はじめに
この記事ではroot権限を持っており、自身のアカウントでは書き込み権限や移動権限がないためなにも操作できないディレクトリの権限開放の方法を紹介します。
自分が割と困ったのでこれからの人達のためになればと思っています。
そもそもrootってなんだ?
そもそもrootとは何者なのでしょうか?
rootとは,UNIX系OS(MacOS・Linuxなど)の全ての操作が可能な” 管理ユーザ "という位置づけになっています.文字通り,全ての操作が可能ですので,ファイルの削除などはもちろんのこと他人ユーザのファイルなどの操作もできてしまう,いわばそのOS内での最高権力者であるわけです.
逆に言えば他人にroot権限が渡ってしまえばかなり危険な状態になるので慎重に管理しましょう。
じゃあそのrootに入り込んでみよう
ここまでの情報はこの記事を読む人にとってそこまで必要な情報ではないでしょう(笑)
さっそくroot権限を持つディレクトリの権限開放について説明します。
なお,常時rootとしてPCを使用するのはセキュリティ上お勧めできません.なのでここでは自分のアカウント上からrootに一時的にアクセスする方法を紹介します.
本記事でのPC環境
以下にこの記事におけるユーザやディレクトリを書いておきます.
ユーザーネーム:students
root権限がかかっているディレクトリ:Documents
ディレクトリパス:/home/students/Documents
現状はstudentsというユーザーとしてPCを操作しているとします.
rootに入るコマンド $ su
一時的にrootに入るコマンドとして,suを紹介します.
$ su
これは " Super-User "の略でこれを実行するとrootとしてPCに入ることができます
実際に実行してみた画像がこちらです.
root権限に入ることが出来たら,権限を変更したいディレクトリがある上位ディレクトリまで移動します.
cd /home/students
上位ディレクトリまで来たら,以下のコマンドを実行して所有者を変更します.
chown user-name file-name
chownというコマンドは所有者を変更してくれるコマンドです.chownの後に新しい所有者を,その後に権限を開放したディレクトリ名を実行します.
この記事の場合は以下のコマンドになります.
chowm students Documents
これを実行するとターミナル上では何も起こりませんが,ファイルディレクトリまで行くと,先ほどまであったオレンジ色の鍵マークがなくなって書き込みできるようになっているはずです.
最後に
今回はroot権限を開放する方法を紹介しました.お困りの方はぜひ試してみてください.