はじめに

Rails8でEnumを使う際に、少し詰まったので備忘録としてのこしておきます。
Rails8から7まで非推奨で使えていたEnumの定義方法が使用禁止となったようです。
また、日本語化の方法も検索して出てきた記事で上手く解決できなかったので、残しておきます。

バージョン情報

Rails8
Ryby3.4

やりたいこと

enumを定義したい
enumの英語表記を日本語化したい

enumを定義したい

やったこと

モデルファイルに以下を記述

enum gender: [ :male, :female, :non_binary ]

コンソールで確認
- Profile.genders

エラー内容

 wrong number of arguments (given 0, expected 1..2) (ArgumentError)

原因

Rials8ではキーワード引数を使用した列挙型が使用禁止になっている

解決策

位置引数を使用する

  enum :gender, [ :male, :female, :non_binary ]

enumの英語表記を日本語化したい

やりたいこと

以下のようにenumで定義した単語を日本語化したい
```
  enum :gender, [ :male, :female, :non_binary ]
```

やり方

前提

上記のgenderはプロフィールページとプロフィール更新用のフォームで使用

I18nの設定

Railsプロジェクトを日本語化する

# config/application.rb
module Myapp
  class Application < Rails::Application
    config.i18n.default_locale = :ja  # 追加
    config.i18n.load_path += Dir[Rails.root.join("config", "locales", "**", "*.{rb,yml}").to_s]  # 追加
  end
end

config/locales配下にymlファイルを作成

# config/locales/enum.yml
ja:    # おそらくここを見て、訳文を読み込み
  enum:
    genders:
      male: '男性'
      female: '女性'
      non_binary: 'ノンバイナリー'

デフォルトロケールを:jaにした場合、ymlファイルのトップに:jaがあるファイルの訳文を読み込む

使い方

I18n.t メソッドを使用してymlファイルから訳文を読み込む

I18n.t("enum.genders.male") # => '男性' と表示される
I18n.t("enum.genders.female") # => '女性' と表示される
I18n.t("enum.genders.non_binary") # => 'ノンバイナリー' と表示される

:ja 以下のymlファイルの記述をメソッドチェーンのように記述することで訳文にアクセスできる

Viewでの使い方

%p= I18n.t("enum.genders.#{current_user.display_gender}") # => ログインユーザーの`gender`

SELECTフォームでの使い方
```
= f.select :gender, Profile.genders.map { |k, v| [I18n.t("enum.genders.#{k}"), k]}, {}, class: 'text'
```
- form_withのselectメソッドは、第2引数に配列を渡すと[ [ '表示名1', 'Value1' ], [ '表示名2', 'Value2' ] ] として使用可能
- Profile.genders は{"male" => 0, "female" => 1, "non_binary" => 2}というハッシュ
- Profile.genders をmapで [["男性", "male"], ["女性", "female"], ["ノンバイナリー", "non_binary"]] にする必要がある

参考