データラーニングギルドアドベントカレンダー8日目を担当しますOtteyです!
2年ぶりのアドベントカレンダーとなります!
今年はなんと言っても、ChatGPTやOpenAIを始めとした生成AIが躍進した一年となり、来年はMicrosoft CopilotなどさらなるAIのさらなる躍進が気になる今日この頃です!
そんな中この1年を振り返りながら、今一度「ビジネスマンに必要なスキル」を考えましたので、この記事に書きたいと思います!!
※本内容はあくまでも私の主観マシマシですので、反論等あると思いますがご了承ください
0.自己紹介
2021年7月より半導体製品のセールスエンジニアから製造工場系データサイエンティストにジョブチェンジ!工場にあるデータの分析や機械学習の導入支援の仕事を経て、現在は外資コンサル企業で生成AIを中心としたAI開発支援、活用コンサルティングをしております!!
1.私が経験した生成AIの衝撃
コード生成によって下がった新たな業務のハードル
ChatGPTがリリースされて、一番衝撃的だったのがコードの自動生成でした!
1年前までコーディングをして処理を実装したことを一切やったことがなかったのが、
ChatGPTが出てきたことにより、自然言語で「〜の処理を行うPythonを書いて」と指示することでたたき台を作成することができ、一気に業務のハードルが下がりました!
例えば、今年SlackでChatGPTイベントの通知をするBotを作成してみたのですが、GASで実装するのにChatGPTに以下のように質問すると、詳細に出力され、実装することができました!
これぐらいレベルの高い解説があると、実装のハードルはめちゃくちゃ下がります!!!
データ分析の自動化から考えるデータ分析職の存在意義
データサイエンティストといえば、データの分析ですが、ChatGPTのAdvanced Data Analysisにより、大体の分析は自動でやってくれる機能が出てきましたね。。。
私も実際使いましたが、結構きちんとデータ分析をやってくれて、びっくりしました!
もはや分析も作業面は生成AIでできてしまいます。。。。
2.今後考えられる動き
Copilotの衝撃
最近ではOpenAIのGPT-4V, GoogleのGerminiなど様々なインプットに対応したモデルが出てきています!
しかし、私が注目しているのがCopilotです!!
Copilotによって今まで雑務や資料作成など会社でやっていた主要な業務がかなりスピードアップされ、使うのと使わないとでは雲泥の差が出てきます。
職種の垣根が消える?
今後生成AIがよりビジネスに入り込み、様々な業務が高速化されることでプロジェクトの省人化はかなり進んでくると予想しています。
実際にYoutubeでも生成AIが浸透した後の働き方について考えている人もいます。
私の考えとしては将来的に 「1人社長+AI」 という会社も出てくるのではないかと思います!
なぜかといえば、アイデアさえあれば、あとはAIに指示を出せばアウトプットが出てくるので、資料作成をする人やエンジニアが不要だからです。
そのためにも、 AIを使ってでもどんな仕事でもこなし、その中でアイデアを仕事として作り出す のが今後ビジネスマンに必要になってくると考えています!
3.今後必要なスキルセット
アイデアを形にする構想スキル
先ほどあげた動画にも「能動的業務はAIにリプレイスされずらい」という解説があります。これを実現するためには、自分の考え(アイデア)を形にする構想スキル(実際の仕事のフローへの落とし込み、要件定義設計など)が求められます。
また、ChatGPTなどの生成AIを使った人だとわかると思いますが、 詳細に制約条件など要件やロールを伝えないとほしい回答が得られないケース が多いです。そのため、構想スキルを磨くのは今後生成AIを使う上で必須なスキルと言えます。
キャッチアップスキル
仕事上OpenAIなどのAIプラットフォームに多く関わっていますが、本当に技術の進歩が凄まじいスピードで進んでいます!
例えばLangChainというLLM活用に特化したライブラリーがありますが、今日アップデートがあったと思ったら、明日もアップデートしてるという変わり具合です!
そのため、業務で最大限生成AIを活用していこうとすると、 「短い時間でインプットし、すぐに何かしらアウトプットする」 というキャッチアップスキルが求めれます!
このキャッチアップスキルを鍛えるためには、常に新しい情報を得る方法を整えたり、すぐに新しい技術を使える体制を作ることが求められると思います!!
高度なコミュニケーションスキル
AIを使って、様々な仕事をいろんな人ができるようになった時、差が出ると考えているのがコミュニケーションスキルだと考えています。
いくら作業を高速化できても、仕事の要件をしっかり他人とイニシアティブを取らなければ、その作業は無駄になります。そのため、イニシアティブを取るために他人とコミュニケーションを取ることをより幅広い職種で実施する必要が出てくると考えています!
最近、自治体のゴミ出し案内に生成AIを使ってみたが、希望の精度が出ずに断念したというニュースを見かけました
結局精度の要件が厳しいことやそもそも生成AIを使わなくてもいいなど様々な意見がありますが、このような時に「本当に生成AIを使うべきか?」の判断は必要で、この判断をするには様々なステイホルダーに情報を聞き、判断をして、相手が納得する説明を進める必要があります。
現在私も上記のようなコミュニケーションは多く取っていますが、今後様々な人が強いられる可能性があると考えています。
4.AIを相棒にどこまで世界が広がるか?
今後生成AIはさらなる進化を遂げていき、いよいよAIがビジネスでも欠かせない存在になっています。最近ではAGI(人工汎用知能)の話題も出てきており、ビジネスで生じる様々な判断をAIが行う時代もそろそろきています。
その時代の中で個人的に 「AIを相棒にする」 ために上記のスキルセットはどのビジネスマンでも必須になると考えています。今後はAIを相棒にすることで、自分のアイデアがより高速で具現化することができます。すると、自分1人で会社を起こし、かつ大手企業並みの仕事をこなすことができる未来が見えてきます!
来年もおそらくAIに関してはさらなる進歩があると思いますが、しっかりキャッチアップして自分の糧にしていきたいです!