概要
Kurento Meidia Serverをインストールするために、UbuntuをUSBメモリにセットアップを行った時の手順
用意するもの
- PC
- DVD Drive
- 16GB USBメモリ (USB3.0 Jet Drive)
Ubuntuのインストール
現在のところKurento ServerがサポートするOSは、
Ubuntu 14.04か16.04のみ。今回は16.04をインストールする。
Ubuntu 16.04は、現在はトップページからはダウンロードできないので、
ftp://ftp.riken.jp/Linux/ubuntu-releases/ から
ubuntu-16.04.4-desktop-amd64.iso を取得した。
ダウンロードした.isoファイルをDVDに焼いてUbuntuのインストールディスクを作成する。
USBメモリをPCに挿して、PCをDVDから起動する。
Ubuntuインストール時の設定
[Install Ubuntu]を選択 →
Welcome画面で[English]を選択 → Continue →
[Download updates while installing Ubuntu]にチェック → Continue →
Installation type画面で[Something else]を選択 → Continue →
Device for boot loader installation: で、USB Driveを示す/dev/sdbを指定する。/dev/sdb 上に以下の構成でパーティションを作成する。 → Install Now → Continue
- /dev/sdb1 ext4 15GB, mount point = '/'
- /dev/sdb2 swap 1GB
Where are you で Tokyo → Continue →
Keyboard Layout で Japanese, Japanese →
Who are youでusername、hostname、パスワードを設定する。ここでは、ホスト名は"ubu"とした。Require my password to log inをチェック → Continue →
しばし待つ → Restart now (この時点でDVDを取り出して置く)
[Ubuntu]で起動 → パスワードを入力してログインできたらイントール完了
パッケージのインストール
ターミナルからパッケージのアップデート
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get -y upgrade
vim, ssh server, ftp serverのインストールと設定
$ sudo apt-get install -y vim openssh-server vsftpd
SSHの設定
SSH鍵認証フォルダ設定
$ cd ~
$ mkdir .ssh
$ chmod 700 .ssh
サーバーへ鍵を転送する(サーバーに接続したいリモートPC側のコマンド)
$ scp ~/.ssh/id_rsa.pub user@host_ip:~/.ssh
サーバーで鍵の設定
$ cd ~/.ssh
$ cat id_rsa.pub >> authorized_keys
$ chmod 600 authorized_keys
$ rm -fv hoge_rsa.pub
SSH Configファイルの設定。rootログインの禁止、パスワードログイン禁止
$ sudo vi /etc/ssh/sshd_config
------- (以下の2行をそれぞれ編集)
PermitRootLogin no
PasswordAuthentication no
-------
SSHサーバーの再起動
$ sudo service sshd restart
リモートPCからサーバーへSSH接続（初回のみ -iオプションで鍵を指定する）
$ ssh -i ~/.ssh/id_rsa user@host_ip
リモートPCの.ssh/configファイルに以下を追加すると、$ ssh ubuと入力するとSSHログインができるようになる。
Host ubu
HostName <host_ip>
User <username>
SSHの設定ができたので、以降の設定は全てリモートPCから作業できる。
FTPサーバーの設定
Atomエディタのremote-ftpを使ってサーバー内のファイルが編集できるようにするためにFTPサーバーの設定を行う。
(参考URL https://www.server-world.info/query?os=Ubuntu_16.04&p=ftp )
/etc/vsftpd.confの設定
$ sudo vi /etc/vsftpd.conf
---------- (以下を設定)
write_enable=YES
ascii_upload_enable=YES
ascii_download_enable=YES
ls_recurse_enable=YES
seccomp_sandbox=NO
----------
$ sudo service vsftpd restart
gitのインストールと初期設定
$ sudo apt-get install -y git
$ git config --global user.name "Your Name"
$ git config --global user.email "username@example.com"
javaとmavenのインストール
$ sudo apt-get install -y openjdk-8-jdk
$ sudo apt-get install -y maven
$ sudo sh -c "echo 'export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/java-8-openjdk-amd64' >> /etc/profile.d/jdk.sh"
$ sudo sh -c "echo 'export PATH=\$JAVA_HOME/bin:\$PATH' >> /etc/profile.d/jdk.sh"
$ source /etc/profile.d/jdk.sh
サーバーを再起動して設定を再確認
$ sudo reboot
- リモートPCからSSHでログインできること
- リモートPCのAtomエディタからホームディレクトリ以下のファイルが編集できること。
- JAVAの環境変数が設定されていること。
$ echo $JAVA_HOME
/usr/lib/jvm/java-8-openjdk-amd64
$ echo $PATH
...:/usr/lib/jvm/java-8-openjdk-amd64/bin:...
$ javac -version
javac 1.8.0_171
以上で、Ubuntuのセットアップが完了。続いて、Kurentoのインストールを行う。