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FT-857D CAT-USB変換ケーブルの製作

Last updated at Posted at 2021-03-07

はじめに

 先ごろ打ち上げられた超小型人工衛星 WARP-01 や RSP-01 から発信されるテレメトリを受信すべく、既存衛星のテレメトリ受信を試している。衛星からの電波はドップラー効果のたため受信周波数が変化していく。手で周波数の変化に追随さえていくのは面倒である。アマチュア無線の衛星通信用ソフトCALSAT32を使えば、衛星の動きに合わせてPCからトランシーバーの受信周波数を合わせてくれる。手持ちのトランシーバー YAESU FT-857DM にはCATインターフェイスがあり、そのIFとPCとケーブルでつなげばよい。
 純正オプションのCATインターフェイスケーブル CT-62 は、トランシーバーのCATインターフェイスとD-SUB 9ピン端子を接続するケーブルで、標準価格3,500円(税抜)でちょっとお高い。1,000円強の同等品もあるが通販で届くまで時間がかかりそうなので、自作することにした。

レベル変換は面倒だぞ

 変換ケーブルの一方はD-SUBなので、RS-232C規格なのだが、トランシーバー側のTX D/RX DはTTLレベルで、ケーブルでレベル変換に対応してやらないといけない。自作した人の情報を見てもレベル変換ICを入れている。
 PCに接続するには、D-SUB(9ピン)-USB変換ケーブルが必要だし、受信しかしないのだから、TX D/RX D/GNDをUSB-シリアル変換アダプタにつないでやればいいと気づいてやってみた。

材料

  • Macintosh RS-232Cケーブル
    • iMac登場前のMacintoshのシリアルポートがミニDIN 8ピンだったので、昔使っていたRS-232Cケーブルを引っ張りだしてきた。PCのPS2 キーボード、マウスもミニDIN 8ピンなので、そのケーブルを流用してもよい。(PS/2はミニDIN 6ピンでした)
  • 秋月電子通商 FT234X 超小型USBシリアル変換モジュール
    AE-FT234X
    • 何度も使っているので信頼している変換モジュールである。
      20210306_100851079_iOS.jpg

配線

  1. RS-232Cケーブルを途中で切断し、ピンと芯線の対応関係をテスターで確認
  2. 図のように配線
    FT-857D_CAT.png
    20210306_140949893_iOS.jpg
  3. トランシーバーに差し込んでみるとプラグの角ばった部分が引っかかりしっかり差し込めないので、でっぱりを削った
    20210306_141606088_iOS.jpg

CALSAT32の設定

  1. コントロール(R) > トランシーバ(T) で FT847を選択
    CALSAT32_トランシーバ設定.png
  2. FT847コントロールパネル シリアルポート設定
    • ポート番号:USBシリアル変換アダプタのCOMポート番号を選択
    • スピード:FT-857DMのデフォルトが4800baudなので、4800に設定
      CALSAT32_FT847コントロールパネル.png

試運転

 FT847コントロールパネルの「COM」、「CAT」をクリックすると、FT-857DMの周波数がビーコン周波数に切り替わり、VFOダイヤルを回しても周波数が変化しなくなった。
 ちょうど、CAS-4A衛星が近づいてきていたので、CWテレメトリを受信してみた。

 FT-857DのCATとコマンドはFT-847とほぼ同じだが、FT-857Dはサテライトモードに対応していないので、FT847コントロールパネルの「SAT」をクリックしても変化がなかった。 # 仕上げ  動くことがわかったので、USBシリアル変換アダプタとケーブルをしっかり固定した。自分しか使わないので、これくらいで十分でしょう。 ![20210306_141628997_iOS.jpg](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/112480/97ac79df-a118-ef2e-bb8e-0dc44207c77d.jpeg)
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