトウェア開発プラットフォーム、およびインマーケットデバイスまたはプロダクションデバイスに早期アクセスすることができます。
  2. NDAの資格を取得すれば、初期の情報や定期的な技術説明会へのアクセスを許可されます。
  3. インテルのテクノロジーをプレゼンテーションすることと引き換えに、出張、日当、イベント登録費用などを支援してくれます。
  4. 先進的な技術リーダーが集まるコミュニティに定期的に参加できます。
  5. 革新的なスキルを保有するInnovatorプログラムの一員であることを示すバッジやロゴのWeb上での使用を許可されます。

私が特に気になっているのは、1.と2.です。
世の中にまだ出回っていないデバイスやソフトに対し、周囲に先んじて触れられる機会が与えられる、ということが示唆されています。
また、3.は完全に広告塔として機能した場合限定ですが、プレゼンすると金銭的な支援もしてもらえるようです。
とてもワクワクしますね。
デバイス狂なオジサンにとってはヨダレがでそうなぐらい嬉しい話です。
NDAの締結、というクダリがあるため、対外的には秘密にしなければならないことが多いことを加味しても、オジサンにとってはとてもモチベーションが上がる話なわけです。
趣味でやっているだけに納期や品質に縛られないため、とにかくバカっぽくて面白いことがしたいだけなのです。
私はQiita上でSDKの品質をディスることがあるため、イノベーター不適格の引導を渡されないように多少は注意する必要があるかもしれません。

Programに登録完了したら、 Github のStarが突然伸び始めました。
何かの縁で依頼があれば、皆さんの前でデモをする機会がある、かもしれませんね。 (法人関係者としてではなく、あくまで個人として。)

そして、下図のロゴを使用してもいいそうです。
InnovatorProgramLogo.png

Intel イノベータープログラムのデメリット

「英語で電話を掛けることがある。」 と記載されている箇所があります。
しゃべる以前に聞き取れるはずがないので、受話器は取りません。 というか、米国西海岸時間に電話を掛けてくると、日本は深夜から早朝の時間帯です。 そもそも受話器を取れません。
オジサンはいちいち細けーことを気にしません。

おわりに

気が向いたら、ゴキブリを倒しに行こうと思います。
新しいデバイス、カモ〜ン!! :heart_eyes:

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