Homebrewのインストール
ほんとに入っていないよね?の確認
ターミナルでbrew -v
を実行した時に、「コマンドが見つからない」とエラーが出てきたら、Homebrewがインストールされていないということです。
% brew -v
zsh: command not found: brew
Homebrewのインストール
以下のサイトにアクセスして、表示されているコマンドをコピーします。
これをターミナルに貼り付けて実行します。
% /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
パスワードが求められるので、Macにログインしているユーザのパスワードを入力してEnterを押下します。
==> Checking for `sudo` access (which may request your password)...
Password: ###Macにログインしているユーザのパスワード
しばらくすると、RETURN/ENTER
を求められるので、Enterを押下します。
Press RETURN/ENTER to continue or any other key to abort:
しばらくするとインストールが終わります。
ただし、ここで終わりではありません。
処理の最後に以下のような出力があるはずです。
==> Next steps:
- Run these commands in your terminal to add Homebrew to your PATH:
echo >> /Users/testuser/.zprofile
echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> /Users/testuser/.zprofile
eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"
- Run brew help to get started
- Further documentation:
https://docs.brew.sh
ここに記載されているecho
コマンド2つとeval
コマンド1つを順に実行していきます。
% echo >> /Users/testuser/.zprofile
何も出力されません。
% echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> /Users/testuser/.zprofile
何も出力されません。
eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"
何も出力されません。
3つとも何も結果が出力されないので不安になりますが、ちゃんと実行されています。
では、最初と同じコマンドを叩いてみましょう。
% brew -v
Homebrew 4.4.32
Homebrewがインストールできました。
rbenvのインストール
rbenv
とはrb
のenv
。つまり、Ruby
のEnvironment
を管理するツールのことです。
以下のコマンドを実行してrbenv
をインストールします。
% brew install rbenv
処理が終わったら、以下のコマンドを実行します。
% rbenv --version
rbenv 1.3.2
バージョン情報が出ていればrbenv
のインストールは完了です。
rbenvにパスを通す
最初にbrew -v
コマンドを叩いた時に、以下のように出てきた人は、zsh
というシェルスクリプトが使われています。
zsh: command not found: brew
また、以下のように出てきた人は、bash
というシェルスクリプトが使われています。
bash: command not found: brew
本当かどうか自分の目で確かめたい場合は、ターミナルで以下のコマンドを実行してください。
% ls -la
実行結果に.zshrc
が含まれていた場合はzsh
、.bash_profile
が含まれていた場合はbash
です。
zshの場合
自分はzsh
だったので、以下のコマンドを実行します。
% echo 'export RBENV_ROOT="$HOME/.rbenv"' >> ~/.zshrc
% echo 'export RBENV_ROOT="$HOME/.rbenv"' >> ~/.zshrc
% echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.zshrc
% source ~/.zshrc
これらのコマンドは実行しても結果が返ってきません。
bashの場合
% echo 'export RBENV_ROOT="$HOME/.rbenv"' >> ~/.bash_profile
% echo 'export RBENV_ROOT="$HOME/.rbenv"' >> ~/.bash_profile
% echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile
% source ~/.bash_profile
これらのコマンドは実行しても結果が返ってきません。
Rubyのインストール
ターミナルでインストール可能なRubyのバージョンを確認します。
% rbenv install --list
3.1.7
3.2.8
3.3.8
3.4.3
jruby-10.0.0.0
mruby-3.3.0
picoruby-3.0.0
truffleruby-24.2.0
truffleruby+graalvm-24.2.0
Only latest stable releases for each Ruby implementation are shown.
Use `rbenv install --list-all' to show all local versions.
数字だけ書いてあるものがRubyです。mruby
やpicoruby
もRubyですが、ちょっと毛色の違うRubyです。
せっかくなので、最新版をインストールしましょう。
% rbenv install 3.4.3
インストール処理が始まるので、待ちます。
以下のように出てきていたらインストール完了です。
==> Installed ruby-3.4.3 to /Users/testuser/.rbenv/versions/3.4.3
ただし、インストールしたRubyを使用するには、一つ設定を行う必要があります。
試しに、ターミナルでRubyのバージョンを確認してみましょう。
% ruby -v
ruby 2.6.10p210 (2022-04-12 revision 67958) [universal.arm64e-darwin24]
あれ。2.6.10になってるなぁ。
これは罠ですね。インストール処理の最後に、以下のような記述があると思います。
NOTE: to activate this Ruby version as the new default, run: rbenv global 3.4.3
これに従ってみましょう。
% rbenv global 3.4.3
もう一回、Rubyのバージョンを確認してみましょう。
% ruby -v
ruby 3.4.3 (2025-04-14 revision d0b7e5b6a0) +PRISM [arm64-darwin24]
変わった!
rbenv globalを実行しても変わらない場合
以下のコマンドを実行してみてください。
% rbenv versions
system
* 3.4.3 (set by /Users/testuser/.rbenv/version)
3.4.3がインストールされていればインストールはできています。あとは適用するだけ。
もしかしたらパスが通っていないかもしれないので、以下を実行してみましょう。
% source ~/.zshrc
んでもう一回、rbenv global 3.4.3
を実行してみましょう。
これで大抵の場合はちゃんと適用されるはずです!
変わらない場合、.zshrc
や.bash_profile
周りが間違っている可能性があるので、見直してみましょう。
以上