はじめに
先ごろ打ち上げられた超小型人工衛星 WARP-01 や RSP-01 から発信されるテレメトリを受信すべく、既存衛星のテレメトリ受信を試している。衛星からの電波はドップラー効果のたため受信周波数が変化していく。手で周波数の変化に追随さえていくのは面倒である。アマチュア無線の衛星通信用ソフトCALSAT32を使えば、衛星の動きに合わせてPCからトランシーバーの受信周波数を合わせてくれる。手持ちのトランシーバー YAESU FT-857DM にはCATインターフェイスがあり、そのIFとPCとケーブルでつなげばよい。
純正オプションのCATインターフェイスケーブル CT-62 は、トランシーバーのCATインターフェイスとD-SUB 9ピン端子を接続するケーブルで、標準価格3,500円(税抜)でちょっとお高い。1,000円強の同等品もあるが通販で届くまで時間がかかりそうなので、自作することにした。
レベル変換は面倒だぞ
変換ケーブルの一方はD-SUBなので、RS-232C規格なのだが、トランシーバー側のTX D/RX DはTTLレベルで、ケーブルでレベル変換に対応してやらないといけない。自作した人の情報を見てもレベル変換ICを入れている。
PCに接続するには、D-SUB(9ピン)-USB変換ケーブルが必要だし、受信しかしないのだから、TX D/RX D/GNDをUSB-シリアル変換アダプタにつないでやればいいと気づいてやってみた。
材料
- Macintosh RS-232Cケーブル
- iMac登場前のMacintoshのシリアルポートがミニDIN 8ピンだったので、昔使っていたRS-232Cケーブルを引っ張りだしてきた。
PCのPS2 キーボード、マウスもミニDIN 8ピンなので、そのケーブルを流用してもよい。(PS/2はミニDIN 6ピンでした)
- iMac登場前のMacintoshのシリアルポートがミニDIN 8ピンだったので、昔使っていたRS-232Cケーブルを引っ張りだしてきた。
- 秋月電子通商 FT234X 超小型USBシリアル変換モジュール
AE-FT234X
配線
CALSAT32の設定
試運転
FT847コントロールパネルの「COM」、「CAT」をクリックすると、FT-857DMの周波数がビーコン周波数に切り替わり、VFOダイヤルを回しても周波数が変化しなくなった。
ちょうど、CAS-4A衛星が近づいてきていたので、CWテレメトリを受信してみた。