はじめに
企業におけるMicrosoft 365 Copilot推進者にむけた記事です。
「Microsoft 365 管理センター」の「メッセージセンター」より取得できる、Copilotに関する直近のUpdate情報をピックアップしてまとめています。 要は”これからリリースされる予定の機能”を追っかけているだけです。
※リリース済みの機能については、Microsoft公式にてリリースノートとしてわかりやすくまとまっているので、そちらをご参照ください。
取り上げている機能は一部であり、完全なる主観での期待度やコメント付きです。
間違っている理解もあるかもしれませんので、正しい情報はメッセージセンターやメッセージID(MC番号)で検索してご確認ください。
期待度 大(やばい)
OpenAI の最新の生成 AI システムである GPT-5 が Microsoft 365 Copilot で利用可能になりました
メッセージ ID:MC1130809
簡単に説明:細かい説明は不要でしょう。GPT-5のリリースと同日で、Microsoft 365 Copilotでも利用できるようになっています!
コメント:4oと比べての賛否両論はあるけど、最新のモデルが即日でCopilotに反映される流れは素晴らしいと思います。
Microsoft 365 Copilot: 研究者エージェントのソース管理
メッセージ ID:MC1134173
簡単に説明:Researcherエージェントで、参照するソースをトグルでひとつずつ選択できるようです。
コメント:ユーザーにとって非常にわかりやすいUIとなっているのが非常にありがたいです。Microsoft 365のデータをここまで柔軟かつ簡単に取り扱えるのはMicrosoft 365 Copilotだけ!
Copilot の通信メモリによるパーソナライゼーションの強化
メッセージ ID:MC1127234
簡単に説明:「コミュニケーションメモリは、AIを使用して、電子メール、チャット、会議の記録などのデジタルコミュニケーションを分析および要約し、主要なハイライトのライブメモリを構築します。これにより、Copilot は Microsoft 365 アプリ全体で、よりパーソナライズされたコンテキスト認識の応答を提供できます。」ということです。つまり、ユーザーのやり取りの内容やスタイルを学習して、それに合わせた応答をしてくれます。
コメント:繰り返しますが、Microsoft 365のデータをここまで柔軟かつ簡単に取り扱えるのはMicrosoft 365 Copilotだけ!!
Microsoft Outlook: Copilot チャットで、より多くのユーザー向けにメールを要約できるようになりました
メッセージ ID:MC1124564
簡単に説明:Microsoft 365 Copilotのライセンスがなくても、無償の範囲でOutlookのメール要約ができるようになります。
コメント:太っ腹です。これを入り口に、Microsoft 365 Copilotの利用拡大につながっていってほしいですね。
期待度 中(よさそう)
Microsoft 365 Copilot の Surveys Agent を使用して調査を作成および分析する
メッセージ ID:MC1134742
簡単に説明:Microsoft 365 Copilotのチャットを入り口に、Formsのアンケート作成や分析ができるようになるエージェントが実装されるようです。
コメント:なんでもCopilotが入り口になる世界観の一つの例ですね。Fronteerプログラムとのことで、ResearcherやAnalyst相当の期待される機能になりそうです。!
Microsoft 365 Copilot: Copilot チャットのコンテンツ ソース
メッセージ ID:MC1127230
簡単に説明:参考画像がないですが、ResearcherのUpdateと同じように、トグルでコンテンツのソースを選べるということと思われます。
コメント:「メールから」とか「Teams会議から」とかを柔軟に、いちいちプロンプトを打たずにワンクリックでできるのが良いですね!
Word で Microsoft Copilot を使用して、チャットから直接コンテンツを作成、編集、変換する
メッセージ ID:MC1129126
簡単に説明:Word編集時、右側のチャットから本文に対して指示ができる(下書きや書き換えなど)。
コメント:あんまりWordで文章を書く機会が多くないので実感がないけど、人によってはすごく便利そうです!
期待度 小(きになる)
Microsoft Outlook: Web、Mac、モバイル全体での Copilot による検索エクスペリエンスの強化
メッセージ ID:MC1130610
簡単に説明:Outlookでの検索結果に対して、Copilotが関連する情報を持ってきて、概要の説明などをしてくれるもよう。
コメント:なぜOutlookだけなんだろう?そして”イマーシブ”と期待させるくらい、すごい機能なのだろうか?
SharePoint エージェント: 新しいエージェント リンク Web パーツ
メッセージ ID:MC1131063
簡単に説明:SharePointのページに対して、SharePointエージェントへのリンクを張れる。
コメント:SharePointエージェント、個人的にはかなりマイナーだと思うので頑張って使われてほしい!
テナント管理者のための機能
Microsoft 365 Copilot |Microsoft 365 Copilot の有害なコンテンツ アクセスに対する新しい管理ポリシー
メッセージ ID:MC1133507
簡単に説明:法務やコンプライアンス部門など向けに、責任あるAI(のうちの有害コンテンツや機密情報部分)をすり抜けられる特別なポリシーができるもよう。
コメント:コンプライアンス上問題のあるデータが共有されていたり、問題のあるユーザーがいないかの調査に使ったりするんですかね?詳細がわからないですが、PerviewやSecurityの守備範囲に対して、Microsoft 365 Copilotでも手軽にできる、ということかな?
Copilot Studio エージェント レポートの機能強化
メッセージ ID:MC1134179
簡単に説明:エージェントのレポートが週次で出せるようになることと、より細かいレポートになるということのようです。
コメント:エージェントごとのアクティブユーザーまで細かく出せるようになるようで、活用されているエージェントの発掘や共有に役立ちそうですね。
管理者は、新しいライフサイクル制御を使用して所有者のいない Copilot エージェントを管理できます
メッセージ ID:MC1134170
簡単に説明:所有者のいない=退職者のエージェントを特定し、削除やブロックができるとのことです。別のユーザーに所有者を割り当てる機能は10月に実装予定とのこと。
コメント:所有者の再割り当て機能も含め、管理画面からいろいろな情報を見たり、操作ができたりどんどん便利になっている。。。
中止されたもの
Teams の Microsoft Copilot: インテリジェントな要約のためのビジュアル インサイト
メッセージ ID:MC1115314
簡単に説明:Teamsの会議要約に、共有していた画面が付く機能、展開中止となりました。
コメント:ちゃんと展開中止とここまではっきり書くケースは珍しい気がする。