■はじめに
Payment検証のWeb決済の決済手段クレジットカードで準備段階や検証時に注意している内容をお話していければと思います。
■クレジットカードって何を使うの?
普段使用しているクレジットカードは状況によって様々なステータスに変動する部分があります。
クレジットカードのテストカードを用いて検証することで、それぞれの種類やパラメータの細かい部分を確認することができます。
開発環境で検証する際に、決済プラットフォーム毎に使用できるテストカード情報が異なります。
一部は共通で使用できるものもありますが、カード番号によってそれぞれのパラメータが異なるため、担当者にテストカード情報を確認してみてください。
カードについては本人認証サービス(3Dセキュア)に対応したもの、非対応なものがあります。
本人認証サービスについては3Dセキュア2.0認証が必須となっておりますが、こちらについては非対応カードでも決済できる、できないというどちらの認証方式を選択しているかで異なるため注意してください。
上記を基に、3Dセキュア対応しているクレジットカード(1.0認証、2.0認証)、3Dセキュア非対応のクレジットカードの各パラメータで決済できるかできないかを確認しております。
ブランドについては、対象外のブランドでは決済できないことを確認、対象のブランドについては網掛けでパラメータ毎に確認しております。
※リリース時に確認する際は商用環境向きになっているため、テストカードは使用しないように注意が必要です。
実際のクレジットカードも全ブランドを用意することが困難なのでテストカードで基本的に動作確認を行う方が望ましいです。
■クレジットカードの保存について
案件によって異なりますが、クレジットカードのカード情報入力画面にカードを保存するのチェックボックスがある、決済成立時に自動的に保存される等があります。
こちらについては、カード情報入力後に決済失敗した際や途中離脱(導線上のキャンセル)時にカード情報が保存されていないこと等も確認しております。
また、登録したカード情報の上限がある場合、上限まで登録後に関わりのある画面の表示確認が決済できるかなどといった動作回りの確認も行います。
■決済について
決済時にそのまま購入になることも多いですが、3Dセキュア認証により本人確認が入るとその画面上でキャンセルやID・パスワードの入力規定回数を超えて失敗することにより、購入失敗になるケースがあります。
そのため、カードで決済できることを確認する以外に認証画面に遷移するパターンでは画面上にどのボタンやリンクがあるのかの考慮が必要です。
※購入中止などの動作により決済できなかった場合、購入キャンセル等の画面が表示されるのか
■検証時に確認できないこと
カード情報入力画面でセキュリコードや有効期限については任意になっており、実際のクレジットカードを想定した内容の確認ができないため、こちらについてはテストカードのエラーパターンで有効期限切れやセキュリコード誤りのカード情報を使用することになります。
※この有効期限やセキュリティコードですが、リリース時にしか確認できないからリリースでやってしまうとカードが停止する場合がありますので注意してください。
■イレギュラー操作周りについて
ユーザー操作で起きそうなところをメインに主に決済時に下記の内容を確認します。
ただ、実際にやってみないと決済ができるのかできないのかが分からないのとタイミングによって処理が進むので複数回実施したりして1つ1つ決済処理をメモして報告しております。
この際、サポートツール上での購入履歴上の確認も一緒にまとめております。
・機内モード(通信不良)で決済を行う
・決済完了後にブラウザバック(戻るキー含む)を行う
・決済処理中にブラウザバック(戻るキー含む)を行う
・ブラウザの別タブや別ブラウザでの同時決済処理
・NativeAppとWeb上での同時決済処理
・ボタン連打
・画面遷移中に画面内のボタンがタップできるか
・上限額設定が有る場合上限超過できる方法があるか
・一定時間放置後に決済する
・各画面のブラウザのURLをブックマークしてアクセスする
※上記以外は検証しながら遷移状況や画面表示回りをみて決済時に気になる要素があれば確認するという方法を取っております。
■最後に
今回はクレジットカード決済についてお話しましたが、依頼段階でリリース時にどこまで確認するのかも考慮して動かないと準備できるできないがあるためそこが一番重要と思っております。
今後、Payment検証する機会があった際に参考になれば幸いです。